外科
診療方針
1. 患者様の病気の状態に応じた治療方法を十分に説明して、ご家族を含めた患者様のご希望を取り入れた治療法や手術術式の選択をしていきます。
2. 腹腔鏡や胸腔鏡などの最新の医療機器を用いて、なるべく低侵襲(身体にかかる負担が少ない)な手術方法を行うように努めます。
3. 外来での検査などを活用して、入院期間をなるべく短くできるようにします。
4. 各患者様それぞれの病気の状態を、内科と合同のチームカンファレンスで検討し、最適な検査と治療の方法を選択します。
6名のスタッフで診療にあたります。スタッフは日本外科学会の認定する指導医が1名、専門医が3名、日本消化器学会の専門医が3名在籍しており、かならずすべての手術に経験豊富な術者が1名以上入るようにしております。入院患者様は主治医を中心としたチーム制で診療を行っておりますので、いつも決まった顔での医師が対応し、患者様の安心が得られるように努力しております。得意とする分野は下記のようになっています。
虫垂炎(もうちょう)や腹膜炎などの臨時手術を必要とする疾患
緊急手術は24時間体制でオンコールを敷いております。1年365日休むことなく対応のできる体制ですので、安心して治療を受けていただくことができます。
胃や大腸の悪性腫瘍(胃がん・大腸がん)
腹腔鏡手術を多くの症例に用いるようにしています。小さな傷で、より低侵襲の治療を目指しています。多くの症例で2~3週間の入院で治療が完了しています。
肝臓や胆道の悪性腫瘍(肝がん・胆のうがん・胆管がん)
とくに大腸がんなどの転移による肝腫瘍は積極的に切除をするように努めております。また当院は最新の抗がん剤を採用しており、患者様に合った化学療法(抗がん剤治療)を受けて頂けるように考慮します。
膵臓の悪性腫瘍(膵がん)
膵臓がんは早期発見が難しく、大きくなってから発症することがまれではありません。手術は消化器外科の分野では高難度な手術となりますが、ステージIVaまでのがんに対しては血管合併切除なども積極的に行って、可能な限り根治的な切除を目指しています。また、術後あるいは術前の抗がん剤治療を行って、すこしでも長い期間再発することなく過ごして頂けるように工夫しております。
乳腺の悪性腫瘍(乳がん)
平成21年度より最新の超音波検査機器を採用し、乳がんの精密診断に取り組んでいます。小さな腫瘍は縮小手術・乳房温存手術を積極的に採用しています。またセンチネルリンパ節生検という方法を行って、少しでも手術の負担を軽減できるように努めています。術後の放射線療法は近隣の医療機関と連携して行っています。
過去の診療実績
|
平成15~19年度 |
平成20年度 | 平成21年度 | 平成22年度 | |
| 胃がんに対する手術 |
219 |
31 |
33 |
28 |
| 大腸がんに対する手術 |
283 |
69 |
49 |
38 |
| 肝臓がんに対する手術 |
32 |
16 |
11 |
26 |
| 乳がんに対する手術 |
60 |
11 |
19 |
10 |
| 胆道・膵臓がんに対する手術 |
21(H17-19) |
7 |
8 |
12 |
(単位:件)
過去に行った低侵襲手術の実績
|
平成15-19年度 |
平成20年度 |
平成21年度 |
平成22年度 |
|
| 腹腔鏡下胃切除 |
52 |
9 |
10 |
7 |
| 腹腔鏡下大腸切除 |
38 |
20 |
9 |
8 |
(単位:件)
クリニカルインディケーター (平成20年10月31日更新)
2001年4月から2008年3月までに当科で施行した手術症例の臨床指標を下表に示します。
| 食道癌 | 胃癌 | 大腸癌 | 肝胆癌 | 膵癌 | 乳癌 | 肺癌 | 血管 | 胆嚢摘出 | ヘルニア | 虫垂炎 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 症例数 | 8 | 321 | 346 | 73 | 21 | 101 | 110 | 178 | 340 | 524 | 330 |
| 術後在院日数 | 92.1 | 27.8 | 29.5 | 25.5 | 58.7 | 17.8 | 20.9 | 18.9 | 9.0 | 7.5 | 8.0 |
| 術後合併症率*(%) | 75.0 | 33.2 | 48.6 | 23.3 | 66.7 | 6.9 | 12.0 | 18.4 | 3.0 | 7.0 | 14.2 |
| 術後在院死率(%) | 25.0 | 4.0 | 2.9 | 1.4 | 4.7 | 0 | 0.9 | 7.3 | 0 | 0.3 | 0 |
| 再入院率(%) | 12.5 | 4.0 | 1.7 | 1.4 | 0 | 2.0 | 0 | 0 | 0.8 | 0.8 | 1.5 |
*:術後合併症は、創感染といった比較的軽症なものから入院期間が延長する中度程度のものや、死に至るような重篤なものの全てを含みます。
| 大腸癌 | 術後5年生存率 |
|---|---|
| 全体 |
48.9% |
| Stage1 |
79.9% |
| Stage2 |
60.0% |
| Stage3a |
42.6% |
| Stage3b |
47.8% |
| Stage4 |
17.8% |
専門医制度と連携したデータベース事業について
当科では平成23年1月より『一般社団法人National Clinical Database(NCD)』による「専門医制度と連携したデータベース事業」に参加しています。
本事業の詳細については以下をご覧下さい。
- 患者さまへ
専門医制度と連携したデータベース事業について( PDFファイル ,147KB)
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