京都府指定管理者等選定審査会(文化スポーツ部会)議事要旨について
1 開催日時
令和元年11月18日(月曜日)午前9時から午前11時45分まで
2 場所
京都府庁1号館1階 文化スポーツ部・府民環境部会議室
3 出席者
選定審査会委員(五十音順)
波多野 進(京都学園大学 名誉教授)
松永 敬子(龍谷大学 教授)
水谷 智子(株式会社アイエヌジーリンク 代表取締役)
渡部 隆夫(元国民文化祭実行委員会副会長・企画運営委員長)
【事務局】
京都府関係職員
4 議題
指定管理者の選定について
(対象施設:京都府立ゼミナールハウス、京都府立文化芸術会館、京都府立府民ホール、京都府立堂本印象美術館)
5 議事概要
(1)申請団体からのヒアリング・質疑
全申請団体に対してヒアリング及び質疑を実施
→応募団体から提案内容説明
- グローバルな取組やフリーWi-Fiなど、今の学生にマッチしたものについてもっとPRをすべき。大学生はいろいろ特典があるというようにすればどうか。
→大学向け、企業向けのカタログを作り、外国人の訪日教育旅行の長期滞在を進めたい。
- 利用者のニーズの把握や幅広い視野でのマーケティング等、今の時代に合った営業戦略を検討・実施し、収益を上げていくべきと考えるがどうか。
→宿泊研修をする大学が減ったが、大学や企業廻りなどもう一度営業し直したい。「森の京都」地域であり、ツクル森や西の鯖街道など木を意識した事業を行っている。職員が高齢化しており、地域の若い人を入れて交代を図っていくのが課題である。
- 利用者ニーズをどのように調査しているのか。また、来館しない人のニーズの収集はどうか。
→窓口、アンケート、HP等で居住地と年齢を把握している。受付要員等が公演終了後の観客の感想を聞き取ることも行っている。ニーズについては、公立文化施設協議会や出演団体のネットワークの中で情報収集している。
- 類似施設と比べて特色は何か。
→1千人を超えるホールや100~200名規模のホールとは違う、キャパが420名というメリットがある。全国の公立文化施設の稼働率が50%程度の中、当館は約77%の稼働率である。「伝統芸能は芸館」ということで、京舞、能・狂言、落語、文楽の各団体に使われている。
- 学生が個人的に負担するには厳しい価格設定なので、例えば学生を1千円にするという条件で法人会員や企業に支援を依頼してはどうか。
→提案を検討したい。
- 次世代の観客のニーズの収集など、すぐにできること、時間のかかることがあるだろうが、具体的な事例を示してほしい。
→1年半から2年先を見すえてプログラムを決めるが、希望される演目を取り上げていきたい。
- 昨年度の入館者は過去最高とのことだがその内訳はどうか。入館者や利用者ニーズの把握についてどういう分析をしているのか。
→4つの展覧会で各9千人から1万人。最大は1万6千人。有料入場者は2~3割程度。条例で65歳以上は無料となっている。アンケートには年代を書いてもらっている。さらなる堂本印象作品や衣笠地域ゆかりの作家の作品に対するニーズが高い。
- これから実施したい展覧会の内容はどのようなものか。
→『堂本尚郎展』をやりたい。日本画から洋画に転向し、パリやニューヨークで成功を収めた。当館でなければできない少しひねった展覧会をしたい。
(2)申請団体の申請内容の審査
(3)指定管理者候補団体の選定
審査の結果、
京都府立ゼミナールハウスについては、「一般財団法人京都ゼミナールハウス」を、
京都府立文化芸術会館については、「創(公益財団法人京都文化財団・株式会社コングレ共同事業体)」を、
京都府立府民ホールについては、「創(公益財団法人京都文化財団・株式会社コングレ共同事業体)」を、
京都府立堂本印象美術館については、「公益財団法人京都文化財団」を、
審査会として指定管理者候補団体に選定
指定管理者候補団体について(PDF:81KB)