毎年多くの皆様に
応援、観覧いただいています
伝統文化に取り組む高校生の晴れの舞台
本年度は昨年度に続き、
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、
無観客で実施し、
オンライン配信することといたしました。
全国の高校生の生き生きとした演技や
演奏をご覧いただくとともに、
インターネットを介した高校生同士の交流も
ご覧いただけます。
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- 秋田県立由利高等学校
- 民謡部
- (郷土芸能 伝承系)
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- 群馬県立勢多農林高等学校
- 郷土芸能部 勢凜
- (郷土芸能 伝承系)
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- 東京都立南多摩中等教育学校
- 太鼓部
- (郷土芸能 和太鼓)
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- 静岡県立横須賀高等学校
- 郷土芸能部
- (郷土芸能 伝承系)
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- 愛知県立東海南高等学校
- 邦楽部
- (日本音楽)
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- 和歌山県立橋本高等学校
- 邦楽部
- (日本音楽)
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- 和歌山県高等学校文化連盟
- 吟詠剣詩舞部会
- (吟詠剣詩舞)
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- 大分県立由布高等学校
- 郷土芸能部
- (郷土芸能 伝承系)
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- 京都府立嵯峨野高等学校
- 狂言部
※茶道フェスティバルに出演 - (狂言)
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- 京都府立南丹高等学校
- 京都文化学入門
- (郷土芸能)
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- 京都府立鳥羽高等学校
- (和歌披講)
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- 京丹波町立和知中学校
- (和知人形浄瑠璃 / 和知太鼓)
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- 秋田県立由利高等学校
- 民謡部
- (郷土芸能 伝承系)
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- 群馬県立勢多農林高等学校
- 郷土芸能部 勢凜
- (郷土芸能 伝承系)
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- 東京都立南多摩中等教育学校
- 太鼓部
- (郷土芸能 和太鼓)
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- 静岡県立横須賀高等学校
- 郷土芸能部
- (郷土芸能 伝承系)
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- 愛知県立東海南高等学校
- 邦楽部
- (日本音楽)
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- 和歌山県立橋本高等学校
- 邦楽部
- (日本音楽)
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- 和歌山県高等学校文化連盟
- 吟詠剣詩舞部会
- (吟詠剣詩舞)
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- 大分県立由布高等学校
- 郷土芸能部
- (郷土芸能 伝承系)
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- 京都府立嵯峨野高等学校
- 狂言部
※茶道フェスティバルに出演 - (狂言)
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- 京都府立南丹高等学校
- 京都文化学入門
- (郷土芸能)
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- 京都府立鳥羽高等学校
- (和歌披講)
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- 京丹波町立和知中学校
- (和知人形浄瑠璃 / 和知太鼓)
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秋田県立由利高等学校
民謡部秀麗~華麗なる千古の舞~
本校は、鳥海山(ちょうかいさん)から流れ出た子吉川が日本海へ注ぐ、自然豊かな由利本荘市にあります。
大正9年に高等女学校として設立され、今年で創立101年を迎える歴史ある学校です。
平成19年に共学化し、現在は真実為原の校訓の下、約500名の生徒が文武両道に励んでいます。
民謡部は半世紀の歴史があり、先輩から後輩へ唄や踊りを受け継ぎ、地域のイベントや福祉施設で皆さんに民謡を楽しんでいただいています。
地域のイベントや福祉施設での慰問公演を中心に活動しています。毎年7月に行われる発表会には、県内外からたくさんのお客さまに来ていただいています。
令和2年以降、新型コロナウィルスの影響で思うように活動することができずにいました。
この伝統文化フェスティバルに出演し、たくさんの方々に演技を見ていただけることをとても嬉しく感じています。- 【全国高総文祭での成績(過去4年間)】
出場(R3,R元), 優良賞(H30) -
家内安全と商売繁盛を願って正月に唄われる秋田大黒舞、山の神への捧げ唄であり、のどかな山菜摘みの風景を描いた作業唄でもあるひでこ節、即興的でコミカルな歌詞で有名な秋田音頭の3曲を披露します。
祝い事や日々の労働、祭りといった生活とともにある民謡は、そこに暮らす人そのものです。民謡王国秋田を肌で感じていただきたいと思います。
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群馬県立勢多農林高等学校
郷土芸能部 勢凜上州八木節音頭
群馬県前橋市の中心部に位置する本校は明治41年に開校し、今年度創立113年目を迎えた長い歴史と伝統を誇る学校です。
創立以来、群馬県の農業教育の拠点校として、「明るく浄く真面目に考え雄々しく働け」の校訓のもと高い志と夢を持ち、友と切磋琢磨しながら専門的な学習に励んでいます。
郷土芸能部は創部15年目を迎え、勢多農林高校らしい太鼓の勇ましさと凜々しさとが一体となった音色を求めて「勢凜」という団体名で活動をしています。
前橋市内の観光施設や学校周辺地域のイベントに出演、老人ホームでの慰問演奏を行い、地域活性化に大きく貢献しています。
また、地域の子どもたちや、交流校であるフィリピン大学附属ルーラル高校の研修生徒との演奏体験交流を行うなど、「上州八木節音頭」の伝承のための活動を精力的に行い、その実績は校内外に広く知られ、認められています。-
「上州八木節音頭」は、創部当時から地元地域の八木節保存団体である上州桂会五代目堀込小源太(中里明康氏)よりご指導いただき作り上げてきました。
樽太鼓のリズムに合わせた笛、太鼓、鼓、鉦の演奏、華やかな道具を使った踊りとともに、群馬県の名所・名物、県民の義理と人情を唄っています。
群馬県に古くから伝わる郷土芸能を、全国の皆様へ披露させて頂く機会を頂き、心より感謝しております。
私たちが継承してきた八木節に高校生らしいアレンジを加え元気いっぱいに演奏を行います。ぜひ楽しんでお聞きください。
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東京都立南多摩中等教育学校
太鼓部八多化の響き
本校は100年の歴史のある南多摩高校を土台に、10年前に新設された八王子にある中高一貫校です。太鼓部もその時に創部されました。
私たちの太鼓は東京都の八丈島に伝わる八丈太鼓(はちじょうだいこ)を基本にしています。
顧問が島の人から教わった太鼓を本校で始めたのがきっかけでした。
八丈太鼓の伝統を土台に、私たちの創作も取り入れて練習しています。
現在は思うように活動ができていませんが、与えられた環境の中で、八丈太鼓のリズムに魅せられた総数108名の部員が、南多摩独自の太鼓を探究し続けています。
現在は、活動が大幅に制限され、また出演の機会もほとんど無い状況だが、以前は、地域や地元のお祭り・イベント等に多数出演しており、太鼓演奏を通じて盛んに地元・地域との交流活動を盛んに行っていました。- 【全国高総文祭での成績(過去4年間)】
出場(R2 ※Web開催のため順位付けなし),最優秀賞受賞・文部科学大臣賞受賞(R元) -
毎年夏、合宿で八丈島を訪れます。海の前で目を閉じて、海や風の音を聞き、八丈の大自然を感じながら太鼓をたたきます。八丈島を意味する「八多化」。八丈島の響き。この演目は、伝統の八丈太鼓をベースに、私たちが感じた「八多化」の大自然を表現した創作曲です。
「八丈太鼓」は本来、1個の太鼓を下拍子に合わせて即興でたたく、個の響きを大切にする太鼓です。今回は、この個の響きに、私たちが創作した全員でたたく揃打ちを融合させました。この「個と全体」、「静と動」、ひいては「伝統と革新」の調和を体現しようと探究してきました。その響きをお楽しみください。
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静岡県立横須賀高等学校
郷土芸能部三社祭礼囃子
広大な遠州灘と緑豊かな小笠山に挟まれ、祭や街並み、そして人々の心に江戸情緒を残す「遠州横須賀」の名を頂く本校は、普通科ながらも家庭・工業・商業選択の教育課程を持つとともにキャリア学習などを通じて地域に根付いた学校です。
故郷の自慢である祭囃子を習い覚え伝えようと活動を始めて26年目。令和2年度「高円宮殿下記念地域伝統芸能賞等選考委員会選定『地域伝統芸能奨励賞』」の受賞を誇りに今後も地元から愛され、地域のリーダーとなる活動を続けて参ります。
舞台公演や各地区の季節行事への参加、施設への慰問公演、ボランティア活動等、年間100回を超える校外活動にて毎日の練習の成果を披露し、「地域を愛し、地域から愛される」活動を続けています。全国高総文祭出場(3年連続 12回目)、平成30年度 「静岡県文化奨励賞」受賞- 【全国高総文祭での成績(過去4年間)】
出場(R3,R2 ※Web開催のため順位付けなし,R元) -
桜咲く頃、遠州横須賀に甦る江戸天下祭。参勤交代にて伝えられ、祢里(ねり)と呼ぶ曳き物(ひきもの)にて今も囃す三社祭礼囃子。
時に厳粛、時に狂喜、そして道行く名調子は太鼓・笛・摺り鉦で奏し、火吹男・岡目・般若面の手古舞と粋な囃子方で盛り上る。
先人が研鑽を重ね、今に伝わる「三社祭礼囃子」を高校生が演じます。
滑稽な火吹男、上品な岡目、迫力ある般若、粋な囃子方、そして類い稀なる名調子を舞台特有の表現でお楽しみください。
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愛知県立東海南高等学校
邦楽部大河 / 作曲:牧野由多可
本校は愛知県の南、知多半島の東海市にあります。1977年に開校し、今年で45年目を迎える普通科の高等学校です。
開校時より掲げられている「己に克つ」という校訓のもと、文武両道を目指しながら学校行事にも力を入れています。
邦楽部は開校と同時に創部され、現在は27名の部員が変化の激しい厳しい環境の下でも、切磋琢磨しながら地域の皆様の期待と応援をうけ、地域の誇りとなるよう練習に励んでいます。全国高総文際には令和2年度までに愛知県を代表して29回出場し、文部科学大臣賞を1回、文化庁長官賞を1回、優良賞3回受賞しました。
また、学校行事、地域のイベントや病院、施設の演奏会にも積極的に参加し、令和元年5月には、東海市制50周年記念式典行事においてオープニング演奏をしました。- 【全国高総文祭での成績(過去4年間)】
文化庁長官賞(R3),優良賞(R元),文部科学大臣賞(H30) -
滴り落ちる水、穏やかな川のせせらぎ、岩にぶつかり舞い上がる霧のようなしぶき、渦巻く波のようなうねり、夕日の光を受けた宝石のようなきらめき、華やかで堂々とした流れなど、自然とともに様々な表情を見せながら成長していく大河を、曲全体に駆使された技巧で多彩に表現する曲です。
それぞれのパートの掛け合いと一音一音を大切にしながら、一滴の水から悠久の時を流れゆく大河へと成長する様を箏が大好きな思いと聴いてくださる皆様への感謝の気持ちを込めて演奏します。
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和歌山県立橋本高等学校
邦楽部紀の川メモリーズ / 作曲:冷水乃栄流
本校は、和歌山が誇る霊峰高野山を臨む丘の上にあります。百年以上の歴史をもつ学校で、「自治と自由」の校訓の下、日々勉学と部活動の両立に励んでいます。
令和2年度は、新型コロナウイルスの影響で十分な練習ができない時期がありましたが、リモートでの練習に挑戦するなどの新たな練習方法を考え、時間を有効に使うことを心がけてきました。この経験をしっかりと活かし、日々精進していきたいです。県大会優勝、全国大会上位入賞を目標として、日々練習に励んでいます。過去には全国大会で文部科学大臣賞や文化庁長官賞を受賞しました。
また、校内で行われる文化祭や地域のイベントなどでも演奏させていただいております。
そして、今年度11月に和歌山県で開催された国民文化祭・わかやま2021において演奏いたしました。- 【全国高総文祭での成績(過去4年間)】
優良賞(R3),出場(R2 ※Web開催のため順位付けなし),文化庁長官賞(R元) -
水源である大台ヶ原から和歌山湾に注ぐ紀の川。小さい頃魚取りをして遊んだ川辺やきらきら光る水面・・・。数え切れない記憶が交わり、広がり、今がある。そして、未来を紡ぐ、そんな音がする紀ノ川を想像して演奏いたします。
この曲は、本校卒業生が私達のために作曲してくれました。伝統的・現代的な奏法が用いられています。紀の川とその思い出に想いを馳せながら、心を込めて演奏いたします。12人で織り成す彩り豊かな音色をお楽しみください。
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和歌山県高等学校
文化連盟吟詠剣詩舞部会富士山・山行
今年度行われた紀の国わかやま総文への出場を目標に設立された団体です。
女子3名の小さなチームですが、指導して下さる先生方のもと、日々、一生懸命、練習しています。難しくてできないことに直面して、落ち込んだりすることもありますが、3人で前向きに、楽しく詩吟・詩舞に取り組んでいます。
このフェスティバルでは、これまで練習してきたことを全部出し切って、皆さんに私たちのできる精一杯を観ていただきたいと思います。よろしくお願いします。-
「富士山」は、先生方に教えていただいてから、2年間に渡って練習を積み重ねてきた思い出深い演目です。
「山行」は、私たち3人が初めてそろって練習をした、これもまた思い出の深い演目です。
合吟「富士山」は「雪は」という苦手な高音部分をたくさん練習しました。本番でも練習の成果を発揮できるよう頑張るので、注目してほしいです。
扇舞「山行」は、動きを揃えられるように、練習を重ねました。「花よりも」の部分の要返しを繰り返し練習しましたので、注目してほしいです。
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大分県立由布高等学校
郷土芸能部貴見城
本校は平成23年度より、由布市3中学校との連携型中高一貫教育が本格的にスタートしました。
国公立大学進学コース・総合進学コース・情報ビジネスコース、そして県下で初めてとなる観光コースを設置し、教育環境を充実させ、地域に信頼される学校づくりを進めています。
郷土芸能部は昭和51年に創部され、現在、部員14名で活動しています。地域には、古い歴史を持つ庄内神楽があり、12もの神楽座があります。市営の神楽殿や校内の郷土芸能保存館という神楽殿が設置されているという恵まれた環境の中で、日々練習に励んでおります。
これまでに全国高総文祭に大分県代表として16回出場し、平成9年に優良賞、平成29年には文部科学大臣賞、平成30年と令和元年には文化庁長官賞を2年連続で受賞することができました。
校内の郷土芸能保存館での定期公演会年3回から5回、大分県高等学校文化連盟主催の大会に年2回出場、地域のお祭り、福祉施設の慰問や公民館のイベントへの参加要請などがあり、1年間で40回程神楽を披露させていただき、喜ばれています。- 【全国高総文祭での成績(過去4年間)】
出場(R3 ,R2 ※Web開催のため順位付けなし),文化庁長官賞・優秀賞(R元, H30) -
瓊々杵尊(ににぎのみこと)の子の火須勢理命(ほすせりのみこと)・火照命(ほでりのみこと)という兄弟神(きょうだいがみ)が使いの神(2柱の神)を連れ海神の助けで海神宮(わだつのみや)「貴見城」を訪れるという物語です。鬼の面をつけているのが兄弟神と使いの神で、同じ衣装を着て美剣をもっているのが海神です。
古事記や日本書紀を題材とした庄内神楽はテンポが速く激しい舞が特徴です。そして舞手の動きとぴったり合ったお囃子の演奏は聞きごたえがあります。特に太鼓のバチ捌きが見どころです。
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京都府立嵯峨野高等学校
狂言部口真似
本校は、1941年、篤志家の寄付による創立以来、「和敬清寂」という茶道の心を建学の精神としており、スーパーサイエンススクールやユネスコスクールの指定を受け、地球規模で考え、公に貢献する、高い知性と志を育てることを目指す「グローバル・リーダーシップ・イニシアティブ」の取組を進めています。
グローバル社会に生きる上でのアイデンティティとして、古典文学や伝統工芸、茶道、能楽など京都の伝統文化に関する教育活動を重視しています。
平成21年度、京都府の「古典の日」推進事業をきっかけに大蔵流狂言師十四世茂山千五郎先生の御指導による狂言の取組が始まりました。
平成28年度から狂言部として活動しており、これは高校の部活動としては全国唯一とされています。
文化祭などでの上演や毎年12月に開催する能舞台での狂言会は、本校の新たな伝統となっています。
全国高校生伝統文化フェスティバルや今宮神社御旅所能舞台での奉納狂言など、校外での発表も多く実施しております。-
主人が太郎冠者に酒の相手を探してくるよう命じます。ところが連れてきた客は酒癖が悪いことで有名な男。困った主人は太郎冠者に「おまえは行儀が悪いから、自分が言うとおりするとおり真似をせよ」と言いつけます。すると太郎冠者は、主人の言葉や振舞いをそっくりそのまま客に対して繰り返しはじめます…。
本校は創立以来、茶道をはじめ伝統文化を大切にしてきました。
狂言部の活動も、その一環です。今回、全国から集まった茶道に親しむ高校生の皆さんに、狂言で大いに笑っていただき、伝統文化を学ぶ高校生どうしの和やかな交流を実現できれば幸いです。
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京都府立南丹高等学校
学校設定科目「京都文化学入門」出雲風流花踊り
本校は亀岡市にある総合学科の学校で、学校設定科目を数多く設置しています。
出雲風流花踊りを維持・永続するために設立された「出雲風流花踊り」保存会は、亀岡地域の小学校等で体験学習指導等の保存・継承活動を行っています。
南丹高等学校の学校設定科目「京都文化学入門」においても、保存会からの指導を受けて、出雲風流花踊りを習っています。
本保存会は、出雲大神宮において、毎年4月に行われる鎮花祭(はなしずめのまつり)で出雲風流花踊りを奉納しています。
また、平成23年の国民文化祭・京都2011をはじめ、亀岡市内外のさまざまなイベントに参加しています。
南丹高等学校の学校設定科目「京都文化学入門」においては、平成26年度から毎年、京都府高等学校総合文化祭郷土芸能部門に参加しています。-
京都府亀岡市にある丹波国一之宮(たんばのくにいちのみや)の出雲大神宮において、4月に行われる鎮花祭で出雲風流花踊りが奉納されます。季節の花を意匠とした花笠をかぶり、締太鼓(しめだいこ)を打ちならしながら踊る出雲風流花踊りは、京都府無形民俗文化財に登録されています。
篠笛(しのぶえ)の音色と唄に合わせて、季節の花を意匠とした花笠と伝統的な衣装で踊る姿を是非見ていただきたいです。
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京都府立鳥羽高等学校
披講研究部和歌披講「秋虫」
本校は、「スポーツ」「伝統・文化」「グローバル」を教育活動の柱としています。
日本文化の真髄に触れる独自の活動として大切にしているのが、「冷泉流和歌」の作法にのっとった「和歌を詠(よ)む」活動です。
本校生徒は、「和歌の家」冷泉家にお生まれになり公益財団法人冷泉家時雨亭文庫常務理事として八百年の伝統を継承保存されておられる冷泉貴実子先生の御指導のもと、作歌するという貴重な経験をしています。
生徒が作歌した和歌の中から選ばれた代表歌を披講する歌会の開催や歌集の発行も行っています。披講研究部は、歌会において、宮廷装束を身にまとい、生徒の代表歌を作法にのっとって「詠(うた)い」、日本の伝統美である和歌を今に伝えています。
本校の披講は高校生が取り組む文化活動として広い認知をいただいており、令和元年度は「第69回全国高等学校PTA連合会京都大会アトラクション」に出演し、令和2年度は、雑誌『JAPONisme』(ジャポニズム振興会発行)「和歌」特集に掲載されました。-
披講は、和歌を朗詠することです。披講の際には、読師(どくじ)・講師(こうじ)・発声(はっせい)・講頌(こうしょう)の諸役があります。
読師は、披講の座を指揮する最も重要な役です。
講師は、読師が示した歌を詠み上げ、披露します。発声は合唱の先導者です。講頌は合唱する役です。
今回披講します和歌は、昨年度鳥羽高校の1年生が作歌したものの中から選ばれたものです。
コロナウイルス感染拡大防止の観点から、活動範囲が狭まっていますが、鳥羽高校で11年受け継がれてきた古典和歌の作歌と披講という伝統を後輩にも繋いでいきたいという思いで活動しています。
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京丹波町立和知中学校
和知人形浄瑠璃「長老越節義誉」
和知太鼓本校は、京都府中部にある全校生徒43名の小規模校です。少人数ならではの良さを生かし、縦割り集団の地域に伝わる伝統文化の学習を始め、合唱・美術・ダンスなどの表現技能にも取り組んでいます。
本年度はさらにICTの積極的な活用や、探究の時間「和知ゼミ」にもチャレンジするなど、新たなことにも積極的に挑戦しています。
地域に古くから伝わる文楽や太鼓といった伝統芸能を2004年から総合的な学習の時間の学習の一環として取り組んでいます。
行政の支援を得ながら、地域人材による指導を受けて年間14時間取り組んでいます。
文化祭等での校内の発表だけでなく、地域行事や保育所、介護施設への慰問など、幅広く活動しています。
令和元年、KYOTO博物館子どもフォーラムで人形浄瑠璃を披露しました。-
和知人形浄瑠璃:和知本庄村の夫婦による京都所司代への越訴事件を元にしたストーリー。人形遣い、語り、三味線の息の合った舞台をお見せします。
和知太鼓:太鼓一張りに一人が地打ち、もう一人が大打ちという基本形が特徴です。乱世を生き抜いてきた人々の喜怒哀楽を表現します。
全校生徒が地域に伝わる伝統を学び表現することで、自らの生き方について地域や歴史とのつながりの中で考え、情報化・国際化が進む現代にこそ大切にしたいことを、浄瑠璃と太鼓の二つの表現方法を通じて届けたいと思います。
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京都府内校の生徒により構成され、広報活動やお客様のお出迎え、
御案内、舞台運営、出演者との交流企画の運営を担っています。
- 主な活動内容
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- 広報活動(メインビジュアルデザイン選考、チラシ配布)
- 出演記念品デザイン
- リハーサル運営
- 交流会運営
- おもてなし研修への参加
- 当日受付、会場案内、舞台運営 ほか

令和3年度生徒実行委員会
おもてなし隊の中から、学校代表として以下のメンバーで活動しています。
委員長 | 中川 七美 | 2年 | 京都府立北稜高等学校 |
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副委員長 | 髙井 彩良 | 1年 | |
宮城 翠 | 2年 | 京都府立鴨沂高等学校 | |
委員 | 椎葉 絢香 | 2年 | |
飛田 健翔 | 2年 | 京都府立嵯峨野高等学校 | |
高橋 心菜 | 2年 | ||
安見 百合子 | 2年 | 京都府立京都八幡高等学校 | |
飯田 美貴 | 1年 | ||
山下 莉咲子 | 2年 | 京都先端科学大学附属高等学校 | |
春山 凛 | 2年 | ||
髙山 萌々花 | 3年 | 京都西山高校 | |
北川 春菜 | 2年 |
- 京都教育大学附属特別支援学校
- 京都府立盲学校
- 京都府立聾学校
- 京都府立向日が丘支援学校
- 京都府立宇治支援学校
- 京都府立城陽支援学校
- 京都府立八幡支援学校
- 京都府立南山城支援学校
- 京都府立丹波支援学校
- 京都府立中丹支援学校
- 京都府立舞鶴支援学校
- 京都府立与謝の海支援学校
- 京都市立北総合支援学校
- 京都市立白河総合支援学校
- 京都市立東山総合支援学校
- 京都市立東総合支援学校
- 京都市立鳴滝総合支援学校
- 京都市立西総合支援学校
- 京都市立呉竹総合支援学校
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ピンポン菊を使った「ひよこ」で
子どものメッセージ- 学校名
- 京都府立鴨沂高等学校
- 制作者
- 子どもの発達と保育
選択者 31名
池坊華道会の先生の指導により、「遊心」という花形で、黄色のピンポン菊を使い「ヒヨコ」を作成。
作品は、展示後に日頃お世話になってる「保育所」や「児童館」の子ども達に、メッセージを付けて届けます。
とてもかわいい作品なので、子どもにも大人にも喜ばれます。 -
春隣
- 学校名
- 京都府立嵯峨野高等学校
- 制作者
- 2年:大林 華 / 片山 和佳奈
この作品はコロナ禍の希望の光となるような思いを込めて生けました。長寿の象徴である松と古来不老長寿の霊花である菊を入れることで、コロナ感染の完全な終息を願う気持ちを表しました。また、この2種の花には萬年の歓びと幸福を念ずる心を表した松菊万年歓」という禅の言葉があります。この作品を見たとき、過去を懐かしみ、未来の歓びと幸福を願っていただきたいです。長かった冬が終わり、もうすぐ希望の春が訪れます。
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多様性と調和
- 学校名
- 京都市立西京高等学校
- 制作者
- 2年:野田 怜愛 / 出野 彩愛
廣田 果歩 / 後藤 初奈
私たちは華道愛好会として活動しています。
メンバーそれぞれの個性が違うように、お花も個性が違います。
違いを認めあい、ひとつの調和の世界を作り出すのが生け花です。
この作品では、赤いサンゴミズキを勢いよく高く使用し、トルコキキョウ・菊・サンダーソニア・ナデシコと個性の違う花を用いて「多様性と調和」を表現しました。
シクラメン
- 学校名
- 京都府立農芸高等学校
- 制作者
- 草花コース:3年・2年 18名
1年間をかけて生徒達が丁寧に栽培管理をしてきました。
今年は新設された温室で、スマート農業を実践しての栽培でした。夏の長雨がシクラメンの生育を遅らせ、苦労することもありましたが、知識と技術を活用して根気強く取り組んできました。
土を山型に盛る高植栽培で通気性を良くし、病気の発生を抑制するとともに生育ステージに適した肥料濃度をコントロールするなど丁寧に栽培管理をして健康なシクラメンにこだわっています。
高温多湿を苦手とするシクラメンは、京都の暑い夏に弱く現在京都で本格的に栽培されている農家はないと聞きます。しかし、少し前までは大原や右京区など盛んに栽培されていた草花です。
京都の冬を彩るシクラメンをお楽しみください。
京都教育大学附属 特別支援学校
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ねこときつね
- 制作者
- 高等部 3年:長坂 大輝
スチレンボードに爪楊枝を刺す感触を楽しみながら制作しました。背景に色砂や折り紙を貼り付けて明るい仕上がりにしました。
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コースター
- 制作者
- 高等部 3年:石崎 琴陽
粘土を丸くくり抜き、テラコッタ風コースターを作りました。割りばしペンを使って白化粧の所だけが削れていくのを楽しみながら小さな模様と大きな模様を組み合わせてかわいい作品ができました。
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ぼくの「ひまわり」
- 制作者
- 高等部 3年:出口 隼輔
「未来をみつめて」が花言葉の黄色のひまわりを選んで描きました。美術館で鑑賞したゴッホのひまわりを参考にしながら「コロナがなくなる未来にしたい」という願いを込めました。
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名探偵コナン
- 制作者
- 高等部 3年:岩井 春菜
爪楊枝を使ったモザイクアートで「名探偵コナン」を作りました。目や口などの細かいパーツの部分を表現するために何度も仕上がりを確認しながら根気強く作品に向き合い完成させました。
京都府立聾学校
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季節の時計
- 制作者
- 3年:田中 純香
この油絵は、四季と中央に大きく配置した時計の文字盤によって、移ろいゆくそれぞれの季節を楽しむことや、季節によって違った表情を見せてくれる自然や生きものの美しさを表現しました。
春は花とその花の蜜を吸う昆虫たち、夏はイルカと歩く女性の後ろ姿、秋は紅葉の木の下に気持ちよさそうに眠るチーター、冬は雪の上に覆いかぶさる猿と雪の中に佇むワシを描きました。 -
真実の友情
- 制作者
- 3年:大石 悠介
私は、よくファンタジーの世界の物語を考えたりすることが好きで、その考えた物語の一場面を絵にすることがよくあります。この作品はある少年が、遠くへ旅立とうとする友人を止めることができたけども、友人のことを考え、本当にそれで良かったのだろうかと思い悩むという内容を題材にして絵にしました。
私はいつも実際の友人に対して、「本当の友人なのだろうか?」という疑いをもってしまいます。表面では仲良くしてくれていても、心の中では自分のことをどう思ってくれているのかとても心配になることがあります。そんな経験から着想し、この場面を描こうと決意しました。
京都府立与謝の海支援学校
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タブレットケース
(大)・(小)- 制作者
- 高等部 1年、2年、3年
タブレット端末を収納する「タブレットケース」を製作しました。落としたときの衝撃を緩和するため、表地と裏地の間にフェルト生地を重ねて縫い合わせています。
ポイントに、草木染めをしたちりめんをあしらい、おしゃれで機能的なカバーになるように仕上げました。 -
ちりめんあずま袋
(大)・(小)- 制作者
- 高等部 1年、2年、3年
地元の丹後ちりめんを使って、あずま袋を作りました。
ちりめん生地や綿生地を合わせ、印に沿ってていねいに縫い上げました。また、マリーゴールドの花や枇杷の葉等を使って、ちりめん白生地の「草木染め」にも挑戦しました。畳むとコンパクトになるあずま袋は、バックに入れて手軽に持ち運べます。

