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令和2年3月9日知事記者会見

新型コロナウイルス感染症患者の発生について

大阪市内のライブハウス参加者で3月7日(土曜日)に陽性が判明した福知山市民病院に勤務されている40歳代女性(8例目)の濃厚接触者について、昨日から順次PCR検査を行ったところ、本日朝までに43人の結果が判明し、3名の方の陽性が判明しましたのでご報告します。3月8日(日曜日)に検体を採取、夜間にPCR検査を行い、今朝判明しました。

 

1人目は8例目の方のお父様です。

肺気腫の基礎疾患があり、日頃から咳、痰があるそうですが悪化は見られず、普段は自宅で過ごされています。ご自身の受診や姉夫婦の送迎で外出されることがあります。

 

2人目は8例目の方のお母様です。

喘息の基礎疾患があり、日頃から咳があるとのことですが悪化はありません。普段は自宅で過ごされているそうですが、自身の受診で外出することがあるということです。2人とも入院に向けて最終調整中と聞いています。

 

3人目は8例目の方の同僚の看護師の方です。

現時点で本人に症状がなく、ご両親と祖母の4人暮らしです。いずれの方も症状はありませんが、中丹西保健所で検体を採取しPCR検査を実施します。この看護師さんはショックを受けておられるということで、詳細については速やかな調査を実施いたします。

 

病院という不特定多数の方や、健康に不安がある方が利用する施設の関係者に感染者が出たことで危惧をしております。濃厚接触者のうち43名の検査結果が判明していますが、一刻も早く府民の皆様の不安を解消するためにも、残りの検査については府市連携で夜間も対応しまして、2~3日中には結果が出るように努力したいと思います。

本庁の保健師を中丹保健所に派遣するなどして疫学調査の態勢も強化し、感染拡大の防止に全力を挙げて参りたいと思っております。

 

不安の解消のためには検査を速やかに行い、地域の中核の病院ですので、医療の確保、正常化に向けて全力を上げて参りたいと思っています。

改めて申し上げますが、3月3日以降に京都府内でも、大阪のライブハウスのコンサートに参加した方から感染が確認されております。府のホームーページを確認していただき、該当するライブに参加された方は体調に関わらず、専用の相談窓口や帰国者・接触者相談センターにご相談いただきますようよろしくお願いいたします。

 

京都府でも感染拡大防止のために国からの要請を踏まえて、イベントの中止や延期、小中高・特別支援学校の休校など、関係の多くの皆様、子どもたち、保護者の皆様の多くの方々のご協力を得て取り組んでおりますが、影響はさらに拡大しております。全力で感染拡大に務めたいと思います。

 

これまでも専用相談窓口は24時間体制で対応しておりますが、日本語でのコミュニケーションが困難な外国の方に多言語での同時通訳を活用した電話相談を行うこととしました。英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語の5か国です。3月10日(火曜日)9時から相談を開始します。

 

いずれにしても感染拡大防止に向け、また府民の皆様の不安解消に向けてオール京都で取り組んで参りたいと思います。

 

 

新型コロナウイルス感染症患者の発生について(PDF:282KB)

 

 

主な質疑応答

記者

同僚の看護師ということだが、院内で感染が広がったのか。

知事


疫学調査ができていないのでまだわかりません。接触をどこでしていたかを含めていずれ判明すると思いますが、現段階では断定できません。

記者

可能性としてはあるか。

知事

可能性はあるかもしれませんが、勤務シフトやどのような接触があるのか積極的な疫学調査を待ってできるだけ早急に判明させたいと思います。

記者

府内の医療機関への指示はあるか。

知事

感染症ですので、発生の段階から各病院の関係者に注意喚起しております。当面は福知山市民病院の感染拡大を防止するために全力を挙げますが、発生状況をみて、医療体制の確保のために近隣病院への支援・連携要請をしておりますし、感染があった場合にどのように対応するのかは改めて注意喚起をしたいと思います。病院関係者は、問題意識を持っていただいていると思っています。

 

 

お問い合わせ

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