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新春特別対談「日本文化の発信 京都から」

櫻井翔さん・西脇隆俊京都府知事による新春特別対談

2023年3月27日、文化庁が京都に移転し、業務を開始します。
中央省庁の移転は明治以降初めてのこと。移転に先立ち、日本のエンターテインメント界を代表するタレントで、キャスターの櫻井翔さんと、西脇隆俊京都府知事が、文化の価値や文化芸術都市・京都の魅力、また京都から文化を国内外へ発信する意義について語り合いました。

生活の中に息づく文化
伝統は革新の連続

西脇 櫻井さんは日本を代表するエンターテイナーとして、文化を発信されるお立場ですが、どんなところに文化の価値や意義を感じていますか。

櫻井 エンターテインメントなので、人に楽しんでもらうことが一番なんですけれど、海外の方が僕たちをきっかけに日本に興味を持ってくれた話などを聞くと、やはりうれしいですね。図らずも自分のやっていることが国際交流の入り口となったわけで、これが文化の力かなと感じます。

西脇 京都において文化というと、伝統という堅いイメージで語られがちですが、本来文化とは幅広いものであり、エンターテインメントも文化ですよね。
京都には仏像や建築物など多くの文化財がありますし、茶道や華道、歌舞伎、能楽といった芸道も京都で発展してきました。そうした伝統文化といわれる京都の文化は、着物や京料理も含め、有形、無形を問わず、いずれも今の暮らしの中に息づいているもので、暮らしも文化だと考えています。

櫻井 確かにそうですね。僕が10代で初めて京都を訪れた時に感動したのも、歴史ある街並みが並ぶ景観と、そこで普通に暮らしている人々の姿でした。

西脇 遺跡のように保存されるのではなく、時代に合わせて変化してきたから、今も人々の営みの中にある。その点で、「伝統は革新の連続」だと実感します。

櫻井 以前、故(十八代目)中村勘三郎さんもおっしゃっていました。型破りというのは、型を知らないことには破れない。だから、型が重要だと。僕たちが作ってきたものも、土台に古典芸能、あるいは狭義にはジャニーズという会社の伝統があってこそ、生まれたものだと思います。

西脇 京都には数々の世界的企業の本社がありますが、東京に本社を移さない大きな理由として、京都の知名度と文化的価値を活用できることだと多くの企業トップがおっしゃっています。

櫻井 なるほど。京都は世界的にも発信力があるまちなのですね。

いよいよ文化庁の業務開始
京都移転で高まる期待

西脇 今年の3月27日から、京都で文化庁の業務が開始されます。今回の移転は、地方創生に端を発しており、観光都市である京都は、日本文化の発展と振興に少なからず貢献できるだろうと考え、誘致したことがきっかけです。

櫻井 対外的に様々なメッセージを発信できますし、施策の選択肢も広がりそうですね。

西脇 ええ。今、文化庁の施策範囲は、文化財の保存・活用、芸術の振興に加えて、先ほど申し上げた食などの生活文化、それから芸術教育まで広がっています。また、今回の移転を機に、眠っていた文化資源に光が当たり、地域の魅力が再発見され、日本全体の文化振興につながることも期待されています。昨年11月に、「風流踊(ふりゅうおどり)」がユネスコ無形文化遺産登録されましたが、地域のお祭りなども再評価されています。

櫻井 最近、北海道でアイヌの口承文芸に触れる機会があり、とても興味深かったです。郷土文化は面白いですよね。一方で、ロックやヒップホップダンスといったカルチャーも排除せず、文化施策の対象にしていただきたいなと思っています。

西脇 その通りで、文化そのものの幅広さを伝えていくことも重要です。2年後には大阪・関西万博も開催されますから、今の日本文化を国内外へ伝える好機にもなるのではと期待しています。

櫻井 すごい高揚感に包まれたという1970年の大阪万博のように、何か大きなムーブメントが起きる万博になるといいですね。文化庁も京都に移ることで、世界に向けてその特性が最大限に活かされることが期待されますね。

西脇 我々としてはその期待を裏切らないように、また、日本の皆さんから「京都に文化庁が移転して良かった」と思っていただけるように、国と地方が連携して新たな潮流を生み出せるよう全力で取り組んでまいりたいと思っています。


※新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で実施しました。

プロフィール

左:櫻井 翔(さくらい しょう)
1982年生まれ、東京都出身。中学2年でジャニーズ事務所に入り、芸能活動を開始。99年にアイドルグループ「嵐」のメンバーとしてデビューを果たす。以降、多方面に才能を発揮し、音楽活動のみならず、俳優、タレント、キャスターとして数々のTV番組やCM、映画などで活躍中。

右:西脇 隆俊(にしわき たかとし)
1955年生まれ、京都市出身。79年建設省(現 国土交通省)に入省し、国土交通審議官、復興庁事務次官を経て2018年に京都府知事に初当選。22年4月、「あたたかい京都づくり」を掲げて再選を果たし、2期目。趣味はマラソン、テニスなどスポーツ全般、映画鑑賞など。

「文化の都・京都」を目指して

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