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丹後の海からの情報(平成20年11月)

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イラストマー標識のアカアマダイ、初めて発見!

  京都府では、アカアマダイの資源増殖を図るために、人工種苗の放流を行っています。放流魚には、これまでタグ標識を付けていましたが、タグは巣穴に出入りする際などに脱落することが分かり、平成19年からは、頭部に蛍光色素の入れ墨する方法(イラストマー標識)にしていました。平成20年10月7日、入れ墨をしたアカアマダイが、伊根町鷲崎の近くで、はじめて再捕・発見されました。この個体は、平成19年3月下旬に、伊根町本庄沖(水深90 m)及び伊根町鷲崎沖(水深58 m)で放流したものでした。今回の再捕場所が放流場所に近かったことから、この間に大きな移動はしていなかったと考えられます。また、放流時の全長は7cm程度、再捕時は全長21.4cmであり、1年8ヶ月のうちに約14cm成長していました。放流魚の再捕により、今後、本種の生態解明や放流効果の検討を進めて行きたいと思います。

アカアマダイの頭部中央に入った,紅色のイラストマー標識 初めて再捕されたイラストマー標識のついたアカアマダイ

巨大マアジ漁獲される! 

  平成20年10月27日に、舞鶴市の定置網で巨大なマアジが漁獲されました。持ち帰って計測したところ、尾叉長54.5cm、体重2.48kgでした。
  当所で大きいマアジの記録を調べたところ、石川県で尾叉長51.5cm、体重1,294.9g(平成19年)、鳥取県で50.3cm(平成18年)の記録がありました。
  今回漁獲されたマアジは、現在のところ確認できた中では日本最大の記録です。(神奈川県では石川県のマアジよりも大きい個体も釣れたようですが、残念ながら正確に計った記録はないそうです。)
  通常マアジは尾叉長で35cm位を超えてくるとずいぶん大きく感じますが、この個体は別格で、隣にあったブリの3キロ物と比べても遜色ありませんでした。
  魚市場で何十年も魚を見てきたという仲買人や、漁連のベテラン職員でも口を揃えて「こんなに大きいのは初めてみた。」と驚いていました。
  現在、耳石を取り出して年齢査定の作業中です。いったいこの巨大マアジは何歳なんでしょうか。

巨大なマアジ

今年はエチゼンクラゲの大量出現なく、漁業者も一安心です

  嬉しいことに、今年(平成20年)は日本海でエチゼンクラゲの出現がほとんどなく、京都府では出現報告が一件もありません。
  エチゼンクラゲは、近年では平成7年にたくさん現れたのを皮切りに平成12、14、15、17、18、19年と立て続けに大量出現しました。特に平成17年は未曾有の規模で襲来し、定置網漁業や底曳網漁業などに大きな被害を及ぼしました。海洋センターでは、国や他県の研究機関、漁具メーカー、漁業者などと協力してエチゼンクラゲ対策漁具を開発・提案してきましたが、ありがたいことに今年はその出番がなさそうです。
  エチゼンクラゲは、東シナ海で発生し、対馬海峡から日本海に入って成長しながら日本海を北上します。大量出現の有無は、主として東シナ海における発生量に左右されると思われますが、なぜ大量に発生するのか、そのメカニズムは分かっていません。したがって、今年ほとんど出現していない理由もまた分からないことになります。
  海洋センターでは、今後もエチゼンクラゲの大量出現に備えて情報収集・研究開発を進めていきます。

エチゼンクラゲ大量入網時 定置網の通常操業風景

「丹後PRフェアin大阪」でズワイガニについて講演 

  「丹後のカニ」を中心とした丹後地域の観光振興を図るために、丹後広域観光キャンペーン協議会の主催で平成20年11月19日に大阪国際会議場において、旅行会社、ペンクラブ、マスコミ等の関係者約100名が出席し、「丹後PRフェアin大阪」が開催されました。第1部の講演会「丹後のカニの魅力」では、当センターから「ズワイガニの資源管理と海のエコラベル」と題して講演しました。講演後には、ズワイガニ資源が減少した原因に「混獲」という問題があったことを始めて知った、また府底曳網漁業が本年9月にアジア初となるMSC認証を取得したことは素晴らしいと思うといったコメントがありました。
 第2部では、丹後産ズワイガニをはじめ、ブリしゃぶ、クロアワビなどの試食会が行われました。

講演「ズワイガニの資源管理と海のエコラベル」

大型クラゲ防除網(底曳網)開発調査
府立海洋高校生との合同検討会

  海洋センターでは、大型クラゲの大量入網による漁業被害を無くすことを目的に、クラゲは排出して魚を獲る底びき網の開発を京都府立海洋高等学校と共同で行っています。平成20年10月31日にはその中間報告会として、京都府機船底曳網漁業連合会から4名の船長に出席していただき、これまでの開発結果について海洋高校の生徒さんと当センター職員で発表を行いました。
  発表を聞いた船長の皆さんからは「私達自身が網の開発を行うことには限界がある。高校生の柔らかい頭で、大人が考えつかないような素晴らしいアイデアを出してください。期待しています。」などの意見がありました。
  今後も引き続き、同校と共同で防除網の開発を進めていく予定です。

実験結果を発表する海洋高校生 

 

お問い合わせ

農林水産部海洋センター

宮津市字小田宿野1029ー3

ファックス:0772-25-1532

ngc-kaiyo@pref.kyoto.lg.jp

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