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ちょっと体を触られたり、性的な冗談を言われて不快な気持ちになっていても、それがセクハラになるのかどうか悩んでいる人はたくさんいるのではないでしょうか。もしあなたが望まない「性的言動」ならそれは「セクハラ」といえます。それを習慣や冗談として受け入れたり許してしまうのではなく、セクハラへの対処の仕方を知っておきたいものです。
セクハラを受けた被害者の多くが深く傷ついています。さらに、大部分の人が自分にも悪いところがあったのかも知れないと自責の念に駆られているといいますが、決して自分を責める必要はありません。「あなたが望んでいない」ことなら、セクハラになるのです。
セクハラの加害者の多くは「権力をもつ人物」であることが多く、被害者はその意志に背いた時の「報復」に脅え、意志を伝えられないというケースが大部分です。「セクハラをやめてほしい」「やめない場合は別の手段(※加害者を指導する立場の人に直訴※セクハラ相談窓口に相談など)の用意がある」ことを相手に伝えましょう。
一人で悩まず、うやむやにもせず、信頼できる友人や同僚、あるいは上司に相談してみましょう。会社に解決してくれそうな窓口や部署があれば、そこに相談するのもよいでしょう。会社や学校など、内部で解決できない場合は「京都労働局雇用均等室」など第三者機関が相談にのってくれますし、同じような体験で悩む人同士で結束して抗議の声を上げるのも方法です。
受けた行為がセクハラかどうか正しく認識するために、1日時、2場所、3具体的な内容、4目撃者の名前、5セクハラをした人の名前、をメモしておきましょう。
セクハラを未然に防ぎ、被害にあった人を支援するために、周りの人も協力しましょう。
セクハラは、全ての過程で秘密が守られるべきです。とかく噂になりやすい問題だけに相談を受けた人も秘密厳守を徹底しましょう。問題は解決したのに秘密が守られなかったばかりに噂に耐えられず、結局会社や学校を辞めざるを得なかったという事例もあります。
愛の告白をしたらセクハラと言われてしまったら、男性もまた相当深刻な悩みを抱えることになります。なぜ、セクハラと言われたのかあなたの行動をチェックしてみてください。愛するあまり、突然抱きついたりするなど、相手に対し一方的過ぎはしなかったか、相手が自分の気持ちに応えるべきという態度がもしあなたにあれば、それはあなたのなかにある女性への傲慢さかもしれません。
また、別のケースでは、他の男性に肩に手を置かれてうれしそうにしている女性に、挨拶のつもりであなたが肩に手を触れたらセクハラと言われてしまい、釈然としないということもあるかもしれません。セクハラの分かりにくさに戸惑っているのではないでしょうか。
あなたの行為がセクハラとなるかどうかは、相手との関係で決まるのです。
セクハラの大きな原因の一つには、男性のなかにある潜在的な女性への差別があるのではないでしょうか。女性への偏見をなくし、対等なパートナーとして行動しているかどうかをこの機会に考えてみてほしいと思います。
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