閉じる

トップページ > 定例会・委員会等 > さまざまな取組 > 出前議会 > 令和元年度の出前議会 > 農商工労働常任委員会 出前議会(令和2年2月5日)

更新日:2020年3月4日

ここから本文です。

農商工労働常任委員会 出前議会(令和2年2月5日)

農商工労働常任委員会が地域で有害鳥獣対策に取り組む方々と意見交換を行いました。

テーマ

有害鳥獣対策について

日時

令和2年2月5日(水曜日)13時10分から14時40分

場所

京都府立丹波自然運動公園 京都トレーニングセンター 研修室

参加者

府議会議員

委員長:藤山裕紀子

副委員長:秋田公司、酒井常雄

委員:小巻實司、宮下友紀子、森口 亨、古林良崇、原田 完、迫 祐仁、西山頌秀、山本篤志、山口 勝

意見交換参加者

南丹市猟友会 美山支部長
武田 太 氏

株式会社ART CUBE 代表取締役
垣内規誠 氏

料理旅館 枕川楼 料理人
加地こず恵 氏

広野・大簾活性化委員会 委員長
片山博憲 氏

京都府

南丹広域振興局

局長 前川二郎
副局長 南本 尚司
農林商工部長 安原健史

農林水産部

技監 伊藤利夫
農村振興課長 田村 匠
農村振興課 野生鳥獣担当課長 稲本佳孝

地元議員

片山誠治 議員

傍聴者

11人

概要

有害鳥獣による農作物被害は、京都府全体としては減少傾向にあるものの、深刻化・広域化している地域もあり、営農意欲の低下や耕作放棄地の拡大など、農山村地域の衰退につながる重大な課題を抱えている。

そのような中、京都府においては、メスジカ等の捕獲強化や捕獲個体の処理施設の整備、防護柵の整備支援、担い手育成等により、農作物被害対策を推進するほか、ジビエフェアの開催などにより、ジビエの魅力発信と消費拡大を図っているところである。

今回の出前議会では、有害鳥獣対策に取り組まれている方々から、有害鳥獣対策の取組状況や課題等について聴取し、意見交換を行った。

参加者の主な意見

参加者の主な取り組み及び課題など

南丹市猟友会 美山支部長 武田氏

南丹市猟友会の会員は現在122名で、主な事業として、有害鳥獣捕獲、実施隊の出動、一斉カワウ駆除、広域捕獲、指定管理事業を実施している。
イノシシ及びシカの有害鳥獣捕獲での捕獲実績について、平成30年度は1,001頭で、この4年間で3分の2に減少している。
わな猟の免許取得者は年々増加しているが、銃の免許所持会員は目に見えて減少している。
園部町や八木町など、食肉解体所がない地域もあり、捕獲個体を埋設処分するにも穴を掘る場所がないという現状である。また、埋設処理に係る取り扱いが一段と厳しくなる中、今後、個体をどう処理していくかが課題である。

株式会社ART CUBE 代表取締役 垣内氏

平成30年度の全国の捕獲頭数はイノシシ59万頭、シカ55万頭で、そのうち農林水産省の統計によると、利活用されているのは、イノシシ5%、シカ13%であり、全国の食肉処理加工施設は633施設で、京都府内は15施設ある。
「ジビエ利用拡大に関する対応方針」に基づくモデル地域に京都丹波大阪北摂地区として選定され、平成30年度に食肉処理施設「京丹波自然工房」の改修整備を行った。

料理旅館 枕川楼 料理人 加地氏

丼やシカのロースト、ユッケなど、さまざまなジビエメニューを提供している。
ジビエを「有害鳥獣対策」と表現することについて、「厄介者を食べよう」というマイナスイメージを与える表現は避けるべきと考える。
今後、野生鳥獣は栄養価が高いという点もアピールしていくとともに、猟友会の方々と一緒によりよいものを目指す関係を築いていきたい。

広野・大簾活性化委員会 委員長 片山氏

集落全体の高齢化により、集落柵の点検・補修が年々困難になっている。
猿対策については、複合柵を整備するなどに取り組んでいるが、被害は減少しておらず、もっと対策を進める必要がある。群れの存続最低必要数までは役場の判断で即座に調整できるようにするなど、猿の群れの保存よりも地域振興を優先的に考えていただきたい。
熊対策については、捕獲限度数をしっかり確保するとともに、早期に狩猟解禁も行い、生息頭数の適正化を急いで図っていただきたい。

有害鳥獣対策についての参加者からの意見

  • 府内におけるジビエ専門店のほとんどが、ジビエを猟師から直接購入されている。食品衛生の観点から、食肉処理施設から購入するよう周知徹底していただきたい。
  • シカやイノシシの衛生管理及び品質確保に関する京都府のガイドラインを作っていただきたい。
  • 猟師が捕獲したシカやイノシシの個体を食肉処理施設に誘導していただくような仕組み作りや報奨金制度の見直しをお願いしたい。
  • 銃猟は経済的負担や手間暇が大きくかかるため、銃で事業に取り組んでいる者の待遇を考えていただきたい。

(意見交換の様子)

お問い合わせ

京都府議会事務局委員会課調査係

京都市上京区下立売通新町西入

ファックス:075-441-8398