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京都府立植物園 見ごろの植物情報 平成24年9月28日

こちらでは現在見頃の植物を紹介しています。

科名等の変更について(おしらせ)

植物の分類については、分子生物学の発展によって個々の植物のDNA解析が行われるようになりました。その解析結果や、近年の研究に基づく分類体系が世界的に採用されるようになり、当園ホームページ「見ごろの植物情報」の表記につきましても、2011年4月以降は新しい分類体系で表示しています。科名は新科名のみの表示とします。

平成24年9月28日(金曜)現在

観覧温室では

20年のあゆみ展の写真

観覧温室20年のあゆみ展

期間は平成24年9月28日(金曜日)から10月21日(日曜日)の 午前10時から午後4時まで(観覧温室入室は午後3時半まで)です。期間中の温室観覧料は無料です。

現在の観覧温室の開室から今日までの、温室にまつわる主な出来事やめずらしい植物の初開花、初導入などをパネル展示(約200枚)する他、植物標本の展示、夜に咲く花の開花をビデオ上映します。また、10月8日(祝・月曜日)には、元京都府立植物園長 高林成年氏の講演があります。

サガリバナの写真

サガリバナ
Barringtonia racemosa
サガリバナ科(ジャングルゾーン)
東南アジアから太平洋諸島の湿地に分布します。花には芳香があり、薄いピンク色の糸状の部分は雄しべで、その下に隠れるように小さな花弁がつきます。花序は長さ50センチくらいで15から20輪つけますが、いったん花が終わるとその花序がさらに伸び、次の花をつけます。熱帯では日陰樹や防風林として利用されています。夜に開花し、朝には落花しているので開花した状態は観察できませんが、落ちた花を水鉢に浮かべていますので、しばらくはきれいな状態で観察していただけます。見頃は10月上旬まで。

コクリオステマオドラティッシムムの写真

コクリオステマ オドラティッシムム
Cochliostema odoratissimum
ツユクサ科(ジャングルゾーン)
コスタリカ、パナマ、エクアドル原産の大型の多年草で着生種。葉はロゼット状で、基部は鞘状に重なります。ランに似た花は腋生の集散花序につきます。ガク片は3個で淡い桃色、花弁も3個で青紫色となります。見頃は10月中旬まで。

ディコリサンドラティルシフロラの写真

ディコリサンドラ ティルシフロラ
Dichorisandra thyrsiflora
ツユクサ科(ジャングルゾ-ン、ラン室)
ブラジル原産。濃青紫色の花が印象的です。ジャングルゾーンでは通路から少し奥まったところに植栽しています。ブルージンジャー(青いショウガ)とも呼ばれ、草姿がショウガ科の植物に似ていることから名付けられました。見頃は10月下旬まで。

ノランティアギアネンシスの写真

ノランティア ギアネンシス
Norantea guianensis
マルクグラウィア科(ジャングルゾーン)
ギアナ原産。10メートル以上に伸びるつる性木本で、光沢のある葉は革質で互生します。枝先から50センチほどの穂状花序を伸ばし、径1センチほどの紅紫色花を多数つけます。花より目を引くのは赤橙色の苞で、長さ3から4センチの袋状になっていて、中に蜜が貯まるようになっています。見頃は10月下旬まで。

ゴレンシの写真

ゴレンシ
Averrhoa carambola
カタバミ科 (熱帯有用作物室)
原産地はマレー半島。高さ8から14メートルになる高木で、枝はふつう垂れ下がります。花は紅紫色で小さく、古い枝につきますが、まれに幹に直接つく幹生花になります。果実は5本の稜が立ち、横断面が星型をしていることからスターフルーツとも呼ばれています。見頃は10月中旬まで。

イエライシャンの写真

イエライシャン
Telsoma cordata
キョウチクトウ科 (中庭)
インドからインドシナ原産で、中国名は夜来香。属名のTelosmaはギリシャ語のtele「遠い」とosme「香り」に由来し、花の香が遠方まで届くほどに強いことを表しています。花は夜だけでなく昼間もよく香り、香水を採ったりスープに花を散らしたりもします。見頃は10月中旬まで。

パラミツ(果実)の写真

パラミツ(果実)
Artocarpus heterophyllus
クワ科(熱帯有用作物室)
インド原産。高さ10から20メートルにもなる高木で、花序は直接幹や太い枝につく幹生花です。雌花、雄花ともに集合花で、それぞれ小さな雌花と雄花が密生して円筒形の花序となっています。果実は集合果で、熟すと黄色になり独特の臭気を放ちます。見頃は10月上旬まで。

カカオの写真

カカオ(果実)
Theobroma cacao
アオイ科(熱帯有用作物室)
中央・南アフリカ原産。高さ8から10メートルになる常緑の小高木です。花は幹生花で多数がつき、直径1.5センチほどです。結実は少なく、200から300分の1ほどです。果実は紡錘形で、はじめは緑白色ですが熟すと濃黄色から赤紫色になります。種子を乾燥したものをカカオ豆といい、焙煎後、種皮を取り除き、粉末にして砂糖、ミルク、香料を加え、圧し固めたものがチョコレートです。粉末を圧搾して脂分を除いたものがココアです。見頃は10月下旬まで。

ホウガンノキの果実の写真

ホウガンノキ(果実)
Couroupita guianensis
サガリバナ科(アナナス室)
南アメリカ原産の高木で、花序は長さ60から90センチの総状花序で下垂し、幹あるいは太い枝に直接生じます。花は直径約10センチで、内側は紫色を帯びた紅色、外側は黄色でやや赤色を帯びます。果実は球形で直径約15から20センチになります。見頃は10月下旬まで。

ペトレオウィテクスの写真

ペトレオウィテクス ヴォルフェイ
Petraeovitex wolfei
シソ科(中庭)
マレー半島原産のつる性植物。茎の先端や先端付近の葉腋から黄色に色付いた花序を垂れ下げます。花のように見えるのは苞で、その中から直径約1センチの淡黄白色花が咲きます。見頃は10月中旬まで。

ヒゴロモコンロンカの写真

ヒゴロモコンロンカ
Mussaenda erythrophylla
アカネ科(中庭)
アフリカのコンゴ、ザイール原産。枝先につく散房花序に筒状花をつけ、内側は黄色で中心は赤色となります。花序の外周にある数花の萼筒から、1枚だけが大きな卵円形の赤い花弁状に発達します。見頃は10月上旬まで。

トリコグロッティスの写真

トリコグロッティス アトロプルプレア
Trichoglottis atropurpurea
ラン科(冷房室)
フィリピン原産。花は直径約3センチで、葉の反対側から1個出ます。唇弁はほとんど紅紫色で、ほかの花被片は紫褐色になります。見頃は10月下旬まで。

アングレクムの写真

アングレクム エブルネウム
Angraecum eburneum
ラン科(ラン室)
マダガスカル、マスカリーン諸島、コモロ諸島及びアフリカ東部に分布する大型のランです。 長い花茎に芳香のある花を10から20輪咲かせます。 花は直径約10センチで、花弁に厚みがあり、萼片と側萼片は緑色がかり、唇弁は白色になります。見頃は10月下旬まで。

ヘリコニアの写真

ヘリコニア マリエ
Heliconia mariae
オウムバナ科(ジャングルゾ-ン)
コスタリカからペルー原産。巨大なムカデのようにも見えますが、英名はビーフステーキヘリコニア(Beafsteak heliconia)です。赤色の部分は苞とよばれ、その中に小さな花があります。苞の中から青い色の果実が顔をのぞかせているものもあります。見頃は10月下旬まで。

 

園内樹木ほかでは

 さんごじゅしゃしん

サンゴジュ
Viburnum odoratissimum
レンプクソウ科(クスノキ並木北側)
関東の南部以西から沖縄まで、海岸付近の湿地に自生する常緑小高木です。厚みがあり水分の多い葉や枝を持つことから古く から防風や防火林として植栽利用されてきました。夏に円錐花序の小型の花が咲き、その後秋に熟す果実の様子が珊瑚に似ることが和名の由来です。

 あきにれしゃしん

アキニレ
Ulmus parvifolia
ニレ科(大芝生地北ほか)
本州の中部以南に自生する落葉高木。この属のなかで唯一開花期が秋になることが和名の由来です。別名ではイシゲヤキ、カワラゲヤキ、ヤマニレなどとも呼ばれます。当園大芝生地南西入口の個体は、園の整備以前から残るもので、山城平野の原植生の名残と伝わるものです。 

 しりぶかがししゃしん

シリブカガシ
Lithocarpus glaber
ブナ科(正門前ほか)
ブナ科マテバシイ属の常緑高木で、この属にはマテバシイと本種だけが日本に自生します。ブナ科の中でも開花が秋になる珍しい種で、実は翌年の秋に熟してドングリとなります。このドングリのお尻が窪んでいることが和名の由来とされます。【注意:園内の植物は採取や持ち帰りを禁止しています】

まてばしいしゃしん

 マテバシイ
Lithocarpus edulis
ブナ科(大芝地西ほか)
日本固有の常緑高木で温暖な沿岸地に自生します。花は6月頃で結実した実は翌年秋に熟してドングリとなります。この実はタンニンをあまり含まないため、アク抜きを必要とせず、そのまま炒って食用になります。稲作伝来以前の縄文時代などには主要な食材のひとつであったと考えられます。【注意:園内の植物は採取や持ち帰りを禁止しています】

 ひがんばなしゃしん

ヒガンバナ
Lycoris radiata
ヒガンバナ科(ツバキ園ほか)
中国が原産と考えられる多年生の球根植物です。秋のお彼岸頃に田んぼのあぜ道などに赤色の花を咲かせるヒガンバナは、日本の秋の田園風景を代表する花でもあります。三倍体のため結実せず、日本に自生している個体はすべて遺伝的に同一とされています。花の咲く頃には葉が無く、秋から冬までロゼット状の葉を出して越冬します。 

 なんばんぎせるしゃしん

ナンバンギセル
Aeginetia indica
ハマウツボ科(植物生態園)
主にススキなどイネ科などの単子葉植物に寄生する一年草。完全寄生植物のため緑の葉を持たず、ススキの根元でひっそりと花だけを咲かせています。ナンバンギセルの名はポルトガルなどの南蛮船で渡来した喫煙具の煙管(キセル)に似ていたことから。また別名では思草(おもいぐさ)という名でも呼ばれます。

 きれんげしょうましゃしん

 キレンゲショウマ
Kirengeshoma palmata
アジサイ科(植物生態園)
ブナ林の林床や湿った岩上に生える1属1種の多年草。花が黄色でキンポウゲ科のレンゲショウマに似ることが和名の由来ですが、花自体はそれほど似ているとはいえません。環境省レッドデータブックでは絶滅危惧2類に指定されています。 

 ふじばかましゃしん

フジバカマ
Eupatorium japonicum
キク科(植物生態園)
奈良時代に中国から渡来し帰化したと伝えられる多年草で、「秋の七草」のひとつです。漢名では蘭草、香草と呼ばれ、香気があるので身につけたり浴湯に入れたりといった利用もされました。また、薬効があり利尿剤としても利用されます。環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)種に指定されており減少しつつあると言われています。

 すずむしばなしゃしん

スズムシバナ
Strobilanthes oligantha
キツネノマゴ科(植物生態園)
山地の林床の湿地に生える多年草。鈴虫の鳴く頃から咲き始めることから、この和名で呼ばれます。淡紫色の花を枝先に数個付けます。京都府レッドデータブックでは絶滅危惧種に指定されており、自生地は少なくなってきています。

 いちょうしゃしん

 イチョウ
Ginkgo biloba
イチョウ科(大芝地西ほか)
裸子植物、落葉高木のイチョウの実が銀杏(ぎんなん)で、秋の味覚として茶碗蒸しの具や酒の肴に食されます。雌雄異株のため雌株だけに結実し、熟すと臭気を放ちます。属名は銀杏をギンキョウと読んだ音が由来とされ、これは学名がつけられた当初、日本原産であると考えられたためです。実際の原産地は中国です。【注意:園内の植物は採取や持ち帰りを禁止しています】

 ざくろしゃしん

ザクロ
Punica granatum
ミソハギ科(大芝地北)
世界各地で栽培される落葉小高木で、観賞用としてのほか果実はジュースや生食用として広く利用されます。花は6から7月に咲き、実は萼を残したままのような特徴的な形をしています。【注意:園内の植物は採取や持ち帰りを禁止しています】

四季 彩の丘では

ツノゴマの写真

ツノゴマの実

ツノゴマ
Proboscidea louisianica
ツノゴマ科(四季 彩の丘中央)
西インド諸島からアメリカ・テキサス州、ユタ州、ニューメキシコ州に自生する一年草です。ゴマ科やノウゼンカズラ科、イワタバコ科に近縁なツノゴマ科に分類されます。
ツノゴマは、かぎ爪のような形の実をつけることからこの和名がついています。実は熟すと先端から二叉に裂け、かぎ爪がさらに鋭くなります。このかぎ爪は、結実した株の近くを通りかかった野生動物や人間などにひっかかり種を運んでもらうためのものと考えられています。この特徴から「タビビトナカセ(旅人泣かせ)」の別名があります。

 

アイの写真

アイ
Persicaria tinctoria
タデ科(四季彩りの丘中央)
葉が藍染めに利用されることで有名な一年草です。中国やインドが原産と考えられており、奈良時代から布を青く染めるための染料作物として栽培されています。
外見上は青さを感じませんが、葉を傷つけたり、乾燥させたりすると藍色に変色します。これはアイの葉にインディカンという成分が含まれているためで、このインディカンが空気に触れると藍色に発色します。
古くは全国的に栽培されていましたが、現在では徳島県の一部地域でのみ商業的に栽培を行っており、伝統工芸品の染め物などに利用されています。

 


サルビア
Salvia
シソ科(中央の丘 西側)
シソ科サルビア属の植物は、およそ500種からなる多年草もしくは低木のグループです。
世界各地に分布しており、日本にもアキギリ Salvia glabrescens やキバナアキギリ S. nipponica が自生しています。
夏の花壇に植えられる真っ赤なサルビア(サルビア・スプレンデンス) S. splendens がよく知られていますが、本種はブラジル原産で耐寒性がないため、国内では一年草扱いです。しかしサルビア属には寒さに強い種も多く存在し、数十種が宿根草として国内で育てられています。またサルビアはセージ(sage)とも呼ばれ、一部の種はハーブとしても利用されます。
四季 彩の丘では、中央丘の西端にサルビアのコーナーを設けており、これから秋に向けて次々開花していきますので、是非ご覧ください。

サルヴィア・ウリギノサの写真
サルビア ウリギノサ Salvia uliginosa
ブラジルからアルゼンチンにかけて自生する半耐寒性種。流通名ボッグセージ bog sage 。


サルヴィア・グアラニティカの写真
サルビア グアラニティカ S. guaranitica
ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン原産の半耐寒性種。流通名メドウセージ Meadow sage 。


ヒョウタン
Lagenaria siceraria ssp. siceraria
ウリ科(パーゴラ北西側)
ヒョウタンは北アフリカ原産の作物であると考えられています。日本には紀元前の古い時代にもたらされ、飲料の保存容器になる作物として重要な存在でした。
ヒョウタンの栽培文化は日本のみならず世界中にあり、前述のように保存容器にするほか、楽器に加工している国も多いです。分類上では、カンピョウの原料になるユウガオ Lagenaria siceraria ssp. hispida と同種とされています。 
 ヒョウタン`おおひょうタワー’の写真

`大瓢タワー’ `Ohyo-tower’

ヒョウタン`ぼんしょう’の写真

`梵鐘’ `Bonsho’

ヒョウタン`ちりめんいぼ’の写真

`縮緬いぼ’ `Chirimen-ibo’

ヒョウタン`マランカ’の写真

`マランカ’ `Maranka’

 

園内花壇では 

正門前と北山門広場で、約15品種のコスモスが見頃をむかえています。


コスモス
Cosmos bipinnatus cvs.
キク科(正門前、北山ワイルドガーデン)
メキシコ原産の一年草。草丈2から3メートルになりよく分枝します。葉は細かく切れ込み、ほとんど糸状を呈します。頭花は径6から10センチ、辺花は白色、淡紅色、または濃紅色で心花は黄色です。現在栽培されている園芸品種には早咲き系と遅咲き系の2系統があります。 
コスモス‘ソナタ混合’の写真

コスモス‘ソナタ混合’ 
Cosmos bipinnatus ‘Sonata Mix’
キク科(北山ワイルドガーデン)
花色は赤紫、桃、白などの混合で、花径7センチの大輪種です。草丈は50から60センチで、株幅約40センチとコンパクトな草姿です。プランターや鉢植えに適します。 見頃は10月下旬。

コスモス‘センセーション’の写真

コスモス‘センセーション’ 
Cosmos bipinnatus ‘Sensation’
キク科(正門前)
大輪咲きの中日開花性品種です。 見頃は10月下旬。

コスモス‘あかつき’の写真

コスモス‘あかつき’ 
Cosmos bipinnatus ‘Akatsuki’
キク科(正門前)
絞り咲きの極早生品種です。見頃は10月下旬。

コスモス‘シーシェル’の写真

コスモス‘シーシェル’ 
Cosmos bipinnatus ‘Sea Shells’
キク科(正門前)
舌状花が筒状になる変わり咲き中日開花性品種。まれに通常花が発生します。 見頃は10月下旬。

コスモス‘ダブルクリック’の写真

コスモス‘ダブルクリック’ 
Cosmos bipinnatus ‘Double Click’
キク科(正門前)
筒状の花弁の半八重から八重咲きとなる珍しい花型の品種です。花径5から6センチ。栽培環境によっては一重咲きが出現する場合があります。見頃は10月下旬。

 トケイソウ‘パンダ’の写真

パシフロラ‘パンダ’
Passiflora ‘Panda’
トケイソウ科 (正門前フラワーベース)
2006年ドイツ作出。花は直径10センチで、花弁は淡紫色を帯びた白色で、ガク片は白色となります。副花冠は直径6センチで中心が黒に近い暗藤色となります。隣り合わせに2輪咲けばパンダの目に見えるかも。見頃は11月上旬まで。

ソライロアサガオ‘ヘブンリーブルー’の写真

ソライロアサガオ‘ヘブンリーブルー’
Ipomoea tricolor ‘Heavenly Blue’
ヒルガオ科(会館前)
メキシコ、中央アメリカ、西インド諸島、熱帯南アメリカに分布。植物体全体に毛のないつる性多年草。葉は卵形、花柄は葉柄より長いので花が目立ち、また1花序当たりの花数も多く順次開花します。花は漏斗形で、花冠は紫色または青色、花筒上部は白、下部は黄色です。土壌伝染性のバクテリアにより立ち枯れ症状をおこすことがあります。見頃は10月下旬まで。

ペンタスの写真

ペンタス
Pentas lanceolata cvs.
アカネ科(洋風庭園東、北山ワイルドガーデン)
東熱帯アフリカからアラビア半島南部の原産です。常緑の多年草で、草丈30から130センチ、基部は木質化します。全体に柔毛が密生します。花は茎頂に頭状につき、花筒は長さ1.5から2センチです。見頃は11月上旬まで。

ベゴニア‘ドラゴンウィング’の写真
ベゴニア‘ドラゴンウィング’
Begonia cucullata var. cucullata ‘Dragon Wing’
シュウカイドウ科(北山門広場、正門前花壇)
原種は南米原産で、ベゴニア センパフローレンスの名で広く栽培されています。本品種はアメリカで初め作出され、ドイツでさらに品種改良された品種です。草丈は15から40センチ。独特の羽のように広がる草姿で、株張りは30から40センチ。花も大きく、色は赤、桃色の2色で、濃い特徴的な緑葉とのコントラストが美しいです。性質は強健です。見頃は11月上旬まで。

ベゴニア‘アイコン’の写真

ベゴニア‘アイコン’
Begonia cucullata var. cucullata.  ‘Ikon’
シュウカイドウ科(北山門広場)
草丈45センチ。花径は3から4センチで、‘ドラゴンウィング’に比べて小さいですが、 白い花弁の裏が明るいローズになるバイカラータイプで、可愛いらしい雰囲気の花です。 見頃は11月上旬まで。

ネコノヒゲの写真

ネコノヒゲ‘チャイナブルー’
Orthosiphon aristatus ‘China Blue’
シソ科(北山ワイルドガーデン、正門前花壇)
インド、マレーシア原産の多年草です。草丈40から60センチです。茎には稜があり四角形。葉は対生または輪生し、卵形または三角形で鋭尖頭です。花序は頂生し、花は2から6個、輪生して下部から開花します。また利尿剤、血圧降下剤として知られる薬用植物でもあります。見頃は11月上旬まで。

カンナ‘アメリカンレッドクロス’の写真

カンナ‘アメリカンレッドクロス’
Canna ‘American Red Cross’
カンナ科(正門前花壇、沈床花壇)
熱帯アメリカ原産。草丈は50から200センチです。花は鮮やかな緋紅色で大輪咲き。耐暑性・耐寒性共に優れ、乾燥や病害虫にも強い性質を持っていますです。見頃は11月上旬まで。 

  

ガイラルディア アリスタタ
Gaillardia aristata cv.
キク科
北アメリカ中南部からニューメキシコ原産。草丈60から90センチくらいで、よく分枝します。葉は互生し、上方の葉は被針形ないし長楕円形、下方の葉は根出し、へら形で、全縁または粗い波状鋸歯縁となります。茎葉全体に多くの粗い毛があります。頭花は径6から10センチくらい。舌状花の先端部は黄色で、基部は紫紅色です。 

ガイラルディア‘アリゾナサン’の写真

ガイラルディア ‘アリゾナサン’
Gaillardia aristata ‘Arizona Sun’
キク科(北山ワイルドガーデン)
オールアメリカセレクションズ(All America Selections:全米審査会)、フロロセレクト(Fleuroselect:欧州花き種苗審査会)の金賞受賞品種です。見頃は10月上旬まで。 

 

ガイラルディア プルケラ
Gaillardia pulchella cvs.
キク科
北アメリカ東南部からメキシコ北部、さらにニュー・メキシコからモンタナにかけて原産します。草丈30から50センチくらいで直立し、よく分枝します。葉は広被針形ないし長楕円形で無柄、上方の葉は全縁で鈍頭、下方の葉は歯状となるか羽状に裂けます。茎葉全体が軟毛におおわれています。頭花は径5センチくらい。舌状花の先端部は黄色、基部は紫紅色です。

ガイラルディア‘レッドプルーム’ 

ガイラルディア ‘レッドプルーム’
Gaillardia pulchella ‘Red Plume’
キク科(北山ワイルドガーデン)
見頃は10月上旬まで。

ガイラルディア‘ダズラーミックス’

ガイラルディア ‘ダズラーミックス’
Gaillardia pulchella ‘Dazzler Mix’
キク科(北山ワイルドガーデン)
見頃は10月上旬まで。 

 

ナス‘甲子園’の写真 

ナス‘甲子園’
Solanum melongena ‘Koshien’
ナス科(北山ワイルドガーデン)
ナスは熱帯では多年草ですが、日本などの温帯では一年生の作物としてよく栽培されています。茎はよく分枝し、小低木状になります。果色は黒紫色、鮮紫色、緑色があります。本種は白色で熟すと黄色になります。見頃は10月上旬まで。

 

トウガラシ
Capsicum annuum cvs.
ナス科(北山ワイルドガーデン)
中央、南アメリカに分布。草丈70から80センチになります。葉は被針形です。花はふつう白色で径は約1.3センチで単生または2個つきます。果実は形状、大きさとも多様で、多数の種子を含み、色は赤、橙、黄など鮮やかです。

トウガラシ‘ブラックパール’の写真

‘ブラックパール’

‘Black Pearl’
生育初期の葉色は緑ですが、高温と高日照により黒く変化します。真珠のような光沢のある黒色の実は、熟すと赤色になります。耐暑性、耐乾性にとても優れ、生育旺盛です。オールアメリカセレクションズ(All America Selections:全米審査会)2006年の金賞受賞品種です。見頃は10月上旬まで。 

トウガラシ‘トレジャーズレッド’の写真

‘トレジャーズレッド’

‘Treasures Red’
葉色が濃く、実とのコントラストが美しいです。見頃は10月下旬まで。

トウガラシ‘ブラックフィンガー’の写真

‘ブラックフィンガー’ 

‘Black Finger’
艶のある黒色の実をつけます。見頃は10月下旬まで

トウガラシ‘夢祭り’の写真 

‘夢祭り’ 

‘Yumematsuri’
実は小型で白、紫、橙、赤色へと変化します。見頃は10月下旬まで。

ブルグマンシア スアウェオレンスの写真 

キダチチョウセンアサガオ
Brugmansia suaveolens
ナス科(会館前)
ブラジル原産。高さ3から4.5メートルになる非耐寒性低木です。葉は長楕円形。花は淡黄色から開くと白色になり、下垂して咲き、長さ25から35センチです。見頃は10月下旬まで。 

モモイロキダチチョウセンアサガオの写真

モモイロキダチチョウセンアサガオ
Brugmansia hyb.
ナス科(会館前)
ペルーのアンデス山脈の低斜面に分布する非耐寒性低木です。ブラジル中部原産で白花の B. suaveolens とエクアドル産で橙赤色の花をつける B. versicolor との自然交雑種であるとされています。葉は長楕円形、葉柄をもち垂れます。花冠はラッパ状、花色は咲き初めは淡黄色で徐々淡紅色、赤桃色にかわります。見頃は10月下旬まで。 

センニチコウの写真

センニチコウ
Gomphrena globosa cvs.
ヒユ科(北山ワイルドガーデン)
熱帯原産の一年草です。草丈約50センチ、全株に粗毛があります。茎は長く、茎頂に頭状の花を1から2個つけます。見頃は10月上旬まで。 

ベニバナサルビアの写真

ベニバナサルビア
Salvia coccinea cvs.
シソ科(正門前花壇、北山ワイルドガーデン)
北アメリカからメキシコ、南アメリカ原産の非耐寒性多年草で、草丈は30から60センチになります。葉は卵形で表面に毛があり、裏面には灰白色の毛があります。花は6から10輪つきます。広く栽培されるサルビア スプレンデンス S.splendens と比べると全体に小形で見劣りしますが、性質は強健です。見頃は10月上旬まで。 

フウセンカズラの写真

フウセンカズラ
Cardiospermum halicacabum cv.
ムクロジ科(北山ワイルドガーデン)
北アメリカ南部原産のつる性一年草です。高さ3メートルくらいになり、茎は細いです。葉腋から長い花柄を伸ばし、淡緑白色をした径3から5ミリくらいの小さな花をまばらに少数つけます。蒴果は径3センチくらいの球で、3稜があります。見頃は10月下旬まで。 

ヒモゲイトウの写真

ヒモゲイトウ
Amaranthus caudatus cvs.
ヒユ科(北山ワイルドガーデン)
熱帯アメリカや熱帯アフリカ原産。草丈70から100センチとなり少し軟毛があります。茎頂に集まった穂状花序はヒモ状に著しく伸び、下垂して美しいです。見頃は10月下旬まで。 

クロタラリアの写真

クロタラリア
Crotalaria juncea cv.
マメ科(北山ワイルドガーデン)
インド原産。草丈1から2.5メートルになります。長さ30センチに達する総状花序を頂生し、鮮黄色の花を約20個つけます。インドでは古くから栽培され、茎からサンヘンプとよぶ繊維をとり、アサの代用としていました。見頃は10月上旬まで。 

アカリファの写真

アカリファ
Acalypha wilkesiana cvs.
トウダイグサ科(会館前花壇、北山門広場)
パプアニューギニアのニューブリテン島の原産で、熱帯では大低木となります。葉は楕円形で先端は鋭形、長さは10から25センチで葉縁には鋸歯があります。花序はやや長く、20センチ内外で赤みを帯びます。見頃は10月下旬まで。

ヨルガオの写真

ヨルガオ
Ipomoea alba
ヒルガオ科(北山ワイルドガーデン)
熱帯アメリカ原産です。葉は心臓形。花は白色の高盆状で、直径約15センチあり大形です。夏の夕暮れに開花し、芳香を放ちます。見頃は10月上旬まで。

 

マルバアサガオ
Ipomoea purpurea
ヒルガオ科(北山ワイルドガーデン)
原産地は熱帯アメリカです。アサガオ I.nil よりも耐寒性が強いものが多く、晩秋になっても種子が完熟します。葉は卵状心臓形。花は花径6センチと小さいですがつるがよく伸びて繁茂し、花数も多いので垣根用に適します。また、髭咲きなどの花形もあり変化に富んでいます。蒴果は、熟すにつれて下垂するのが本種の特徴です。見頃は10月下旬まで。

マルバアサガオ‘ブラックナイト’の写真

‘ブラックナイト’ ‘Black Night’ 

マルバアサガオ‘カーニバル デ ヴェンツア’の写真

‘カーニバル デ ヴェンツア’ ‘Carnivale di Venezia’  

マルバアサガオ‘スプリットペタル’の写真

‘スプリットペタル’ ‘Split petal’

 

ニコチアナ シルウェストリスの写真

ニコチアナ シルウェストリス
Nicotiana sylvestris cv.
ナス科(北山ワイルドガーデン)
アルゼンチン原産。草丈1.5メートル。葉は長さ30センチ以上になる広楕円形です。花は白色で、筒部は非常に長く、萼の6から7倍になります。茎頂に多くの花が集まり下垂するのが特徴です。見頃は10月上旬まで。 

クレロデンドルムの写真

クレロデンドルム
Clerodendrum ugandense
シソ科(北山ワイルドガーデン)
ウガンダからザンビア、ジンバブエに自生する草丈1から3メートルの低木です。花は径約2センチ、両側の4裂片は淡紫色、中央裂片は内曲して袋状になり濃紫色です。蝶が舞うように咲く姿は清楚で美しいです。見頃は10月下旬まで。 

アノダの写真

アノダ
Anoda cristata cv.
アオイ科(北山ワイルドガーデン)
アメリカの南西部から中央アメリカ原産。半耐寒性の多年草。草丈は1.5から2メートルになります。アオイ科の仲間では清楚で野趣に富んだ花です。花は葉の付け根から約8センチの花柄を伸ばし、花径4から6センチの赤紫や白色の花をつけます。見頃は11月下旬まで。 

ハゲイトウの写真

ハゲイトウ
Amaranthus tricolor cv.
ヒユ科(北山ワイルドガーデン、観覧温室前)
熱帯アジア原産の非耐寒性一年草です。草丈80から150センチ。茎は無毛で肥厚します。葉の形は被針形、線形、長楕円形と様々あります。花は球形で葉腋に群生します。本種の葉は、秋にもっとも美しくなります。見頃は10月上旬まで。 

 ヤノネボンテンカの写真

ヤノネボンテンカ
Pavonia hastata
アオイ科(北山ワイルドガーデン)
南アメリカ原産の低木。草丈50から70センチとなり、よく分枝します。葉はほこ形で長さ3から6センチ。花は細い花柄上に単生し、長さ2から3センチ、淡桃色で中心部は暗色です。見頃は10月上旬まで。

ランタナの写真

ランタナ
Lantana camara cvs.
クマツヅラ科(観覧温室前花壇)
北アメリカ南部から熱帯アメリカまで広く分布。高さ100から120センチになり、丈夫で多少刺のある小低木です。花径2.5から5センチ。花色が変化するのが特徴で、基本種は咲き始めが黄色あるいは橙色で後に赤色へと変化していきます。それ以外に桃色から淡桃色、白色から淡黄色などに変化します。その様子から七変化の別名があります。見頃は11月上旬まで。

コバノランタナの写真

コバノランタナ
Lantana montevidensis cv.
クマツヅラ科(観覧温室前花壇)
南アメリカ原産。茎は弱く、ほふく性の低木で、枝は90センチにも伸び、全体に繊毛をつけます。花は葉より長い花柄の先に径3センチあまりの頭状花をつくり、淡紅紫色です。見頃は11月上旬まで。 

サルビアレウカンタ(白)の写真(白花)

サルビアレウカンタ(紫)の写真(薄紫花) 

サルビア レウカンタ
Salvia leucantha
シソ科(四季 彩の丘、北山ワイルドガーデン)
メキシコ原産の多年草です。秋に茎頂から長い花穂を伸ばしビロード状の軟毛に覆われた赤紫の萼に、白や薄紫の花が密生して咲きます。見頃は11月下旬まで。

 

植物園スタンプラリー

ハゲイトウのスタンプ 

 

9月はハゲイトウです。

8月の答えは「2日」です。 

 

お問い合わせ

文化生活部文化生活総務課 植物園

京都市左京区下鴨半木町

ファックス:075-701-0142