ここから本文です。
令和元年9月11日
本日、ここに9月定例府議会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、御多忙の中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
それでは、今回提案させていただいております議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。
第1号議案令和元年度一般会計補正予算につきましては、昨今の世界経済の動向や消費税率引上げなどの経済をめぐる環境の変化を踏まえ、地域活性化も図りながら、経済対策に最優先で取り組むとともに、「京都府子育て環境日本一推進戦略」の展開、府民生活の安心・安全の向上など、緊急に対処すべき課題に対応するため編成したものであります。
まず、10月1日に予定される消費税率の引上げに備え、府内中小企業・零細事業者に対する支援に万全を期すため、生産性向上・経営改善につながる機器の購入や商店街の大売り出し等を支援するとともに、経済環境が変化する中にあって、海外販路の拡大や府域における設備投資を行う企業を積極的に支援いたします。
また、京都が誇るKOUGEIについて、上海でのKYOTO HOUSE 開設の機会を捉え、海外販路の開拓や、市場の拡大を図るとともに、議会で立案検討の上制定された宇治茶普及促進条例に基づくお茶の振興については、全 国的なてん茶生産量の増大に対処するため、高品質な宇治茶生産の促進による高付加価値化や、宇治茶ブランドを活かした消費拡大を図ります。
さらに、いわゆる就職氷河期世代の皆さんの正規雇用化促進に向けた研修機会の提供と、深刻な人手不足・人材不足が続く府内中小企業とのマッチング支援に取り組みます。
観光については、府域への周遊を一層拡大するため、「もうひとつの京都」と京都市が進める「とっておきの京都」の連携による府内周遊のモデルルートづくりや、船社・旅行会社等と連携した京都舞鶴港のクルーズのPR、府域へのミニMICEの誘致促進に取り組みます。
第2に、去る9月6日、あたたかい子育て社会をめざして、「京都府子育て環境日本一推進戦略」を策定しました。安心して結婚・妊娠・出産・子育てができる雇用環境の創出や子育てしやすい安心・安全なまちづくりなど、従来の子育て支援策にとどまらない幅広い施策について、行政・地域・企業など社会全体で粘り強く取り組んでまいります。
このため、「きょうと子育て環境日本一サミット（仮称）」を開催し、オール京都で取組みを推進するとともに、企業ニーズが寄せられている子連れ出勤等のモデル事業を実施します。
また、10 月1日から実施される幼児教育無償化制度の開始後、保護者の副食費負担が新たに発生することのないよう、市町村に対する助成を行います。
第3に、豚コレラに対する予防対策、全ての交番等への施設管理カメラの緊急整備、中高年齢層のひきこもりの方への支援など、府民生活の安心・安全の 向上に取り組みます。
以上、補正予算案の総額は、7億2,600万円であります。
また、第16号議案から第18号議案までは、新しい「京都府総合計画」を定めるものであります。
一人ひとりの夢や希望が全ての地域で実現できる京都府を目指し、概ね４年間で取り組む方策や、「子育て環境日本一」、「府民躍動」、「文化創造」、「新産業創造・成長」、「災害・犯罪等からの安心・安全」に府民協働で取り組む「きょうとチャレンジ」、そして5つのエリア構想をとりまとめた、今後の京都府政運営の指針となるものであります。
このほか、特別会計の補正予算や条例の改正、決算認定に係る案件など、全 24件の議案の審議をお願いしております。
御議決いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
お問い合わせ