[心の健康について]
〈パニック障害〉 パニック障害の経過
不安が不安を呼ぶ
パニック発作を繰り返すうちに不安がふくれあがり、「また発作が起こるかも知れない」と不安を先取りするようになります。
広場恐怖
パニック障害が進むと、不安の対象が、「パニック発作そのもの」から、いつしか「発作を起こしたことのある場所や状況」に広がっていきます。これを広場恐怖といい、パニック障害の人の7〜8割にみられます。
回避行動
広場恐怖の対象となる場所や状況を、できるかぎり避け、日常生活に支障をきたすほどになります。
うつ状態
広場恐怖や回避行動がみられるようになると、日常生活で「できないこと」が多くなってきます。そんな自分を情けなく思うと同時に、家から外に出ることが出来なくなり、ひきこもってしまいます。
このような生活が続くと、しだいに精神的なエネルギーが低下し、「なにもやりたくない状態」へと陥っていきます。これをうつ状態と言います。
パニック障害の経過のパターン
「パニック障害」渡辺登監修 講談社2003出版より