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平成26年度建築科トピック

3月 完成!

昨年9月から一般木造建築と社寺建築に分かれ、本格的に施工の実習を行ってきましたが、3月中旬無事に2つの実習の成果物が完成しました。
一般木造建築では、昨年度とは異なり茶室造作に取り組みました。細な部分や造作作業が多く悪戦苦闘する場面もありましたが、最終的には壁下地の竹小舞や躙り口、床(とこ)、階段の施工や床仕上げ施工、一部壁下地が入るなど、当初予定していた実習内容が概ね実施できました。
一方、社寺建築では、例年に無いスピードで一間社流造の社を完成させた後、反り屋根にも挑戦するなど、より本格的な社寺建築を学ぶ実習となりました。
3月17日(火曜)当科の訓練生も無事、修了式を迎えることが出来ました。入校当初は、不安げな面持ちで訓練に臨んでいた訓練生達も、皆自信のある顔つきに変わったように感じました。就職に関しては、新たな道へ挑戦する者もいますが、今年度も全員就職が決まり、今後の活躍を期待します。

一般木造建築実習の成果物 社寺建築実習の成果物
一般木造建築実習の成果物/社寺建築実習の成果物

2月 一般木造建築内部造作実習の進捗状況

一般木造建築の実習では、内部造作の作業が急ピッチで行われています。左の写真は、囲炉裏のある部屋に桧の縁甲板を施工している様子です。仕上げ施工のため、より慎重に加工や釘打ちを行っていましたが・・・出来栄えや如何に!(実物が実習場に展示してありますので一度見学に来てみてください。)
右の写真は、茶室の床(とこ)部分に使用する床柱への墨付けの様子です。丸い柱にさしがねと墨差しで真直ぐな線を引くためには、経験とコツのようなものが必要ですが、何度か引き直しをしながら無事完成しました。ちなみに、丸柱には朱墨を用いていますが、この墨は容易に消すことが出来るため、仕上げ面への墨付けに適しています。

床下地・仕上げ施工の様子 床柱(丸柱)への墨付けの様子
床下地・仕上げ施工の様子/床柱(丸柱)への墨付けの様子

1月 一般木造建築実習の進捗状況

一般木造建築の実習では、無事に怪我無く上棟を終えました。

建て方作業では、玄関部分の柱の蟻落しの位置を間違え、手加工による修正を急遽施すなど、全てがバッチリ!!とまでは行きませんでしたが、無事に組みあがりました。これからいよいよ内部造作作業に入っていきます。大工さんの仕事は、右下の写真のような構造躯体を組み上げるところが大部分だと思われている人も多いようですが、実はこれからが本番です。特に、内部造作と言われる床下地や床仕上げ、敷居や鴨居、壁下地、天井下地や仕上げ等を施工することが本当の仕事と言ってもいいくらいです。さて、今年の訓練生はこれからどこまで完成度を高められるか、期待したいと思います。

上棟とは:棟上、建前とも呼ばれ、木造建築の場合、屋根頂部にある部材(棟木)を納め、取り付けることをいう。その他の建築物の場合、主要な構造部分(躯体)が完成したことをそう呼びます。

建て方の様子 無事に上棟した様子

建て方の様子/無事に上棟した様子

12月 実習の様子

一般木造建築の実習では、構造部材(柱、土台、梁、桁、胴差し等)の加工が概ね終了しました。加工当初は、墨付けの間違いに気づき手戻りが発生するなど、若干のミスもありましたが、修正を行い何とか無事に作業を終えそうです。現在は、柱の手鉋仕上げと一部部材の加工を行っていますが、1月には棟上げの予定です。

社寺建築の実習では、組み立てが終盤を迎えました。右下の写真は、扉周りの部材取付けの様子です。扉の動き具合を左右する部材の取付けであり作業する姿勢も真剣そのものです。完成後は、部材の確認や現寸図の再作図を行う等、復習を行うことによって理解を深める予定です。

模擬家屋用木材の加工の様子 模擬家屋用木材の加工の様子

模擬家屋用木材の加工の様子/社制作の様子

11月 実習の様子とビデオ撮影

一般木造建築実習

今年度モデルの模擬家屋の設計から模型制作、材料積算が終了し、発注した木材が届きました。まずはどの部材を担当するのかを皆で話し合った後、早速墨付けに入りました。尺杖(間竿)を用いて部材に墨付けをします。(尺杖とは、大工が木造建物部材を加工する際に現場で作る物指の一種)

年始早々の建て方作業(棟上げ)に向けて、急ピッチで実習が進んでいます。但し、安全第一が必須ですので、日々注意喚起を怠らないよう心掛けています。

社寺建築実習

いよいよ本格的な組立作業に入りました。具体的には、地覆や柱、向拝柱、丸桁、斗組などが組みあがり、垂木の施工を行っています。一般的な木造住宅の構造材とは異なり、小さなサイズの部材を加工・組立ることが多く、その精度に戸惑いながらも訓練生達は着実に成長しているように思います。

模擬家屋用木材への墨付けの様子 社寺制作の様子

模擬家屋用木材への墨付けの様子/社寺制作の様子

ビデオ撮影の様子

下の二つの写真は、職業訓練への理解促進と周知を図るための映像を撮影している様子です。昨年修了した訓練生のインタビューの様子や、訓練の一場面を撮影しているところです。職業訓練について、まだまだ一般的には認知度が低く、伝わっていないことも多いですが、就職に直結できる有効な手段であることを、少しでも多くの方々に理解してもらえる機会になればと思います。

職場の撮影の様子(25年度修了生) 訓練風景撮影の様子

職場の撮影の様子(25年度修了生)/訓練風景撮影の様子

10月 一般木造建築実習と社寺建築実習の様子

一般木造建築実習

前年度の模擬家屋の解体が始まりました。完成するまでには、加工を含めて約4か月の期間を要しましたが、解体に要したのは2日間です。解体しながら前年度生の工夫や構法を見つつ、自分たちの建て方の時の参考になればと皆熱心に取り組んでいました。模擬家屋が無くなり広々とした実習場は、今はガランとしていますが、3月には今年度の訓練生が建築した2階建ての模擬家屋が完成している予定です。前年度に比べて、材料へのこだわりや伝統的な大工要素、数寄屋建築の要素等を数多く取り入れており、今から完成が楽しみです。

模擬家屋の解体の様子 今年度模擬家屋の模型

模擬家屋の解体の様子/今年度模擬家屋の模型

社寺建築実習

社寺建築実習では部材加工も終盤を迎え、いよいよ組み立てが始まりました。住宅とは異なり細かい部材の加工や彫り物、彩色等に苦戦をしつつも、昨年度に負けない完成度を目指して、訓練生達が日々奮闘しています。

社寺用部材加工の様子 社寺建築組立の様子

社寺用部材加工の様子/社寺建築組立の様子

第9回若年者ものづくり競技大会結果報告、「特別賞」受賞!

朗報が舞い込んできました!

7月末に山形県で行われた「第9回若年者ものづくり競技大会」については、以前お知らせしましたが、翌日の結果発表では惜しくも入賞を逃す結果となっていました。

それからしばらくして8月中旬の事、中央職業能力開発協会より本校あてに一通の文書が送付されてきました。そこには、当校建築科K君が「特別賞」を受賞した旨の内容が書かれていました。正式名称は「職業能力開発総合大学校校長賞」という賞ですが、本人は勿論、科としても学校としてもとても嬉しい知らせとなりました。この度表彰状が届きましたので、大会当日の様子と合わせて報告させていただきます。次年度に向けて、訓練生、指導員共々良い刺激となりました。

会場(大工部門)の様子 部材加工の様子 部材加工の様子

会場(大工部門)の様子/部材加工の様子/部材加工の様子

時間内に無事完成したN君 時間内に無事完成したK君

時間内に無事完成したN君とK君

賞状(職業能力開発大学校校長賞)を手に記念写真

賞状(職業能力開発大学校校長賞)を手に記念写真

9月 社寺建築と模擬家屋の制作実習開始

夏休み明けまで取り組んでいた、隅木や四方転び、廻り階段の課題が終了し、いよいよ一般木造建築と社寺建築に分かれ実習がスタートしました。まずは、どちらも図面を作図するところに取り掛かっています。

一般木造建築では、まず全員で平面プランを検討します。訓練生一人一人がプランを考え、みんなの前で発表し、全員で検討した結果、今年度制作する模擬家屋のプランが出来上がりました。写真Cはその詳細について、全員で納まりや開口部、部材等を検討している様子です。

次に、社寺建築のグループでは、まず今年度制作する社の図面を全員で描きながら、部材名称の確認や寸法の取り方、屋根のソリの出し方などを学んでいます。ちなみに、社寺建築では、一般的な住宅などの建築物とは異なり、基本的には全て原寸大で図面を描きます。

隅木課題制作の様子 廻り階段課題制作の様子

隅木課題制作の様子/廻り階段課題制作の様子

模擬家屋の設計・検討の様子 社寺建築の原寸図作図の様子

模擬家屋の設計・検討の様子/社寺建築の原寸図作図の様子

7月 若年者ものづくり競技大会出場決定!!

6月末、今年も若年者ものづくり競技大会に出場することが決定しました。建築科では3年目の取組ですが、毎年やる気十分の訓練生が挑戦するため、指導にも熱が入ります。今年の課題は、木造小屋組みの一部であり、昨年度に比べて少しレベルアップしたものとなっています。練習を始めた当初は、制限時間の5時間を大幅に超えていましたが、ここにきてようやく時間内での完成と精度の向上が見られてきました。

大会は、7月29日(火曜)山形県の山形ビッグウィングにて開催され、14の職種でその技能と技術が競われます。建築大工部門においては、大会史上最多の47名が出場します。全国の同世代の若者達と競うこの大会は、またと無い経験であり、いい成長の機会となるよう期待しています。

若年者ものづくり競技大会練習の様子 完成した課題

若年者ものづくり競技大会練習の様子/完成した課題

7月30日(水曜)競技結果の発表があり、残念ながら入賞には至りませんでした。

6月 墨付け・加工の開始

鑿(のみ)や鉋(かんな)といった大工道具の研ぎや調整が終了し、大工の基本である墨付・加工実習がいよいよ始まりました。まずはホゾ穴と呼ばれる柱が刺さる部分の穴あけからスタートです。初めは不慣れな鑿作業に悪戦苦闘しつつも、徐々にリズムよく玄能が叩けるようになり、響く音が大きく一定に聞こえ始めました(成長の証)。現在では、木造軸組住宅に用いられる代表的な継手・仕口(蟻継手、鎌継手、追掛大栓継ぎ、台持ち継ぎ、蟻仕口、小根ホゾ差し等)が制作できるまでになっています。

墨付・加工の様子 腰掛け鎌継手の加工の様子

墨付・加工の様子/腰掛け鎌継手の加工の様子

5月 野外訓練

5月15日(木曜)、建築科の訓練生と指導員で、兵庫県神戸市にある竹中大工道具館へ見学に行ってきました。あいにくの空模様でしたが、館内での鉋削り体験や展示物、各種説明には興味津々で聞き入っており、大変充実した野外訓練となったようです。特に、現在授業で鉋の取扱いを学んでいる最中ですので、鉋の実演では、身を乗り出して見学する生徒たちの姿が印象的でした。また、自分達の刃物との違いや道具の手入れ方法、木材の種類について、館内の技能員の方へ様々な質問を投げかける場面もみられ、日頃の授業にはない貴重な時間を過ごしたようです。これからの訓練の取組姿勢に期待するばかりです。このような訓練を含め、実物に触れられる機会を今後も多く持ち、より実践に即した技能・技術者の育成と訓練の充実を図っていきたいと思います。

記念撮影 鉋削りを真剣に見学 館内見学の様子

記念撮影/鉋削りを真剣に見学/館内見学の様子

4月 新入生の訓練がスタートしました

新緑の季節、今年度もいよいよ訓練がスタートしました。訓練生達は、まだまだ緊張した面持ちですが、やる気に満ち溢れています。

建築科では、毎年幅広い年齢層の生徒達が入校してきますが、今年度も男女問わず、新高卒から大卒、社会人経験者など、バラエティーに富んだ顔ぶれとなりました。このような年齢構成が、日頃の礼儀作法や躾、上下関係など、社会に出るためのステップとして良い経験となっているように思います。

訓練としては、まず道具の手入れの基本である刃物砥ぎが始まりました。刃物を切れるように真直ぐ砥ぐという理屈は分かっているようですが、まだまだ体がついてきていないようです。但し、例年訓練を重ね、努力を惜しまず1年間続けた生徒達は、本物の刃物砥ぎが身についていくので、これからが本当に楽しみです。もう一枚の写真は、パソコンを使った図面の作図風景です。昔とは違い、図面もCADと呼ばれる作図ソフトを用いて、パソコンで描くことが一般的となっており、当校でも訓練の一環として取り入れています。

まだまだ、訓練は始まったばかりですが、初心を忘れず、最後まで自分の信念を貫いて訓練を全うして欲しいものです。そして、1年後には、晴れて希望職種への就職を決め、胸を張って社会に羽ばたいてくれるものと信じています。

刃物研ぎの風景 建築CADの訓練風景

刃物研ぎの風景/建築CADの訓練風景

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商工労働観光部京都高等技術専門校

京都市伏見区竹田流池町121-3

ファックス:075-642-4452

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