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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成24年5月25日

こちらでは現在見頃の植物を紹介しています。

科名等の変更について(おしらせ)

植物の分類については、分子生物学の発展によって個々の植物のDNA解析が行われるようになりました。その解析結果や、近年の研究に基づく分類体系が世界的に採用されるようになり、当園ホームページ「見ごろの植物情報」の表記につきましても、2011年4月以降は新しい分類体系で表示しています。科名は新科名のみの表示とします。

平成24年5月25日(金曜)現在

観覧温室では

ホウガンノキの写真

ホウガンノキ
Couroupita guianensis
サガリバナ科(ジャングルゾ-ン)
南アメリカ原産の高木。花序は長さ60から90センチの総状花序で下垂し、幹あるいは太い枝に直接生じます。花は直径約10センチで、内側は紫色を帯びた紅色、外側は黄色でやや赤色を帯びます。果実は球形で直径約15から20センチになります。見頃は6月中旬まで。

ヒギリの写真

ヒギリ
Clerodendrum japonicum
シソ科(ジャングルゾーン)
インド原産。高さ1から3メートルになる落葉低木で、花が緋色で葉が桐に似るところからこの和名があります。見頃は6月上旬まで。 

ツンベルギアマイソレンシスの写真

ツンベルギア マイソレンシス
Thunbergia mysorensis
キツネノマゴ科(ジャングルゾ-ン)
インド南部原産。10メートル以上に伸びるつる性植物で、花序は40から100センチの長さで垂れ下がります。花は一部赤褐色を帯びた黄色になります。苞も暗赤褐色でつぼみのときから美しく印象的です。見頃は6月下旬まで。

メディニラマグニフィカの写真

メディニラ マグニフィカ
Medinilla magnifica
ノボタン科 (ジャングルゾ-ン)
フィリピン原産。垂れ下がってつく花序は長さ約30センチで、桃色の大きな苞の下に小さな花が咲きます。見頃は5月下旬まで。

イチベンバナの写真

イチベンバナ
Swartzia pinnata
マメ科(ジャングルゾーン)
ガイアナ原産。花弁は旗弁一枚だけで他の四枚は退化しています。そのためイチベンバナと呼ばれます。見頃は6月上旬まで。

タッカの写真

タッカ シャントリエリ
Tacca chantrieri
タシロイモ科(ジャングルゾーン)
インドシナからマレー半島原産。長さ45センチほどの花茎の先端に、コウモリの翼のような苞葉を広げ、その中に暗紫褐色の花をつけます。花の間から垂れる糸状のものは、不稔性の花柄で、英名ではキャッツホイスカーズ(猫のひげ)とも呼ばれています。見頃は6月中旬まで。

ロウソクノキの花の写真 ロウソクノキの実の写真

ロウソクノキ
Parmentiera cereifera
ノウゼンカズラ科(ジャングルゾーン)
パナマ原産の低~小高木で、高さ5メートルほどになります。花は白色で筒状となり、古い枝に3花または1花のみつきます。早春から少しずつ開花し、現在は3つの果実が垂れ下がっています。果実は約30センチ、なめらかな黄褐色で芳香があります。見頃は6月中旬まで。

アデニウムオベスムの写真

アデニウム オベスム
Adenium obesum
キョウチクトウ科(砂漠・サバンナ室)
アラビアから東アフリカ全域に広く自生しています。葉は茎の上部につき、乾期は落葉します。花は直径5から7センチの桃紅色で英名はdesert rose (砂漠のバラ)です。見頃は6月上旬まで。

バナナの写真

バナナ
Musa acuminata cvs.
バショウ科(熱帯有用作物室)
葉が40枚前後出た後に赤紫色の花房を形成します。花房は下垂して伸び、最初の10段程は子房が発達する雌花群で、その後は中性花または雄性花で子房は発達しません。見頃は6月中旬まで。

コンブレツムグランディフロルムの写真

コンブレツム グランディフロルム
Combretum grandiflorum
シクンシ科(ジャングルゾーン)
西アフリカ原産。高さ5メートルになるつる性低木で、花は鮮赤色、10センチほどの穂になります。見頃は6月中旬まで。

デンドロビウムスミリエの写真

デンドロビウム スミリエ
Dendrobium smilliae
ラン科(冷房室)
ニューギニア、オーストラリア原産。花は落葉した茎の先端付近に多数がつきます。 写真は白花変異種。見頃は6月上旬まで。

ヘリコニアポゴナンタの写真

ヘリコニア ポゴナンタ
Heliconia pogonantha
オウムバナ科(ジャングルゾ-ン)
コスタリカからニカラグアにかけて分布します。草丈3から7メートルになります。見頃は6月上旬まで。

ソーセージノキの写真

ソーセージノキ
Kigelia pinnata
ノウゼンカズラ科(ラン室)
アフリカ原産です。長さ30から50センチ、直径10センチ程度のソーセージにそっくりの果実を垂らすことからソーセージノキと名付けられています。果肉は硬く繊維質で食用にはなりませんが、種子は食用にされることもあります。ゾウ、サイなど大型の哺乳動物が果実を食べて種子を散布します。花は径8センチ程度で花弁の内側が暗赤色です。夜開性で、朝には落ちてしまうため、開花中の花をご覧いただくことはできません。果実を楽しみにお待ちください。 見頃は5月下旬まで。

バニラ の写真

バニラ
Vanilla planifolia
ラン科(ラン室)
メキシコ南部と西インド諸島原産。香料植物として世界の熱帯地域で大量に栽培されています。花は短命で、天気の良い日では午前中にしぼんでしまいます。曇りもしくは雨の日は夕方まで咲いていることがあります。果実は肉質でさや状になり、長さ30センチ近くなるものもあります。果実を発酵させ香料となるバニラビーンズをとります。見頃は6月上旬まで。

 

園内樹木ほかでは

カルミア写真

カルミア
Kalmia latifolia
ツツジ科(植物園会館前ほか)
北アメリカ東部原産の常緑低木でツツジの仲間です。明治時代にハナミズキとともに日本に贈られたと伝えられます。つぼみが非常に特徴的な星形あるいは金平糖状と表現できる形状となっています。
トウオガタマ写真
トウオガタマ
Magnolia figo
モクレン科(なからぎ神社西側)
中国南部原産の常緑小高木。英名では"Banana shrub"とか"banana tree"、"Banana magnolia"とも呼ばれるとおり、花はバナナの甘い香りに似ています。和名には“カラタネオガタマ”の別名があり、これはごく希にしか結実しないことから「実の付かないオガタマ」という意味の名前です。
オオバオオヤマレンゲ写真
オオバオオヤマレンゲ
Magnolia sieboldii var.sieboldii
モクレン科(なからぎ神社西側)
奈良県南部の大峰山に自生する落葉樹のオオヤマレンゲは深山に咲く蓮に似る花という意味ですが、本種は朝鮮半島原産で雄蕊の色が濃い紅色であること(オオヤマレンゲは薄紅色)や葉がやや大きいことなどの違いがあります。個々の花は2~5日程度と短いですが、次々と開花するため長く観賞できます。
オオデマリ写真
オオデマリ
Viburunum plicatum var. plicatum f. plicatum
スイカズラ科(隠れ家トイレ)
庭園や公園などにも修景樹木としてよく植栽される落葉低木で、若枝の先にアジサイに似た球形の集散花序を付けます。大形で美しいこの花は中性の装飾花で結実しません。葉の表面にいちじるしいしわがあります。写真は栽培品種で‘ジェミニ’という品種です。
ヒメフウロ写真
ヒメフウロ
Geranium robertianum
フウロソウ科(植物生態園)
北半球の温帯域に広く分布しますが、日本では伊吹山や鈴鹿山脈北部の霊仙山、養老山地北部、四国剣山の一部地域のみに自生しています。塩を焼いたときに似た臭気があるため「しおやきそう(塩焼き草)」の別名もあります。
キブネダイオウ写真
キブネダイオウ
Rumex nepalensis
タデ科(植物生態園)
京都府では貴船川付近と岡山県の一部の渓流沿いだけに自生する絶滅寸前種で、非常に貴重な植物です。漢方薬として緩下剤や健胃薬に利用される薬用植物ダイオウの仲間です。
シライトソウ写真
シライトソウ
Chionographis japonica
ユリ科(植物生態園)
朝鮮半島南部と日本の山野に分布する多年草。真っ白な瓶洗い用ブラシを立てたような花の姿が特徴です。属名はギリシャ語の「chion(雪)+ graphe(筆)」が語源で、たくさんの小さい白花を着けた花穂を「筆」の形にたとえたことが由来。
ミヤマヨメナ写真

ミヤマヨメナ
Aster savatieri
キク科(植物生態園)
深山に咲くヨメナ(嫁菜)の意の多年草で、ほかの野菊と違い春から初夏に開花します。園芸品種のミヤコワスレは本種の花色の濃いものを選別したもの。
ウリノキ写真
ウリノキ
Alangium platanifolium
ウリノキ科(植物生態園)
花の形が非常に特徴的で、6枚の花弁が花が開くと巻き上がってカールし長い葯が出てきます。葉の形が瓜に似ることからこの和名で呼ばれます。
コアジサイ写真
コアジサイ
Hydrangea hirta
アジサイ科(植物生態園)
日本の固有種で、アジサイの仲間では比較的早咲きです。白から淡青色の小さな花は装飾花を持たずすべて両生花で、清楚で繊細な印象です。
ズイナ写真
ズイナ
Itea japonica
スグリ科(植物生態園)
日本の固有種で、西日本以西の山地に自生する落葉低木。和名は枝の随を灯心に利用し、若葉を食用にしたことからといわれます。
スモークツリー写真
スモークツリー
Cotinus coggygria
ウルシ科(桜林西ほか)
南ヨーロッパからヒマラヤ、中国までに分布する雌雄異株の落葉高木。この開花後の花穂が煙のように見えるところからスモークツリーやケムリノキなどと呼ばれます。

宿根草・有用植物園では

ただいまリニューアル工事中のため、お客様の立ち入りは禁止されています。

園内花壇では 

バラ園では、約250品種2000株のバラが見頃をむかえています。見頃は6月下旬までです。

バラ園の写真

 

ピースの写真

四季咲大輪種‘ピース’
  ‘Peace’
バラ科(洋風庭園)

アンネのバラの写真

四季咲中輪種‘スブニール ドゥ アンネフランク’
  ‘Souvenir d Anne Frank ’
バラ科(洋風庭園)

うららの写真

四季咲中輪種‘ウララ’
  ‘Urara’
バラ科(洋風庭園)

チャールズオースチンの写真

イングリッシュローズ‘チャールズオースチン’
  ‘Charles Austin’
バラ科(洋風庭園)

 

 シャクヤク園では、約150品種500株のシャクヤクが見頃をむかえようとしています。
シャクヤク園の写真

Paeonia lactiflora cvs.
ボタン科(シャクヤク園)
見頃は6月上旬まで。
 

エキウム・ウィルドプレッティーの写真

エキウム ウィルドプレッティー
Echium wildpretii
ムラサキ科(洋風庭園、観覧温室前、北山ワイルドガーデン)
スペイン自治州のカナリア諸島原産です。高さは2メートル以上になります。葉は線形で長く、15から20センチ、無柄、先端は下垂し、白毛が多いので全体に灰緑色を呈します。花は淡紅色で穂状花序に密につきます。乾燥を好むので多肉植物と同様にあつかわれることもあります。見頃は6月中旬まで。

アリウム・ギガンテウムの写真

アリウム ギガンテウム
Allium giganteum
ネギ科(北山ワイルドガーデン、沈床花壇)
中央アジアに分布しています。花茎を1.2メートルくらい伸ばし、径12センチくらいになる大きな球状の花序をつけます。見頃は6月中旬まで。

フロックス・ドラモンディーの写真

フロックス・ドラモンディー
Phlox drummondii
ハナシノブ科(沈床花壇、北山ワイルドガーデン)
北アメリカに分布します。高さ約50センチになり、腺毛が多いです。葉は卵形から被針形で、長さ3から7.5センチ、茎の上部では互生します。花は径約2.5センチで、散房状の密な集散花序につきます。見頃は5月下旬まで。

クラダンツスの写真

クラダンツス
Cladanthus arabicus
キク科(沈床花壇、北山ワイルドガーデン)
モロッコからスペインに分布しています。草丈40から60センチで、茎の頂部に黄色の頭花を1個つけます。頭花は径3から4センチで、すぐ下から分枝するのが特徴です。見頃は5月下旬まで。

‘ツタンカーメンのエンドウ’さやの写真

 エンドウ(ツタンカーメンのエンドウ)
Pisum sativum cv.
マメ科(北山ワイルドガーデン)
1922年に古代エジプトのツタンカーメン王の墓から出てきた副葬品の中から見つかりました。さやの色が濃い褐色になるのが特徴です。6月上旬まで。
ベニバナアマの写真

ベニバナアマ
Linum grandiflorum cv.
アマ科(北山ワイルドガーデン)
北アフリカ原産です。草丈50から60センチで、地ぎわから多くの細かい茎を立て、茎葉ともに灰緑色で無毛。花弁は光沢があり美しいです。6月上旬まで。

フクロナデシコ

フクロナデシコ
Silene pendula cv.
ナデシコ科(北山ワイルドガーデン、沈床花壇)
地中海沿岸地方が原産です。草丈20から30センチくらいで地ぎわからよく分枝して、半球状のコンパクトな草姿となります。花は頂生で、径1.5から2センチくらいのものを集散花序に多数つけます。開花後。萼が袋状にしだいに大きくなって下垂するところから、和名がつけられました。6月上旬まで。

ヒナゲシの写真

ヒナゲシ
Papaver rhoeas cv.
ケシ科(北山ワイルドガーデン)
ヨーロッパ中部の原産です。草丈約50センチで茎は直上し、まばらに分枝します。葉は羽状中裂。花は径5から7センチあり、基部に黒色斑があります。6月上旬まで。

パパウェル・コンムタツムの写真

パパウェル・コンムタツム
Papaver commutatum
ケシ科(北山ワイルドガーデン)
コーカサスから小アジアに分布します。草丈約50センチ。葉は羽状複葉。花弁の基部に黒色の斑紋があります。6月上旬まで。

ギリア・トリコロルの写真

ギリア・トリコロル
Gilia tricolor
ハナシノブ科(北山ワイルドガーデン)
カリフォルニア原産。草丈60から70センチ。花は径1.5から2センチで芳香を有し、花喉部は黄色で紫の斑点があります。6月上旬まで。

オンファロデスの写真

オンファロデス
Omphalodes linifolia
ムラサキ科(北山ワイルドガーデン、沈床花壇)
地中海西部沿岸に自生します。草丈20から100センチ。茎葉は線状被針形で無柄。根出葉はへら状で長さ約6センチ。花は白色で梅鉢形です。6月上旬まで。

オオムラサキツユクサの写真

オオムラサキツユクサ
Tradescantia virginiana
ツユクサ科(北山ワイルドガーデン)
北アメリカ東部に分布し、林縁や草原、道ばたに自生しています。草丈20から60センチ。花は散形状に多くつき、径2.5から5センチで、午前のみ開きます。6月上旬まで。

ジギタリスの写真

ジギタリス
Digitalis purpurea cvs.
オオバコ科(北山ワイルドガーデン)
西ヨーロッパから南ヨーロッパ原産。茎の上部の葉は無柄か短い葉柄があります。花冠は長さ5から7.5センチで、内側には白く縁取られた暗紫色の斑点があります。6月上旬まで。

 

 

観覧温室前の行幸記念碑そばでは

大典記念京都植物園設立記念碑前にて展示していました   ジャーマンアイリスとチャショウブは、観覧温室前の行幸記念碑そばに移動させていただきましたので、ご了承願います。

クニフォフィア・プミラの写真

クニフォフィア・プミラ Knifofia pumila    

トリトマ
ツルボラン科(観覧温室前の行幸記念碑そば)

トリトマは熱帯アフリカから南アフリカ東海岸にかけて分布する、約60から70種の多年草の総称です。
トリトマの名で流通しますが、これは以前トリトマ属として分類されていたためです。
また、科名も以前はユリ科に分類されていましたが、現在ではアロエやエレムルスと同じツルボラン科に分類されています。
育てやすい大型の宿根草として広く普及しており、家庭で育てる場合は、庭や大型の鉢に水はけのよい土で植え、日当たりのよい戸外で育ててください。

 

チャショウブの写真

チャショウブ
Iris fulva
アヤメ科(観覧温室の行幸記念碑そば)

ルイジアナ州からオハイオ州の湿地帯に自生する、アヤメ科アヤメ属の多年草です。アヤメの仲間では珍しく、茶褐色の花を咲かせることから、茶菖蒲の和名がつけられました。
自生地周辺はミシシッピー川の下流域にあたり、湿地帯が広がっています。この湿地帯にはチャショウブ以外に4種の原種が自生しており、これらの原種をもとに品種改良されたグループは「ルイジアナアイリス」と呼ばれ、欧米を中心に栽培されています。  

植物園スタンプラリー

 キソウテンガイ写真

 

5月はキソウテンガイです。

4月の答えは「花粉」です。 

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文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142