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特集1 京都のブランド力を支える文化の力 アートと工芸の可能性を広げる

アートと工芸の可能性を広げる

職人の伝統的な手仕事が伝わり、日常に文化が息づく京都では、独自の美意識や感性が生まれ、領域を超えた新たなものづくりが育まれています。
文化の今と未来を「ARTISTS’ FAIR KYOTO」・「KOUGEI NOW “DIALOGUE”」で感じてみませんか。

京都の強み・ブランド力の源泉は「文化」

京都府知事 西脇 隆俊

京都府知事 西脇 隆俊

 京都は国内外の観光客をはじめ、企業にとっても魅力ある地となっております。その魅力には、生活に根差した地域の祭りや伝統芸能、行催事などがあり、これを支えているのが伝統的な手仕事に携わる職人であります。また、京都は伝統を守りつつ新しいものを取り入れながら発展してきたまちでもあり、今もアート、工芸、デザインなどさまざまな領域で新たな作り手たちと、ものづくりが育まれています。古きものと新しきものが共存しながら、創造、発信し、イノベーションを起こし続ける文化の力は、京都の大きな資産となっています。

担い手育成と市場拡大のために

 伝統文化や生活文化を支えてきたアートや工芸を保存、継承、発展させていくためには、担い手の育成と市場の拡大が必要です。その具体的な取り組みとして、まず「ARTISTS' FAIR KYOTO」と「KOUGEI NOW “DIALOGUE”」というアートと工芸の二大イベントがあります。文化庁と協力しながら、国内外の相互交流を図り、ものづくりに関わる人たちを応援しています。これまで両イベントをきっかけに、作り手たちの中には生計を立てられるように成長した人や、国内外のイベントや展覧会などへの出展へとつなげた人もおり、今年の開催にも期待が高まります。また、海外へ向けた京都の文化の市場拡大を目指しては、中国の复星国際有限公司と協力して、昨年12月、中国・上海に「KYOTO HOUSE」を開設しました。メイド・イン京都にこだわった商品販売や職人の実演など、京都の魅力をたくさん知っていただける拠点にしていきます。
 このように、京都のポテンシャルを生かしながら、さらに文化力を高め、「文化の力で新たな価値を創造する京都府」の実現を目指します。

ARTISTS’ FAIR KYOTO

ARTISTS’ FAIR KYOTO

KOUGEI NOW “DIALOGUE”

KOUGEI NOW “DIALOGUE”

「KYOTO HOUSE」開会式

中国と日本のゲストが「KYOTO HOUSE」の開会式に出席

「KYOTO HOUSE」外観

「KYOTO HOUSE」外観

アートと工芸、どんな作品があるの?

KOUGEI 扇子
「/fan/fun(ファンファン)」

/fan/fun(ファンファン) みのや扇舗 千葉 晃治さんみのや扇舗 千葉 晃治さん

KOUGEI おりん
「LinNe(リンネ)」

LinNe(リンネ) 南條工房 南條 和哉さん南條工房 南條 和哉さん

工芸の魅力の神髄は妥協なき職人の心意気

「LinNe」は、代々受け継がれた鋳造(ちゅうぞう)技術で作られます。凜(りん)と響く音を出すために、素材の佐波理(さはり)(銅とスズの合金)作りではスズの割合を限界まで高め、非常に堅く作ります。その分、加工が難しくなるものの「良い音へのこだわりにおいて妥協することはない」と語る南條さん。技術とともに、こうした「職人の矜持(きょうじ)」が、京都の伝統工芸の職人に世代を超えて継承されています。

鋳造の様子

ART インスタレーション
「Why don't cats wear shoes?(ホワイ ドント キャッツ ウェア シューズ)」

Why don't cats wear shoes?(ホワイ ドント キャッツ ウェア シューズ)

[会場]京都文化博物館 別館

広瀬菜々さん & 永谷一馬さん広瀬菜々さん & 永谷一馬さん 推薦者:塩田千春

ART 刺繍
「イグアナの形態と対称性」

「イグアナの形態と対称性」

[会場]京都文化博物館 別館

宮田 彩加さん宮田 彩加さん 推薦者:田村尚子

ART インスタレーション
「Playback(プレイバック)」

「Playback(プレイバック)」

[会場]京都新聞ビル 地下 1階

白木 良さん 推薦者:名和晃平
(C) Centre Pompidou -Metz /Photo Jacqueline Trichard/2018/Exposition Dumb Type

KOUGEI 手描き友禅
「SOMEA(ソメア)」

SOMEA(ソメア) 池内友禅 池内 真広さん池内友禅 池内 真広さん

KOUGEI 陶芸
「浅葱交趾七宝茶器(あさぎこうちしっぽうちゃき)」

浅葱交趾七宝茶器(あさぎこうちしっぽうちゃき) 洸春窯 高島 慎一さん洸春窯 高島 慎一さん

KOUGEI 金糸
「絲-tabane」

「絲-tabane」 寺島保太良商店 寺島 大悟さん寺島保太良商店 寺島 大悟さん

ART 絵画
「菊」

「菊」

[会場]サテライト会場「AIR 賀茂なす」

品川 亮さん品川 亮さん

Photo:Akinori YOSHIHARA

固定概念からの解放を問い続ける現代アート

 海外生活を通じて日本の伝統芸術の魅力を再発見したという品川さん。「日本文化との失われたリング」を取り戻そうとする試行錯誤から、日本の絵画表現と現代アートを組み合わせた作風にたどり着いたといいます。
 固定概念をいったん覆し、再構築する過程を形にするかのような現代アートの表現は、無限に解釈が広がる自由さで鑑賞者を魅了し続けます。

品川 亮さん

ART 彫刻
「石の音を聴く」

「石の音を聴く」

[会場]京都新聞ビル 地下 1階

黒川 岳さん黒川 岳さん 推薦者:金氏徹平

Photo:Takuya Oshima

※掲載のアート作品は、いずれも各作家の参考作品です。ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020出品作品とは異なります。

ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020 アーティスツ・フェア・キョウト 【開催中止】

アーティストが企画から出品まで行う斬新な手法や、自らプレゼンテーションを行う「産地直結型」のユニークなアートフェア。観客は買う視点でアートを鑑賞でき、「アートを買う文化」をより身近に体感できます。

令和元年度日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業

ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020 ロゴマーク 文化庁 日本博

日時:2月29日(土曜日)11時~18時、3月1日(日曜日)11時~18時

場所:京都文化博物館 別館(中京区)、京都新聞ビル 地下 1階(中京区) ほか

料金:1,000円(学生無料・要学生証)

※チケットは当日に会場入り口でお求め下さい。当日限り有効
※京都新聞ビル地下1階、サテライト会場は無料です

ディレクター・椿 昇 氏に聞く「ARTISTS’ FAIR KYOTO」の魅力

アートの新エコシステムを京都から

 作家自ら皆さんに作品をお届けするユニークなアートフェアAFK(ARTISTS’ FAIR KYOTO)は、グローバルなアートフェアにはない、地産地消に例えられる水平型マーケット育成を目指し誕生しました。江戸時代の京都に伊藤若冲(じゃくちゅう)をはじめ多彩な作風を謳歌する作家たちと、斬新な表現を鼓舞する旦那衆による優れた文化プラットフォームがあったように、AFKではさまざまなコレクターたちの熱意が若い作家たちの自信を高め、支援者の応援と作家の創作が循環するエコシステムが生まれています。
 アートで生きる術(すべ)を作家自身の手で切り拓(ひら)く、当たり前のようでいてこれまでにない革新的な試みによって、日本アートの新たな歴史を創造するAFKにご来場ください。

ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020 ディレクター 椿 昇 氏

ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020 ディレクター
椿 昇 氏

ARTISTS’ FAIR KYOTO

ARTISTS’ FAIR KYOTO

CHECK 1 期待の若手アーティストによる現代アートが集結

第一線で活躍するアーティストと、彼らが推薦した期待の若手、公募で選ばれた作家たち、計62組による作品が、絵画、立体、映像、インスタレーションまで一堂に集います。

期待の若手アーティストによる現代アートが集結 期待の若手アーティストによる現代アートが集結

CHECK 2 京都のあちこちでアートに出会える!!

メイン会場のほか、町家やホテル、ブルワリー、商業施設など9カ所のサテライト会場でも展示・販売を行います。各会場を巡れば多彩な個性のアートに出会えます。

京都のあちこちでアートに出会える!!

サテライト会場(入場無料)
  1. AIR 賀茂なす(下京区)
  2. BnA Alter Museum(下京区)
  3. Gallery PARC(中京区)
  4. GOOD NATURE STATION(下京区)
  5. 庵町家ステイ筋屋町町家(下京区)
  6. スプリングバレーブルワリー京都(中京区)
  7. KYOTO ART HOSTEL kumagusuku(中京区)
  8. ワコールスタディホール京都(南区)
  9. 下鴨茶寮(左京区)

※下のMAP参照
※9.は会期前日の2月28日(金)15時~18時のみ公開

CHECK 3 展覧会とは異なる「アートフェア」とは

国内外からギャラリーが集い、作家や作品を紹介する「アートの見本市」。作品の売買、新作発表、情報交換、作品鑑賞といった、多角的な側面を持っています。AFKでは通常のアートフェアのようにギャラリー単位でブースを設けず、同一空間に作品を並べ、作家自身が来場者に応対します。

CHECK 4 作家に直接質問OK!!作品購入の検討も

作家本人が来場者に作品解説を行うので、ぜひ気軽に質問を。「欲しい!」と思う作品に出会ったら購入を検討してみると、また新たなアートの楽しみ方が広がります。

作家に直接質問OK!!

CHECK 5 買わなくても楽しい。買うのも楽しい!!

海外の有名ギャラリーのディレクターや国内外の富裕層、初めてアートを買う会社員や20代の若者まで、多様な方々が作品を購入しています。もちろん鑑賞するだけの方も大歓迎!アーティストと観客の熱気があふれる場の空気も、魅力の一つです。

[お問い合わせ]
ARTISTS’ FAIR KYOTO 実行委員会(文化芸術課)
TEL:075-414-4222
FAX:075-414-4223
ウェブサイト
https://artists-fair.kyoto

地図

KOUGEI NOW 2020 “DIALOGUE” コウゲイ・ナウ“ダイアローグ”

伝統工芸の技とモダンな思考で生まれた工芸が集結する見本市&展示販売会。商品に直接手で触れながら、作り手との“DIALOGUE(=対話)”を通して、“未来志向”の工芸を感じてみませんか。

KOUGEI NOW 2020 “DIALOGUE” ロゴマーク KOUGEI NOW 2019 “DIALOGUE” 文化庁

日時:2月28日(金曜日)17時~20時、2月29日(土曜日)11時~18時

場所:ホテル カンラ 京都(下京区)

料金:1,000円

※本会場内で使える500円分のショッピングチケット付き
※会期中何度でも入場可
※2月27日(木曜日)、2月28日(金曜日)17時までは、バイヤーなど招待客のみ入場可能

ディレクター・山崎 伸吾 氏に聞く「KOUGEI NOW “DIALOGUE”」の魅力

作り手から直接感じる「ものづくり」

 さまざまな工芸品が作られてきた京都では、職人たちが試行錯誤を重ね、日々研鑽(けんさん)し技術を継承することで過去から未来へと伝統のバトンが手渡されています。近年では、工芸の技術や素材が建築・アート・ファッションなど現代のさまざまな他の分野に応用されています。
 そんなものづくりの鮮度が感じられる京都で、作り手が自分たちのものづくりを消費者に直接伝えてもらう場が“DIALOGUE”です。
 工芸品は鑑賞する楽しさに加え、使い続けることで親しみをじわりと感じられます。日常の中で、手元に置いて使いたくなる品がきっと見つかるはず。職人たちの思いや背景を直接聞いていただき、お気に入りの工芸品を持ち帰りに、ぜひお越しください。

KOUGEI NOW 2020 “DIALOGUE” ディレクター 山崎 伸吾氏

KOUGEI NOW 2020 “DIALOGUE” ディレクター
山崎 伸吾氏

KOUGEI NOW “DIALOGUE”

KOUGEI NOW “DIALOGUE”

CHECK 1 “居住空間で使う”をホテルの客室で表現

ホテルの居住性の中に商品を置き、実生活での使用シーンをイメージしやすくしています。モダンに進化した工芸の魅力をぜひ空間ごと感じてください。

“居住空間で使う”をホテルの客室で表現 “居住空間で使う”をホテルの客室で表現

CHECK 2 職人の技を間近で本当の価値が分かる

和鏡、仏像彫刻、金箔押し、手描友禅、竹垣の職人たちが制作を実演。商品の使い心地や魅力の背景に匠の技あり。作業を間近で見られるチャンスです。

職人の技を間近で本当の価値が分かる

CHECK 3 ものづくり技術が新たな工芸品に

伝統工芸以外では、金属の切削加工を行うものづくり企業によるブランド「Teyney(テイネイ)」が出展。伝統工芸にも通ずる職人のこだわりや高い技術力にご注目ください。

ものづくり技術が新たな工芸品に

CHECK 4 休憩がてらカフェへ。器に注目してみよう

何を買おうか迷ったときや疲れたときは、坪庭を望むカフェや客室に出店するカフェで休憩を。工芸品を使った食卓をイメージしながら楽しむのがお勧めです。

休憩がてらカフェへ。器に注目してみよう 休憩がてらカフェへ。器に注目してみよう

CHECK 5 透け感と艶感、“べっぴんさん”な漆

府内唯一の漆産地である福知山市の丹波漆。その質の良さから、工芸品はもちろん文化財などの修理にも使われますが、生産量はごくわずか。そんな希少な漆を使った商品に出会えます。

透け感と艶感、“べっぴんさん”な漆 透け感と艶感、“べっぴんさん”な漆

イベントに出掛けてアートと工芸を応援しましょう!

[お問い合わせ]
KYOTO KOUGEI WEEK 実行委員会(染織・工芸課)
TEL:075-414-4888
FAX:075-414-4870
ウェブサイト
http://kougeinow.com

地図

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知事直轄組織広報課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4075

koho@pref.kyoto.lg.jp

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