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(2)交配系統の養殖試験結果 

写真4 養殖試験開始時平均サイズ
写真4 養殖試験開始時平均サイズ
写真5 養殖試験風景 写真5 養殖試験風景
写真5 養殖試験風景

  この手法により平成15年5月に初めて交配して作出した殻の大きさが約2cmの稚貝(以下交配系統)とその両親の系統の同サイズの稚貝を用いて、15年8月から養殖試験を実施しました(写真4、5)。10ヶ月後の平成16年の6月に取上げて生残成長を調べました。生残率についてはどの系統も非常に良好で、交配系統が特に良好であるという傾向は見られませんでした。平成15年の夏季の水温があまり高くならなかったことが原因ではないかと考えられます。成長について見ると、殻の大きさでは両親の系統よりも交配系統が4〜5%大きく、重さでは両親の系統よりも交配系統が約15%重く、それらのばらつきも少ないという結果でした(表1、写真6)。さらに、消費者ニーズが高く単価も高い大型貝の生産割合について見てみますと、両親の系統が約50%であったのに対して、交配系統は89%で大型貝が多く生産できました。
このように、この手法を用いることでトリガイの遺伝的改良が短期間に効率的に可能であることが明らかになりました。そこで、トリガイの新品種の作出手法について、平成16年5月に特許出願を行いました。また、本作出法で生産した種苗については通常の種苗との区別をするため、「きょうトリガイ」という品種名をつけました。「丹後とり貝」と「きょうトリガイ」はややこしい関係になりそうですが、「きょうトリガイ」はあくまでも品種名であって、「きょうトリガイ」を育て「丹後とり貝」というブランド名で販売することになります。

表1 交配試験結果
写真6 養殖試験終了時平均サイズ
写真6 養殖試験終了時平均サイズ
雄親系統(左),交配系統(中),雌親系統(右)
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