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鴨川真発見記<139から144>

 

 

桜吹雪舞う鴨川でサクラ巡りツアー(第144号)

絶好の花見日和に桜を愛でる

 

 ソメイヨシノの桜吹雪が吹き始めた4月9日にお休みを頂いて、旅行会社にお勤めの神戸在住の知り合いのNさんと、地元の知り合いのAさん、お二人と鴨川のサクラ巡りをしてきました。

 京都鴨川といえば三条・四条辺りしか知らないとおっしゃるNさんにもう少し上流を案内しました。今回はその時の様子をお届けします。

 丸太町橋に集合してお花見の桜巡りに出発です。丸太町橋の下流では、近くの中学生でしょうか、ゴロ石の寄州や飛び石で元気な声を上げています。引率の先生の「5分前」の号令で集合して帰っていきました。

<石投げを楽しむ中学生>

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<飛び石から中州へ>

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<サクラをバックに記念撮影>

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 右岸から左岸のヤナギとサクラを眺めながら歩いて行くと、低木がムラサキ色の小さな花を咲かせています。するとAさんが「“ジャスミン”や」と近づいて香りを楽しんでおられます。

<芳香を漂わせる“ジャスミン”と思いきや”ライラック(ヒメリラ)”でした

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 この木は何の木かと思っていた私は、「これジャスミンですか」とAさんを真似て香りを確かめると、確かにジャスミンの香りがしました。

 「こっちはモモ」とAさん。モモの節句は3月だから4月にモモは咲かないと思い込んでいた私は「今頃モモですか?」と訪ねると「モモにも色々種類があるのですよ」と教えて頂きました。

<濃いピンクの“モモ” 正確には”ハナモモ”>

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 「良く御存知ですね。」と感心していると「あなた達より少し長く生きているからね」と年の功で返されました。

府立植物園の方に教えてもらおうと思っていたのですが、今回はその手を煩わせずに済みました。

 以前一般の方からこの“実”は何の“実”とお問い合わせ頂いて「エゴノキの実ではないでしょうか。」とお答えした低木も花を満開に咲かせていました。

<“エゴノキ”の花でしょうか ではなくて”ハナカイドウ”>

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 賀茂大橋上流の飛び石まで北上して、飛び石を渡り高野川の様子をご案内です。今回は鴨川を北上して行くコースですが、是非とも高野川のソメイヨシノの他を圧倒する姿を見て頂きたいと河合橋の上まで寄り道です。

 Nさんは澄んだ高野川の水を間近に見て「なんと綺麗な水ですね。」と感心しきりです。

 河合橋の上から眺めるソメイヨシノです。Nさんは最初、右岸に一本ある大きなサクラに目が行って、左岸の圧倒的存在感の桜並木にお気づきになりませんでした。

<ズラリと並ぶ高野川のソメイヨシノ>

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 「このサクラの並木凄いでしょう」と声を掛けると「なんじゃこりゃ。これは凄い。」と驚きの声を上げられました。

 

 鴨川へと戻り更に北上していくと、一本の木に白とピンクの花を咲かせている背の低い“サクラ”が目立っています。これは綺麗と傍によって鑑賞です。

<一本の木に白とピンクのサクラ>

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 振り返れば、大文字山をバックにソメイヨシノの花吹雪です。

 

<大文字山の裾野を飾るようにソメイヨシノ>

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 ピークを過ぎて散り始めたソメイヨシノの下を歩いて行くと、一陣の風が巻き起こりました。すると花びらが風に飛ばされ、文字どおり「サクラ吹雪」が頭上から降り注ぎます。

 お花見を楽しんでいた若い女性グループから「きた~~~」の声が発せられました。

<左から右へ花ビラが舞います>

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 1時間半かけてゆっくり北大路橋まで来てお昼の休憩です。今が見頃の「半木の道」ベニヤエシダレザクラの74本のそろい踏みを眺めながら、美味しいお弁当をいただきました。

 

<半木の道のサクラを眺めながらの昼食>

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 お昼休みを終えて更に北上しました。飛び石を渡って左岸の「半木の道」へと移動です。飛び石を渡って来る方がお連れになっているペットが「どうも犬には見えないな」と思っていると「ヤギ」でした。すかざずAさんが声を掛けると、名前は「ヤギ助」とのこと。

 

 鴨川でヤギに会うのは初めての経験となりました。

<ヤギ助をパチリ>

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 飛び石を渡る途中でも上流を向いて一枚。川の中から写真が撮れるのも、飛び石の楽しみ方の一つです。

 間近のベニヤエシダレザクラを間近で楽しんで、北山橋上流左岸に向かいます。ここでも散り始めたソメイヨシノがズラリと並んでいます。

 

<落差工から流れ落ちる水と両脇にサクラ>

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<北山大橋左岸上流もソメイヨシノの穴場です>

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 御薗橋左岸下流のウコン(キザクラ)の様子を見てみました。遅咲きのこのサクラは蕾が膨らんできました。見頃はもう少し先のようです。

<“ウコン”はまだ蕾>

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 御薗橋上流で、後を追いかけてきてくれたKさんと合流して更に北上しました。今回のコースの最北端「賀茂川通学橋」までやって来ました。川沿いを歩けるのはここまでです。

 右岸には、今が満開のサクラが並んでいます。ベンチに座ってくつろいでおられる方の前に「アオサギ」がジッと佇んでいます。みんなでカメラを構えると、「綺麗に撮ってね」とでも言うように“モデルポージング”かの姿です。

<賀茂川通学橋右岸下流のサクラは満開>

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<人に馴れているようです。“アオサギ”>

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 ここから南下して再び「半木の道」の対岸へ到着しました。傾きかけた西からの太陽に照らされてベニの色が更に鮮やかに浮き上がります。私は、満開の少し前の濃いめのベニ色をまとう姿が好みです。

<西日に照らされる「半木の道」>

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<一番咲きのベニシダレザクラ 写真左から3本目>

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 そんな好みのサクラを眺めながら、今回の鴨川サクラ巡りツアーは幕を閉じました。Nさんには知らなかった鴨川の市街地上流域を満喫いただけたかと思います。

 

 普段のお仕事では、添乗員としてもご活躍のNさんを私が案内するツアーでした。案内しながら、鴨川の魅力を再確認するツアーとなりました。

  平成26年4月10日 (京都土木事務所Y)

【追伸】

 後日、「ジャスミン」と教えてくれたAさんから連絡がありました。

 故郷の庭にあった類似の木が香っていた香りなのだけれど、「ジャスミン」だったのか、「ライラック」だったのか記憶が曖昧なので、専門家に確認してほしいとのことでした。

 府立植物園の方にはお手空きの時に確認をお願いして、後日「ジャスミン」か「ライラック」かを皆様にお知らせしたいと思います。

さて、あなたはどちらなのかお判りでしょうか。

 

 

 

小学2年生の目で見つけた鴨川(第143号)

1年間の集大成 「ぼくの かも川 さんぽずかん」

 

 鴨川真発見記では、小学4年生の鴨川課題解決提案やインターンシップで受け入れた高校生の鴨川での発見など様々な目で見た鴨川をご紹介してきました。

 今回は最年少の小学2年生の西山和治郎くんの夏休みの自由研究をご紹介したいと思います。

<お気に入りのページを広げる 西山和治郎くん>

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 和治郎くんは、京都府が年4回開催している“鴨川探検再発見”に度々参加してくれている常連さんです。すっかり顔なじみになったところでお話しを伺っていると、夏休みの自由研究で鴨川の様子を紹介する冊子を作られたとのことです。

 1年かけて四季の鴨川を紹介されており、力作で好評だったとのこと。まさに「鴨川真発見記」の小学生版が頭の中にイメージされました。「これは見てみたい」とお願いすると、春休みのある日にお母さんと持参してくれました。

 イメージどおり「鴨川真発見記」に相通じるものがあります。この「ずかん」を見ながらお話しを伺いました。きっかけは?の問いに「さんぽずかん」の表紙がめくられました。

 

<ぼくのかも川さんぽずかん 表紙>

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 「調べようと思ったわけ」が現れました。第三者的に要約させていただきます。

【キッカケ】「さんぽずかん」より要約

 鴨川と高野川に挟まれた下鴨に住んでいる和治郎くん。両方の川には歩いていける距離です。しょっちゅうお父さん、お母さんと散歩に出かけます。川は和治郎君にとって大きな遊び場です。

 去年の秋捕まえたカワムツの赤ちゃん(5mm)が、1年で2cmに成長した事で、カワムツの1年の成長を学ぶ事ができました。和治郎くんは川で勉強できる事を知りました。

 そこで、川にはどんな“魚”“鳥”“虫”がいるのか?「さんぽずかん」にまとめる事にしました。季節によって川の様子は変化します。秋冬・春夏に分けてまとめました。

 

    以上がキッカケです。

 

 1年生の時(平成24年度)の夏休み明けの9月に1年後の完成を目指してスタートしたこの取組は、お母さんの協力のもと二人三脚で始められました。

 自分の小学生時代の夏休みの自由課題はというと、夏休みの最終日に完成した事はありません・・・。

 そんな中、“鴨川探検!再発見!”の存在を知り、平成25年の冬第30弾への参加となりました。

 

 この時の内容は鴨川の探鳥会で、野鳥観察です。探鳥会では最後に今日見た野鳥を確認するのですが、この時和治郎くん親子はその殆どの鳥を見る事が出来ませんでした。後で一生懸命探しに行きましたが見つかりません。

 この時はまだ、野鳥を見る目(どれが何という野鳥か?)が出来ていなかったとお母さん。

 2年前に野鳥に興味を持ち、「鴨川真発見記」で紹介してきた私も、最初は全く解らずに、日本野鳥の会京都支部の中村さんに写真を撮っては「これ何という野鳥ですか」と聞きまくりでした。実に共感できるお話しです。(小学2年生と同レベルです)

 

【和治郎くんの予想】「さんぽずかん」より要約

 和治郎くんは全部で約50種類の生き物を見つけられるのではと考えました。冬も鳥がいるからエサになる虫や魚がいるはずだ。さて、どうなっているのかな。

 

 さて、それでは和治郎くんが散歩をしながら見つけたあれこれを見せていただきましょう。

 野鳥、魚、虫と写真に名前とコメントが添えられています。「和治郎風鴨川真発見」と呼びましょうか。47ページにわたる力作で、大変素晴らしい作品です。

 和治郎くんは普段、学校の先生に毎日の一言日記を提出しています。写真に添えられたコメントは先生に対する一言日記の要領で、先生に話しかけるように綴られています。

 全てをご紹介したいところですが、ピックアップしてご紹介します。

 

<秋冬の様子>

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<写真に収められなかった野鳥はイラストで>

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<春夏の様子>

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「ぼくのかも川さんぽずかん」から

整理してみると

 ◆秋冬に見つけたのは

   鳥14種類

   魚2種類

   昆虫3種類    計19種類

 

 ◆春夏に見つけたのは

   鳥13種類

   魚(エビ・カニ・貝含む)20種類

   昆虫(水性昆虫含む)7種類     計41種類  合計60種類

 

 わかったこと

・一年中見る事が出来る鳥 8種類

・春夏の方がどの生き物も多かった

・カモは潜るのと潜らないのがいる(理由はエサが違うから)

・鯉とカワムツは1年中いる

・鴨川に野鳥が多いのはエサが豊富だから

・カルガモは7月になると鴨川で赤ちゃんを育てている

・外来種が6種類いた

・8月になるとあちらこちらにトンボが飛び出した

・川の底は小石と砂

 

考えたこと

・鳥は1年中見る事ができるのと、見る事ができない鳥がいる。どこか遠くの国へ行ってしまった。エサがあるのに不思議だな。

・外来種は人間が持ってきたのだと思う。

パックテスト(COD低濃度)で鴨川の水がきれいなことがわかった。場所によって結果は変わると思うけど水がきれいな川で生きている生き物が見つけられた。

 そして和治郎君の感想の最後には「研究を続けて“鴨川博士”と言われるくらいがんばる」との意思表示がされています。

 

       ◆感想をPDFで見る(PDF:723KB)

 

 ※観察の為に一時的に飼育した生き物は川に帰してやりました。

 

 最後に開き始めた“ベニヤエシダレザクラ”の横で記念撮影をしました。和治郎くんの人生もこのサクラ同様に開き始めたばかりです。今後の人生で満開の花を咲かせてくれるでしょう。

<開き始めたベニヤエシダレザクラの下で>

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 私も鴨川を歩きはじめて丸3年になります。鴨川に魅せられてその魅力を少しでも多くの方に発信できればと思っています。が、今からでは「鴨川博士」にはなれそうもありません。(なりたいけど・・・)

 新年度から小学3年生の和治郎くんなら、きっと「鴨川博士」と呼ばれるようになってくれるでしょう。こんなに鴨川に興味を持って調べてくれているのですから。私の夢も託しながら今後とも和治郎くんを応援したいと思います。

  平成26年4月2日 (京都土木事務所Y)

【追伸】

 小魚とはいえ「魚」を捕獲する行為も含まれる事からホームページ更新前に京都府賀茂川漁業協同組合の組合長さんを訪ねて、こういう自由研究をしている小学生の事を京都土木事務所のホームページにアップしたい旨伝えました。

 組合長さんは、子供や若者が川の生き物に興味を持ってくれて、次世代の漁業を担う人材が増えることが必要となっている。

 こういった研究は大歓迎で賀茂川漁業協同組合としても応援し、バックアップしたいと語られました。

 和治郎くんに強い味方ができました。

 鴨川の魚などに関する詳細については、京都府鴨川漁業協同組合のホームページをご覧ください。

 ※ 賀茂川漁業協同組合のホームページにリンク。(外部リンク)

 

ソメイヨシノ満開(第142号)

夜の顔・朝の顔 色んな光に照らされて

 

 前号でソメイヨシノの開花宣言をお届けしましたが、予想通り4月3日現在もう満開です。

 お天気の良いお昼間に見るサクラはもちろん一番綺麗ですが、その様子はバックナンバー第82号で昨年の桜の様子を特集していますのでそちらをご覧いただきたいと思います。

 今回は、夜の色んな光に浮かび上がるソメイヨシノの白い影、そしてスポットライトを当てたように朝日に照らされる花ビラをご紹介したいと思います。

 

 先日(4月2日)知人のお見舞い帰り、夕暮れ時のサクラを見ながら思ったのが、サクラのライトアップは各所で行われていますが、街の灯りでどのくらい夜桜が楽しめるのか見て歩いてみようという事でした。

<夕暮れ時の鴨川>

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 いたるとこで「花見」と称する宴会が開かれていますが、純粋に夜桜を楽しめるスポットは数少ないです。そんな中、夜桜を楽しむのにうって付けのスポットもあります。街灯に照らし出されるソメイヨシノを眺めながらの談笑はさぞかし楽しいことでしょう。

<街灯に照らされるソメイヨシノ>

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 「ソメイヨシノの見どころといえば」と問われて、私が真っ先に答えるのは「高野川」です。間隔狭くずらりと並んだソメイヨシノは、川側からも川端通りの車窓からも楽しめます。

 

 

 高野川へやって来ました。すっかり陽も落ちて暗い高野川沿いの建物の灯りにぼんやりソメイヨシノが浮き上がっています。

<建物のフットライトに照らされて>

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 下鴨警察署の窓から照射される電灯の光、信号待ちする車のヘッドライトに照らされます。そしてテールランプの赤い光に照らされて、白に近い色合いの花ビラは赤く染まります。

 

<光の色に染められて>

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 川端通りからも色んな光に照らされたソメイヨシノを楽しむ事ができます。

 

<川端通から>

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 川端通り側から見上げる夜桜はライトアップされているかの如く綺麗です。特に橋の傍のサクラは、橋の照明も当たるので更にハッキリ見る事ができます。

 

 今回の写真はどの写真もフラッシュは一切使用していません。目で見たままの画像です。

<両方向から照らされて>

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 色んな光といえば、青、貴、赤の信号です。信号が設置されている場所の近くに咲く花びらは、信号が変わると色を変えます。カラーライトアップが楽しめます。

 

<点滅信号“黄”と歩行者“赤”>

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<押しボタンが押されて車両“青”歩行者“赤”>

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<信号が変わって車両“赤”歩行者“青”>

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 川端通りに東から突き当たる道から、川端通に進入してくる車のヘッドライトが、右折する毎にサクラの下部を照らし出します。少しだけライトアップしてみましたという感じです。

 

<車が通らない時>

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<車が通った時>

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 高野橋までやって来ました。傍の商業施設の建物の照明は少し黄色がかった光です。信号の点の光ではなく全体的に建物を照明しているので、サクラも黄桜になっています。

 

 夜の高野川を歩きながら、街の灯りで夜桜巡りとなりました。

<黄桜の様に>

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 そして翌日、朝日に照らされるソメイヨシノを眺めながらの出勤です。サンサンと降り注ぐ朝日に花ビラの細部まで観察する事が出来ます。

<強い光に照らされて>

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<東からの太陽に透かされて>

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 建物が近い所は影となり、その隙間からは強い光が届きます。影と光でスポットライトを演出しているようです。

<スポットライトの演出>

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 サクラに表裏は無いと思いますが、高野川を中心に考えると、右岸のサクラは前から光を浴び、左岸のサクラは後から光を浴びている様に感じます。

<前から光を浴びるイメージ>

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<後から光を浴びるイメージ>

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 昨夜の夜桜見物で建物のフットライトでぼんやり浮かび上がっていた老木も、今朝は正面からの光をいっぱいに浴びて堂々とした姿を見せてくれています。

 

<通行人の頭スレスレまで花を咲かせて>

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 今回は夜と朝のソメイヨシノの様子をご紹介しました。最後に花が咲く前から少し注目していたサクラの事を紹介します。

 

 近くで見ないと蕾が確認出来ない頃、高野川沿いの遊歩道の無い場所でソメイヨシノの大きめの枝が折れて護岸の上に乗っかっていました。人がイタズラで折ったにしては高低差がありすぎます。

 

 おそらく老朽化した枝の付け根が、自重を支えきれずに落下したのでしょう。この折れた枝から花は咲くのだろうか?と注目していた訳です。その過程を写真でご紹介します。

<結構大きな枝が落ちている 蕾は肉眼では確認出来ない>

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(平成26年3月22日撮影)

<蕾に少し赤みがさしてきた>(平成26年3月29日撮影)

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<開花したようだ>(平成26年4月1日撮影)

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<ズームアップしてみた>(平成26年4月1日撮影)

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<本体の木も開花>(平成26年4月1日撮影)

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<随分花が開きました>(平成26年4月3日撮影)

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<少し花に勢いが無いような・・・>(平成26年4月3日撮影)

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<本体にはこんなに花が!>(平成26年4月3日撮影)

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 といった具合に花を咲かせた訳ですが、この枝はもう朝日を浴びることはないでしょう。そして今年が最後の開花でしょう。「サクラの花がはかなく散る」と言いますが、来年は枯死しているであろう折れた枝が、最後の力を振り絞って花を咲かせたという事実を目の当たりにして、更に切ない心持ちになりました。

  平成26年4月3日 (京都土木事務所Y)

 

半木の道 ベニシダレザクラ(第141号) 

早咲きの数本 その原因は?

 

 京都にもサクラ前線が到来し、3月27日ソメイヨシノの開花が宣言されました。この記事を更新する頃には、京都市内のいたる所でサクラが見頃を迎えていることと思います。

<出町のソメイヨシノも開花>

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(平成26年3月27日撮影)

 今回は、3月の中旬には咲き始めた、早咲きの桜をご紹介しましょう。ヒカンザクラは、ソメイヨシノ開花の頃には満開を迎え、雨に打たれた花ビラを散らし始めています。

<ヒカンザクラ>

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(平成24年3月17日撮影)                                  (同左)

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(平成26年3月24日撮影)                                   (平成26年3月27日撮影)

 

 時期を同じくして、昨年府立植物園の肉戸さんに教えてもらった「カラミザクラ」も開花しています。サクラの種類は多く、その開花時期も早咲き、遅咲きを合わせると1ヶ月を越えるようです。

<カラミザクラ>

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(3月17日撮影)                     (同左)

 

 

 早咲きと言えば、今年も半木の道の枝垂れ桜74本の内1本だけ早い開花のベニシダレザクラが花開きました。どうしてこの一本が早いのか?何が原因なのか?この2年間ミステリアスな感覚で眺めていましたが、同僚の「原因を解明してみてはどう」という一言に、それでは調べてみようという事になりました。

 

 

<開花した34番のサクラ>

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(平成26年3月27日)

 

<一本だけ赤く色づきました>

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(平成26年3月28日撮影)

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 この74本を寄付していただき、一部管理をお願いしている「京都鴨川ライオンズクラブ」の知り合いの方に電話してみました。理由は解らないが管理を担当している造園業者さんに聞いてみるとの事でした。

 返事は週明けになるということで、帰宅途中に数人でこのサクラを見て帰りました。幹が違う様な・・・違いはハッキリしません。北山から北大路へと歩いていくと34番以外にも花が開き始めている木があります。

 これ2番目、3番目、4番目と1番咲きから4番咲きと指さしながら、不思議だなと思いつつお返事を待つことになりました。

 そして週明け、京都鴨川ライオンズクラブの方が、「半木の枝垂桜、早咲きの件」という造園業者の樹木医 東條広男氏からの回答文を持参してくださいました。

 

 とても丁寧で、解りやすく解説していただいております。

 

 その内容とは、結論からいうと種類が違っていたのでした。早く咲くのは「ベニシダレザクラ」で、他の桜は「ベニヤエシダレザクラ」という事でした。

 

 シダレザクラにも三つの種類があり、丸山公園でお馴染みの「シダレザクラ」、花弁(花びら)が少ない「ベニシダレザクラ」そして花弁(花びら)の多い「ベニヤエシダレザクラ」の三種類です。

<咲き始めたベニヤエシダレザクラ>

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(平成26年3月31日撮影)

<花びらが2重に重なっています>

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(同上)

 

 1本だけ早咲きの思い込みで、他の3本をあまり意識して見ていなかった事を感じました。改めて思い込みは他の事実を見誤る事があると再認識しました。

<34番のサクラの花びらは>

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(平成26年3月31日撮影)

<一つの花に5枚の花びらです>

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(同上)

 さらに、74本のうちベニシダレザクラは、他にも3本、計4本存在する事がわかりました。先週末に1番咲きから4番咲きと数えたその4本がまさにその「ベニシダレザクラ」だったのです。

<53番もベニシダレザクラ>

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(平成26年3月31日撮影)

 

<なるほど、こちらも花びら5枚>

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(同上)

<並んで八分咲きの72番と73番>

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(同上)

 

 半木の道74本のうち1本だけ早く咲く34番は地元の方には有名で、その原因は“まことしやか”に諸説ありましたが、本当の原因は種類の違いだったのです。謎めいた早咲きの原因は謎のまま、色んな想像で語られる方が「夢があっていい」と言われる方もいらっしゃるかも知れません。

 でもそこは「鴨川真発見記」の真は「真実」の真です。本当の姿をお伝えしたいと思います。

 しかし、何故早咲きのベニシダレザクラが混ざったのでしょう?その理由も解説していただきました。

 この3種類の枝垂れ系のサクラは、枝振り、葉、幹と瓜二つで見分けがつかず、唯一花が咲いた時だけ見分ける事が出来るそうです。

 つまりは、植樹の際に間違えられたということで、回答文はこう結ばれています。

 「35年以上前に同一のベニヤエシダレザクラと思って仕入れて植えられた先人のミスを笑って受け流していただきたいと思います。」

 

 なにはともあれ、毎年綺麗な花で人々の目を楽しませてくれる「半木の道」の74本のサクラ達には代わりありません。むしろ毎年早咲きで人々に話題を提供してくれている訳ですから、気の利いた仕掛けと受け取りましょう。

 

 一際目立つ34番の「ベニシダレザクラ」も後に続く「ベニヤエシダレザクラ」の勢いに圧されて目立たなくなっていきます。しばらくは半木の道シダレザクラの主役として一足早いお花見を楽しませてくれます。

 

<半木の道のセンターで咲き誇るベニシダレザクラ>

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造園業者さんからいただいた回答内容PDF(PDF:58KB)

 

【おまけ】

 鴨川真発見記に新たな野鳥が登場です。ある日の昼休み、鴨川の見える京都土木事務所の窓から、まだ開花していないソメイヨシノを眺めていると、なにやら木をつついている野鳥を発見しました。

 

 それは、以前嵐山公園で見た「コゲラ」です。普段は木下から見上げる野鳥ですが、事務所の3階からということで、上からしかもすぐ傍に見えています。

<ソメイヨシノに留まる“コゲラ”>

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 さっそくカメラを持ちだして撮影しました。松の木をつついて、木の中の虫を探しているようです。この姿も花が咲き、その後一斉に出て来る葉に包まれると見えづらくなります。

 

<松の木をつつく“コゲラ”>

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 偶然覗いた窓の外に、鴨川では初めての出会いがありました。

  平成26年3月27日 (京都土木事務所Y)

 

鴨川真発見記 工事現場特別編(第140号)

壁の向こうにはどんな野鳥?

 

 工事編第4弾でご紹介しました、四条大橋から団栗橋までの工事現場の仮囲いに展示する企画が終了しました。鴨川や高野川で見る事の出来る野鳥の写真を解説付きで展示しました内容を今回はご紹介したいと思います。

 

 野鳥の説明と写真4枚の計五枚を、それぞれA2サイズで横に並べて展示させていただきました。

<野鳥説明文>

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<各種4枚の写真を展示>

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 説明文には、当所職員がパソコンを駆使して描き上げた野鳥のイラストを配して、より楽しくご覧いただける様にしました。また、解説内容は日本野鳥の会京都支部の方に御確認いただいて、京都土木事務所と日本野鳥の会京都支部との連名で展示させていただきました。

 

◆以下工事現場に展示した内容です。

 

 今回は、鴨川真発見記がネットを飛び出して、ここ四条大橋下流右岸の工事現場に登場です。

 三条から四条で過去2年で実施しました高水敷の再整備工事の際には古写真や一般の方の絵画などを大きく引き延ばして展示させていただきました。

 工事中に設ける仮囲いに鴨川の景色を遮断されることから、仮歩道を通行される方に少しでも楽しんで頂く為の工夫です。

 今年の工事では、仮囲いの向こうに居る野鳥を見て頂くということで、鴨川や高野川で見ることが出来る野鳥をご紹介させていただきます。

 

鴨川真発見記とは。

 「鴨川真発見記」は京都府京都土木事務所の公式ホームページの中のコラムのコーナーです。鴨川の日常を主なテーマに鴨川にまつわる“あれこれ”をジャンルを問わず紹介しています。

 今回はインターネットの世界を飛び出して、工事現場で楽しんで頂けるように展示させていただいています。

 

 京都土木事務のホームページ

 アドレス http//www.pref.kyoto.jp//kyotodoboku/index.html

 又は「鴨川真発見記」で検索

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アオサギ

 「どこをどう見ても“青い”ところが無いのに“アオサギ”?」とおっしゃる方も多いです。白、黒、灰ですよね。でも「アオサギ」です。

 このアオサギが翼を天日干しする時の姿がとても印象的です。くちばしを太陽に向け、背筋(有るのか?)をビシッと伸ばして、着物の裾をチョイとまくり上げる様な姿勢です。

 他のサギは見せない姿が少しお茶目に見えませんか。

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<仙人のヒゲの様な胸元に成熟した貫禄を感じます>

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<天日干し 後から>

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<天日干し 横から>    

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<オオサンショウウオ?捕食>

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“コサギ”と“ゴイサギ”

 白いサギの仲間で一番小さいのが「コサギ」です。普段は落ち着きが無いのかという位に忙しなく川の中を歩き回り、足で川底をかき混ぜています。驚いて飛び出した小魚を捕獲する為です。その足が、黄色い靴下を履いている様に黄色です。これが他の白いサギとの見分ける一番の特徴です。

 一方の「ゴイサギ」は、夜行性で見た目も、首が短く目が赤色で他のサギとは違った印象が強いです。ゴイサギの「ゴイ」は平安時代に帝から「五位」の位を授かったのが由来とされています。

 この日は、夜行性のゴイサギが漁場で魚を狙っていたところ、後から来た「コサギ」に漁場を追われました。

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みそそぎ川のコサギは人に馴れているようです

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漁場にスタンバイのゴイサギ

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<「どきなさいよ」とコサギ>    

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<悔しい視線を送るゴイサギ>

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イソヒヨドリ

 必ず見ることが出来る訳ではないのが、「イソヒヨドリ」です。体の上の方は空色で下の方が茶色という少し変わった色遣いです。まん丸な目をしていますが、正面から見ると目の周りの黒い模様が隈取りの様で、睨まれているようにも見えます。

 姿を見せてくれたこの日は、大きなミミズを丸呑みにしようと試みていましたが、手に負えず諦める結果となりました。残念でした。

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<その視線の先には何があるのでしょうか>

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<ミミズと格闘>

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<やっぱ無理>          

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<鋭い目つきのような・・・>

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オナガガモ

 その名のとおり尾羽が長いカモです。雄のタキシード姿を連想させる白い胸元も特徴ですが、なんと言っても水中に頭を潜らせてお尻を水面に出し、尾羽をピンと真上に突き上げてエサを食べている姿は、シンクロナイズドスイミングさながらに見る者を魅了します。

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<立ち姿もスマートに見えます> 

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<オナガガモの群れ>

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<オス、メスペア演技>     

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<オス団体演技 ウォーターボーイズ?>

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キンクロハジロ

 「衿(キン)が黒(クロ)で羽が白(シロ)」や「目が金(キン)で黒(クロ)で羽が白(シロ)」という見た目がその名の由来とされるのが“キンクロハジロ”です。

 渡り鳥のカモの仲間です。水中に潜って深い所のエサを捕獲しています。“クルン”と水に潜ったらしばらくして別の場所に“プカリ”と浮かんで来ます。潜る野鳥を出てくる場所を予測しながら眺めてみるのも楽しいものです。

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<キンクロハジロの群れ>        

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<少し沈み気味>

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<シロとクロが鮮やか>      

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<ペンギン的色遣い>

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コガモ

 こちらの「カモ」はその名のとおり、体の一番小さな「コガモ」です。目の周りに仮面でも着けた様に緑色のラインが入っているのが特徴です。どの種類のカモも同じなのですが、控えめな色遣いのメスの尾羽の近くに少しだけ鮮やかな色遣いの部分が見え隠れします。ちらりと魅せるお洒落のようです。

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<目の周りのグリーンのラインに注目>

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<コガモの群れ>

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<夏羽は雄雌区別が困難です>   

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<メス(手前)の尾の近くに緑>

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セグロセキレイ

 鴨川でみることの出来るセキレイは3種類です。「セグロセキレイ」「ハクセキレイ」「キセキレイ」ですが、セグロセキレイは日本の固有種で、全国どこにでも生息しているそうです。鴨川でもほぼ毎日会うことができます。

 尾羽をピンピンと上下に動かして、音楽の指揮をするような動きについつい見とれてしまいます。時には空中を華やかに舞うように飛び交います。そんな瞬間をあなたも探してみてください。

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<黒い背中のセグロセキレイ>   

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<どこにいるでしょう>

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<ハクセキレイ>         

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<キセキレイ どこでしょう>

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ヒドリガモ

 こちらも渡り鳥のカモの仲間「ヒドリガモ」です。オスの頭の色が茶色の同系色でありながら、薄い色となっているため、「ハゲズラ」をかぶっているように見えるのが特徴です。

 オスの鳴き声は、一般的なカモの「グアー、グアー」と濁ったものではなく、「ピュー」という澄んだ高音で、夜の暗闇の中でも鳴き声でヒドリガモの存在がわかります。

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<頭の色が薄いのが特徴>      

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<比較的人に馴れています>

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<草を食べています>       

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<ヒドリガモの群れ>

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カワセミ

 

 艶やかな碧い翼を高速で羽ばたかせて直線的に移動するのが「カワセミ」です。

 「あっ、カワセミ」と思った時には目の前を通り過ぎているといった感じで姿を見せてくれます。出会えた日には少しラッキーな気分にさせてくれる野鳥です。

 京都市街地の真ん中の四条界隈の鴨川でもこの「カワセミ」の姿を見ることが出来ます。四条大橋の橋桁の裏でも目撃しました。

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<団栗橋付近上流で小魚を捕まえた>  

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<カワセミ 四条大橋>

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<カワセミ どこでしょう>    

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<カワセミ どこでしょう>

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ユリカモメ

 今では京都鴨川冬の風物詩となったのが「ユリカモメ」です。現在は毎年飛来することが当たり前の様になっています。しかし、初飛来したのは昭和49年1月のことだったようです。普通都市部では見ることが出来ない「ユリカモメ」が何かがキッカケとなって鴨川へ飛来するようになったようです。

 人なつっこく人間に寄ってくるユリカモメですが、自然のものは自然のままにということで、人工的なエサを与えるのは控えましょう。

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<つんとおすまし?>       

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<ユリカモメの群れ>

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<“エサトリ”ダイブ せーの>  

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<ザブンと>

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複数の野鳥

 

 1ショットの写真の中に、複数の野鳥が当たり前の様に写るのが鴨川です。他の都市河川でこんなことがあるのでしょうか。多くの野鳥が集う鴨川では、多少の縄張り争いはあるものの、平和に共存しています。あなたは何種類判りますか。

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<複数種>

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「コサギ」「カワウ」「ダイサギ」「ユリカモメ」 入り乱れて

 

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「コサギ」「アオサギ」「ダイサギ」 サギ三種

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「マガモ」「ヒドリガモ」「オナガガモ」 カモ三種

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「マガモ」(オス)「キンクロハジロ」(メス)

 

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カルガモ

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        

 カモの仲間の多くは冬鳥として鴨川へと渡ってきますが、一年中鴨川に留鳥として見ることが出来るカモの一種が「カルガモ」です。毎年お寺で子育てをしたカルガモが雛を引き連れてお引っ越しする姿が有名ですが、鴨川の中でも多くのカルガモが子育てをしています。

 鴨川を小さな雛を引き連れて泳ぐ姿も見ることができます。春から夏にかけて鴨川を歩いてみてください。きっと可愛いヒナのすばしっこい動きを御覧いただけると思います。オス、メスの判別はつきません。

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<おそらくオスとメス>

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<どっちが“オス”か“メス”か>

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<くちばしの先の黄色が特徴>

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<子連れのカルガモ>

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マガモ

 

 カモと言えば真っ先に頭に浮かぶのが「マガモ」ではないでしょうか。オスの特徴的な頭部から首にかけての緑がっかった青を称して「アオクビ」とも呼ばれています。

 マガモもカルガモと同様に一年中鴨川で過ごす個体も多く、野鳥の専門家の間では、渡りをしなくなったカモを「アヒル」と呼ばれています。

 また、近年では「マガモ」と「カルガモ」の交雑種が多く見られるようになっており、アオクビに茶色いまだらが混じった個体はその交雑種です。

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<緑の首が特徴>

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<日光が当たると綺麗に輝きます>

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<仲の良い兄弟でしょうか> 

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<マガモとカルガモの交雑種>

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カワラヒワ

 

 中州の緑に紛れているのは、「カワラヒワ」です。ウグイス色の体には、黄色いアクセントが効いています。スズメより少し小さい位の大きさで集団で行動しています。この写真は、菜の花の種を頬張っているところです。

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<保護色の色合い>

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<菜の花の緑と黄と同化しています>

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<動かないと何処にいるか判りません>

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<美味しそうに食べますね>

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カイツブリ

 

 鴨川に生息する水鳥の中でも最も小さいのが、「カイツブリ」です。飛ぶのは少々苦手のようですが、潜水は得意です。

 水の中ではすばしっこく泳ぎ回り、潜った場所とは全く離れたところに浮上してきます。水深が浅く澄んだ流れの中を潜水する様子を見るチャンスがあるかもしれません。

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<小さな体を流れにまかす>

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<潜水はお手のもの>

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<波紋を広げて浮上>       

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<目を離すと姿が見えなくなります>

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以上が展示させていただいた内容です。

 皆さん現地でご覧いただけたでしょうか?展示は終了しましたが、作成したラミネート加工の写真は京都土木事務所に保管しています。ご希望があれば貸出しますので、当所までご連絡ください。

 また、ご意見やご感想をお寄せ頂く場合は、下記メールアドレスに送信いただくか、お電話で直接ご連絡頂きますようお願いいたします。

 

<連絡先>

京都府京都土木事務所

京都市左京区賀茂今井町10-4

電話番号:075-701-0101

ファックス:075-701-0104

kyodo-shomu@pref.kyoto.lg.jp

 

 皆様のご意見ご感想をお待ちしております。   平成26年2月28日 (京都土木事務所Y)

 

春の鴨川で“初の出会い”を真発見(第139号)

まだまだ知らない鴨川の自然

 

 ある日の夕刻鴨川を歩いていると、一人の女性がカメラを構えて夕日が沈むタイミングを待っておられました。つられて同じように夕日を眺めていると、葉の落ちた高木を夕日の光が影絵の様に浮かび上がらせました。

 この瞬間を待っておられたようです。何とも綺麗だったので便乗して一枚撮らせていただきました。細かな枝振りが見事に浮かび上がっています。

<夕日をバックに浮かび上がるエノキかな?>

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 この待ち時間が思わぬ出会いをもたらせてくれました。夕日で逆光となった川の中には「ヒドリガモ」の群れがいましたが、一羽だけ模様が違っているように見えます。よく見てみるとそれは「ハシビロガモ」のようです。

<初めましての“ハシビロガモ”オスとメス>

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 鴨川真発見記的には初めての対面です。逆光の為若干見づらいですが、くちばしの幅が広い“ハシビロガモ”と判別はつきます。

 図鑑では見た事があるけれど、実物を見るのは初めてです。お宝ゲットの気分でその場を後にして少し下流に向かうと、今度はハシビロガモ十数羽の群れにも出会いました。

 頭はシルエットとなってしまって「クロ」に見えますが、明るい所でみると「ミドリ」の野鳥です。

<こんなに居たの “ハシビロガモ”の群れ>

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<幅広で長いくちばしが特徴の“ハシビロガモ”>

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 ますますテンションが上がる帰路となりました。

 

 久しぶりにまとまった雨が降った鴨川の高水敷を歩いていると、「チチチチチ」や「キキキキキ」とも聞こえる高い鳴き声が響きます。

 カワセミです。いつも見るのは単体ですが、この日は二羽が並んで川添いに生えた木の枝に留まっていました。カワセミも繁殖期に入ったようです。

<見つめ合っているのか“カワセミ”>

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<見つめ返しているような・・・>

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 前回第138号でご紹介しました「シダレヤナギ」の小さな葉にも数日間で変化が現れました。小さな突起物が飛び出てきました。ネットで調べてみると花のようです。

 

 「花の咲かない樹木は無い」と府立植物園の松谷名誉園長からお聞きしていたことを思い出しました。この歳にして初めてシダレヤナギの花を認識することとなりました。

<いくぶん重みを増したシダレヤナギの枝>

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<ネコじゃらしの様な突起物が花>

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 繁殖期を迎えた“マガモ”と“カルガモ”が並んでいます。二羽のメスの真ん中でマガモのオスが何度も交互に見比べています。以前ご紹介しましたが、マガモとカルガモの交雑が進んでいます。

 

 またハーフのカモが生まれることになるのでしょうか。

<左:マガモのメス 中央:マガモのオス 右:カルガモ>

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<二羽のマガモのオスがご機嫌伺い>

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<カルガモがマガモの周りを飛びます>

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 第128号でご紹介しましたとおり、琵琶湖からも鴨川へ水がきています。3月中旬のある日、琵琶湖とつながっているある河川に訪れた時のことです。小さなアユを釣る釣り人とお会いしました。

 

<“さびき”の要領でコアユ釣り>

hasibiro13(滋賀県です)

 この時期は、コアユがたくさん釣れるとのことです。もう少し大きくなって苔を食べる様になるとこの釣り方では釣れないそうです。この琵琶湖のアユたちは琵琶湖疏水を泳いで京都へも行っているよとのこと。

 鴨川を遡上する天然アユの事は話題になっていますが、琵琶湖疏水の天然アユの存在は知りませんでした。これまた真発見です。

 お話ししている間にも次々と透き通った体のコアユが釣り上げられていきます。“かき揚げ”にすると美味しいそうです。もう少し大きくなると入れ食い状態で大量に釣れるそうです。

<コアユが元気に泳いでいます>

hasibiro14(滋賀県です)

<透き通るコアユの体>

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 渡り鳥の冬鳥達は北へ向けて飛び立っていきますが、これから新緑やサクラ、花を付ける植物たちと賑やかな季節を迎えます。鴨川で憩いのひとときを楽しむ人々も増えていきます。そんな鴨川の魅力を色んな視点でご紹介していきたいと思います。

  平成26年3月17日 (京都土木事務所Y)

 

 

 

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