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知事コラム 雲外蒼天

雲外蒼天(un gai sou ten)Governor's voice

雲外蒼天
書:西脇 隆俊

府民だより9月号掲載

 この時期になると、鮎の友釣りを思い出します。由良川、宇治川、賀茂川…と幼い頃からよく釣り好きの父のお供に行ったものですが、友釣りは「まだ早い」と言われて、ただ見ているだけ。小学校高学年になってやっと"実技"を教わり、その難しさと、釣れたときの喜びにすっかり魅了されてしまいました。
 囮(おとり)の鮎に縄張り意識の強い鮎が向かってきて「いかり針」に引っかかる。すると2匹は一斉に下流に向かって泳ぎ出す。大きくしなる竿(さお)。慌てて引き上げようとすると、針に返しがないため簡単にばらけてしまう。そうならないよう川の中を歩いて徐々に岸に寄せ、機を見計らってタモですくう。この瞬間がたまりません。
 キリリと冷たい川の水、木陰にそよぐ心地よい風。そして釣果の鮎を喜んでくれた祖父の笑顔。ひぐらしの声を聞くたび、そんな情景や感覚がよみがえります。残暑の季節、皆さんはどんなことを思い出されますか?

きょうと府民だより9月号クローズアップ京都府

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