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設計成果は、工事目的物の規格や仕様などを決定するといった公共工事の初期段階に位置しており、この成果が事業全体の品質やコストに大きな影響を及ぼします。
平成17年4月に「公共工事の品質確保に関する法律(品確法)」が施行
このため、設計成果の重要性や影響力がますます高まり、設計ミスを防止する体制を構築する必要があります。
会計検査で指摘された内容を調査したところ、年平均11件が不当事項として報告されています。
工種ごとの内訳では、橋梁に関する指摘事項の件数が最も多くなっています。
項目 |
内容 |
原因 |
計画段階のミス (50件中4件) |
1.桁下の余裕高が不足している。 2.不経済な材料を選定している。 |
1.計画に関する他機関あるいは地元との協議不足 2.設計条件の打合せ、確認の不備 |
設計段階のミス (50件中27件) |
1.下部工基礎の有効根入れ深さの取り方に誤りがある。 2.「曲線橋」「斜橋」「地震時に不安定となる地盤がある」に該当するにも関らず落橋防止装置が設置されていない。 3.設計ソフトへの入力ミス |
1.設計理論の誤り、あるいはその適用上の誤り 2.設計計算途中での単純な計算ミス 3.技術的検討の不足 4.示方書、各種基準等に対する規定違反、その適用の誤り |
図面段階のミス (50件中12件) |
1.設計計算書と図面で、支承の固定・可動が逆になっている。 2.設計計算書と図面で、主鉄筋の径及び 間隔が異なる。 3.図面が橋脚の中間帯鉄筋を外側の帯鉄筋ではなく、主鉄筋にかかるようになっていた。 |
1.設計計算書と図面の不整合 2.図面の書き間違い 3.図面の相互関係不備 |
施工段階のミス ( 50件中7件) |
1.測量ミスによる杭の配置ミス 2.鉄筋の配置ミス 3.支承の可動・固定を設計図面と逆に設置している。 |
1.技術不足 2.設計意図の認識不十分 |
ミスの内容は、非常に単純で初歩的なミスである。
「ミスは起こるもの」という認識を持ち、ミスの早期発見、対応が重要
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