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特集1 地球のために、できること

一歩踏み出す、あなたの行動が環境を守る

「京都議定書」の採択から18年を経て、国際社会は2015年に、温室効果ガス排出削減のための新たな国際的枠組みである「パリ協定」※を採択しました。
パリ協定では、今世紀後半に温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする脱炭素社会を目指すこととされており、 2020年以降、いよいよ運用が開始されます。
これらの動きから、地球環境が私たち人類にとっていかに重要な問題になっているかを知ることができます。
「私たちに何ができるの?」そう思う方もおられるかもしれませんが私たちにもできること、しかも、今日からできることが、実はたくさんあります。

※ 京都議定書に代わる2020年からの温暖化対策の国際ルール。
産業革命前からの気温上昇を2℃(できれば1.5℃)未満に抑えることが目標

一歩踏み出す、あなたの行動が環境を守る

100年後、京都では雪が降らなくなる!?

 地球温暖化は確実に進んでいます。現実に京都の年平均気温は、100年当たり約2.0℃の割合で上昇しています。 このままでは、今世紀末の京都は、気温上昇によりさまざまな影響が現れると予想されています。 例えば最低気温が0℃を下回る日が減少し、雪が降る日も減少していく可能性があるのです。

 京都議定書誕生の地となった府では、温室効果ガス排出量削減に積極的に取り組んできました。 その結果、全体では成果を挙げていますが、部門別に見ると「家庭」は1990年度から増加しています(図1)。 地球温暖化対策は待ったなしです。豊かな四季のある京都を守るためにも、ぜひ「家庭」からの排出量を減らしていきましょう。

[図1]温室効果ガスの部門別排出量(単位:万t-CO2
温室効果ガスの部門別排出量

今日から始めよう!
私たちにできる地球温暖化対策

宅配便の再配達を減らしましょう

 実は、国内の宅配便の約15%が、再配達によって届けられています。 再配達になることで、トラックからのCO2排出量が増えてしまいます。 1回で受け取ることが環境負荷の低減や、ドライバーの労働生産性向上につながります。

宅配便の再配達を減らしましょう

実証事業を展開中

 再配達削減に向けて、府では宇治市において、スーパー・駅・公共施設の約10カ所にオープン型宅配ボックス※を設置する実証事業を行っています。

※公共スペースに設置され、一般の消費者がさまざまな宅配事業者からの荷物を受け取ることができる宅配ボックス

実証事業を展開中

行動と住まいをエコ化しましょう

 身近なところから、エコにつながる行動や住まいのエコ化を始めましょう。それは、快適な生活・家計の節約という面でも役に立ちます。

行動と住まいをエコ化しましょう
画像の拡大表示はこちら(JPG)

上記取り組みなどについて詳しくは
上記取り組みなどについて詳しくはホームページ

府地球温暖化防止活動推進員を募集しています

 府地球温暖化防止活動推進員は、府内で地球温暖化を防止するための活動に取り組むボランティアです。脱炭素社会の実現という大きな目的に向かって、家庭や地域でできる、「楽しく」「魅力的で」「やりがいのある」プロジェクトに参加してみませんか。

こどもエコ診断&発電チャレンジの様子
こどもエコ診断&発電チャレンジの様子

ゴーヤ先生(特別推進員)
ゴーヤ先生(特別推進員)

「京都再エネコンシェルジュ」にご相談ください

 住宅に再生可能エネルギー設備を導入する際に、身近なところで相談できる相手。 府が行う研修と試験を経て認証された京都再エネコンシェルジュが、府内各地で誕生しています。 補助金や融資制度の紹介を含め、それぞれの家庭に適した再エネ設備をご提案します。

[お問い合わせ]
エネルギー政策課
TEL:075-414-4298
FAX:075-414-4705
ホームページ
(京都再エネポータル)

「京都再エネコンシェルジュ」にご相談ください

[お問い合わせ]
地球温暖化対策課
TEL:075-414-4830
FAX:075-414-4705
メール:tikyu@pref.kyoto.lg.jp

自然との「共生」と「共死」
今こそ京都から発信しよう気候変動の時代を生き抜く知恵

第10回 「KYOTO地球環境の殿堂」殿堂入り者 山折哲雄氏 インタビュー

山折哲雄氏 インタビュー

人と同じように自然も生まれては死んでいく

 皆さんは地球環境を考える時、よく「共生」という言葉を耳にされるかと思います。 その一方で、自然が生きたり死んだりする存在であるということは、あまり認識されていないのではないでしょうか。

 以前、あるシンポジウムでこの話をした後、森林の研究をしているという大学院生がやってきて、「先生、森は死ぬんですか?」という質問をしてくれました。 その時、日本での教育や研究が、自然というものの「死」についてほとんど教えていないということに、あらためて気付かされたんです。

 自然が循環し、再生するというサイクルの中には、もう一つ、自然そのものが枯れたり死んだりする「死」の段階があります。 毎日、この瞬間にも、森や生き物などの自然が、人間と同じく、地球のどこかで死を迎えている。 たとえば水資源や化石燃料は無限にあるわけではなく、むやみに使い続けていけばいつかは枯渇します。 すなわち「共死」の運命にある。 そう考えると、おのずと資源の無駄遣いはできなくなるはずです。

日本に息づく自然観に気候変動に対応する知恵が

 太古の昔から、日本人は幾度となく、地震や津波、台風などの災害に見舞われてきました。 そのたびに死を身近に感じ、災害の猛威を前に頭を垂れ、自然から学ぶという態度を取り続けてきた。 その繰り返しの中から、仏教の「無常観」にも通じる感覚を養ってきたのだと、近代日本を代表する自然科学者の寺田寅彦氏が1930年代に書いています。 なかでも注目すべきは、西欧の自然が比較的安定しているのに比べ、日本の自然ははるかに不安定で、時に凶暴な性格を持っているという指摘です。

 現在、地球環境をコントロールするために定められた基準の多くは、西欧から発信されています。 しかし、今や地球規模での気候変動がすでに起こりつつある時代。だからこそ、日本に息づく自然観と、 そこに内包される「共生」と「共死」の思想が、今後、地球温暖化や災害への柔軟な対応の仕方として、重要な意味を持つようになるかもしれません。

地球環境の新たな指針を京都から世界へ

 地球環境の問題を語り合う土俵は一つ。 ただ、その土俵に持ち上げる基準は複数あっていいんです。 そして、少なくとも、そのうちの一つの基準を日本から出すことが必要ではないかと、私は考えています。

 特に京都は、縄文的世界である森と、弥生的世界である里山と、近代的世界である都市が重層構造をなし、いわば日本の環境問題が凝集されているような、地勢的にも稀有(けう)なる場所です。
ここ京都の自然環境を出発点に、新たな指針となる基準を、今こそ世界へ発信していくべきではないでしょうか。

「KYOTO地球環境の殿堂」10周年

「KYOTO地球環境の殿堂」10周

京都議定書の精神を世界に向けて発信するために取り組んできた「KYOTO地球環境の殿堂」は、 2009年度から始まり、これまでに地球環境の保全に多大な貢献をされた21人の方を表彰してきました。 10周年を迎える今年は、クリスティアナ・フィゲレス氏、山折哲雄氏が殿堂入りされるほか、 環境保全に寄与する地域での活動が期待される方として、エゴ・レモス氏に10周年記念特別賞が授与されます。

クリスティアナ・フィゲレス氏

クリスティアナ・フィゲレス氏
1956年生まれ。コスタリカの外交官。気候変動問題のリーダーであり、2010年から2016年の間、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局長を務めた。 UNFCCCでの任期において、多様な関係団体を取りまとめ、パリ協定の締結という歴史的な快挙の実現に貢献 。社会や環境の改善に取り組む慈善団体「Global Optimism」の共同設立者としても知られている。

山折哲雄氏

山折哲雄氏
1931年生まれ。日本の宗教学者。国際日本文化研究センター名誉教授、国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。2010年には瑞宝中綬章を受章。宗教や哲学、日本文化などの研究に基づく多数の著作があり、環境に関する宗教学的視点からの考察としては「環境と文明 新しい世紀のための知的創造」(NTT出版、2005年)などがある。

エゴ・レモス氏[10周年記念特別賞]

エゴ・レモス氏[10周年記念特別賞]
1972年生まれ。2002年に独立した東ティモールの国民的歌手であるとともに、「貧しく小さな国土の環境保全活動」を行う実践家である。世界各国で講演活動を行う中、大学で持続可能な農業を教え、現在は、作物を育てることで自然の大切さを学んでほしいという願いの下に、国内のすべての小学校へのエディブルスクールガーデン(学校菜園)づくりに奔走している。

第10回
「KYOTO地球環境の殿堂」表彰式、「京都環境文化学術フォーラム」
2月9日(土曜日)

日時 表彰式13時~13時50分、フォーラム14時10分~16時40分
場所 国立京都国際会館(左京区)
内容 殿堂入り者による記念講演、トークセッション、国連環境計画・金融イニシアティブ特別顧問 末吉竹二郎氏をパネリストに加えたパネルディスカッション(コーディネーター:京都大学 山極壽一総長)を開催。詳しくはホームページへ
定員 1000人(先着順)
受付 氏名、郵便番号、住所、電話番号をご記入の上、はがき・FAX ・メール・ホームページへ

京都大学 山極壽一総長
京都大学 山極壽一総長

国連環境計画・金融イニシアティブ 特別顧問 末吉竹二郎氏
国連環境計画・金融イニシアティブ
末吉竹二郎氏

[お問い合わせ]
KYOTO地球環境の殿堂/京都環境文化学術フォーラム参加受付事務局(株式会社インターグループ内)
〒531-0072 大阪市北区豊崎3-20-1 インターグループビル
TEL:06-6372-3051 FAX:06-6376-2362
メール:earth-kyoto@intergroup.co.jp
ホームページ

KYOTO地球環境の殿堂
当日は山折哲雄氏をはじめ、殿堂入り者による記念講演やパネルディスカッションも。ふるってご応募ください!

[お問い合わせ]
「KYOTO地球環境の殿堂」運営協議会事務局(地球温暖化対策課内)
TEL:075-414-4830 FAX:075-414-4705

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お問い合わせ

知事直轄組織広報課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4075

koho@pref.kyoto.lg.jp

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