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特集2 この春、出会う。アートと工芸の世界

ものづくりの「産地」で、作り手たちの感性と創造力に触れる
椿 昇 × 山崎伸吾 Special Talk

京都の文化を根底で支えてきたアートと工芸。その京都の創造力を受け継ぐ作り手たちが、私たちの「近所」でものづくりへの飽くなき挑戦を続けています。
そんな作り手たちと直接出会えるアートと工芸のイベントを、3月の京都で開催。
両イベントの仕掛け人である椿昇氏と山崎伸吾氏が、魅力と楽しみ方を語ります。

ARTISTS’  FAIR KYOTO ディレクター 椿 昇


ARTISTS’ FAIR KYOTO
ディレクター
椿 昇
Noboru Tsubaki

1953年、京都府生まれ。
現代美術家。 京都造形芸術大学美術工芸学科長・教授。瀬戸内国際芸術祭2013・2016小豆島エリアディレクターや、妙心寺退蔵院襖絵プロジェクトなど各地のアートプロジェクトのディレクションも務める。学科卒展のアートフェア化など、若手作家が世に出るための機会を創出し続けている。

KOUGEI NOW ディレクター 山崎 伸吾


KOUGEI NOW
ディレクター
山崎 伸吾
Shingo Yamasaki

1978年、岡山県生まれ。
京都リサーチパーク株式会社 イノベーションデザイン部 京都職人工房ディレクター。地域に根差した“ものづくり”に強い関心を持ち、主に伝統工芸の作り手に寄り添った企画を行う。現在の主なプロジェクトに「京都職人工房」や「KYOTO CRAFTS MAGAZINE」などがある。

ものづくりの鮮度に触れ、生活に彩りと幸せを

山崎 「KOUGEI NOW」は今年で3年目。1回目は、今の京都の工芸職人さんたちが抱える現状を共有するためのサミットを開催しました。それを発展させる形で、2回目である前回からホテルを会場にした展示会形式にしたんです。居住空間の中に作品を置き、そこで職人と来場者が対話しながら見てもらえるように。

椿 工芸は使うことによって生きるものですからね。来場者との対話ができるという仕掛けは「ARTISTS’ FAIR KYOTO」も同じです。制作者が来場者と直接出会うことに意味がある。そして展示作品はすべて「買える」ということを知ってもらう。

山崎 ただ眺めるのと、買うという視点で吟味するのとでは、見え方が変わりますからね。うちも今回は入場料1,000円を頂く代わりに、500円分のお買い物ができるようにしました。工芸作品を買うという経験を、気軽に楽しんでいただくための仕掛けです。

椿 いいですね、それは面白い。アートや作品を買うことは"クオリティ・オブ・ライフ"、生活の質を変えることにつながると、僕は思うんです。自分の心に響いた"何か"を、まず一つ買ってみる。それを眺めて使って暮らすことで、どれだけ毎日が彩り豊かで幸せなものになることか。その喜びを、一人でも多くの人に知ってほしいんです。京都は、そういうものに出会えるチャンスがたくさんあるはずなんですよね。

山崎 京都は工芸の「産地」だからこそ、ものづくりに鮮度があります。生活圏のすぐ近所に、日本有数の高い技を持った職人さんの工房があったりもする。ただ、そういう工房は一見普通の住宅だったりするので、なかなか門を叩くわけにいきません。今回のイベントが、その隔たりをつなぐ機会になればと思います。

椿 アートと工芸も、ものづくりという意味では根っこは同じ。これからもっとつながっていける可能性を秘めていると思います。プロデューサーとなるアーティストが絡むことで、伝統的な工芸の技にアートの視点が加わり、新たな価値付けが行われることもある。そういうつながりが、ますます活発になっていくんじゃないかという予感がありますね。その楽しみを、もっと京都の人たちに味わってほしい。

山崎 そのためにも、アートと工芸のいわば「産地直送」といえる2つのイベントに、ぜひ足を運んでいただければうれしいですね。

ARTISTS’ FAIR
KYOTO 2019

※本事業は平成30年度文化庁国際文化芸術発信拠点形成事業の支援を受けています

ARTISTS’FAIR KYOTO 2019

3月2日(土曜日)・3日(日曜日)

日時 10時~18時
場所 京都文化博物館 別館(中京区)、京都新聞ビル印刷工場跡(中京区)
料金 1,000円(京都文化博物館のみ)※学生無料・要学生証

美術展とアートフェアが一体となった新スタイルのアートイベント。国内外で活躍中のアーティストによる推薦、または公募によって選抜された若手アーティストが、自ら出品者となって来場者を迎えます。今年は会場を2カ所に拡大するほか、5カ所のサテライト会場(KYOTO ART HOSTEL kumagusuku、下鴨茶寮、スプリングバレーブルワリー京都、BnA Alter Museum、ワコールスタディホール京都)でも展示やイベントを展開。エキセントリックな空間でアートに触れる刺激的な体験をお届けします。京都文化博物館以外は無料で入場できます。 詳しくはホームページへ。

[お問い合わせ]
ARTISTS’ FAIR KYOTO実行委員会(文化芸術課)
TEL:075-414-4222 FAX:075-414-4223
ホームページ
ARTISTS’FAIR KYOTO 2019

 「2つの女の子」(部分) 髙木智子
「2つの女の子」(部分)髙木智子

「cape,cave」西條茜
「cape,cave」西條茜

ARTISTS’FAIR KYOTO 2019 撮影:前端紗季

ARTISTS’FAIR KYOTO 2019 撮影:前端紗季

KOUGEI NOW 2019
Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE”

KOUGEI NOW 2019 Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE”

3月8日(金曜日)・9日(土曜日)

日時 11時~19時(9日は17時まで)
場所 ホテル カンラ 京都(下京区)
料金 1,000円
※出展商品が買える500円デポジット付き
※会期中何度でも入場可

継承と革新をデザインコンセプトとした「ホテル カンラ 京都」本館全体を会場に、京都をはじめ全国の作家や職人と作品(陶芸、染織、木工、金工など)を集めた展示販売会やトークショーを開催。「DIALOGUE(対話)」をテーマに、作り手が自らの思いを来場者に直接伝えます。ホテルの客室を展示空間とすることで、各工芸品がどのような空間・用途に適しているかを具体的にイメージすることができるのも魅力。詳しくはホームページへ。
●3月7日(木曜日)には内覧会を実施。一般参加可能なトークイベントなども開催します(申込方法などは暮らし情報ガイド 催しへ)。

[お問い合わせ]
染織・工芸課
TEL:075-414-4864 FAX:075-414-4870
ホームページ
KOUGEI NOW 2019 Kyoto Crafts Exhibition“DIALOGUE

「蘇嶐窯」
「蘇嶐窯」

「京竹籠花こころ」
「京竹籠花こころ」

KOUGEI NOW 2019 Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE”

KOUGEI NOW 2019 Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE”

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