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株式会社青木光悦堂(京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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京都府の産業支援情報

つくってみよう!こんぺいとうアート

(掲載日:令和2年4月2日 ものづくり振興課)

コンペイトウアートタイトル

商業施設で、お子さんたちに大人気の「こんぺいとうアート」イベントを開催されてきた株式会社青木光悦堂さん。

一方で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、外出自粛でお困りの皆さんから、施設向けの「お菓子の月間献立宅配システム」のニーズが拡大。

「だったら!」と、始められたのが、この「つくってみよう!こんぺいとうアート(外部リンク)」。外出自粛でお困りのお子さんたちのために、通常800円のところ、500円+送料で(2020数量限定)

イベント様子遠景 イベントの様子
過去のイベントの様子

お菓子の月間献立宅配システム(株式会社青木光悦堂

 

(掲載日:平成28年2月15日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)

 株式会社青木光悦堂営業部の蛯谷部長様、宇野様にお話をおうかがいしました。(平成25年度知恵の経営経営革新企業)

画像:2月宅配おやつカレンダー画像:単品商品

ひと工夫加え、メーカーとともに作り上げるオリジナル菓子― 全国に専用販売コーナー

写真:カラフルな金平糖

―煎餅、かりんとう、飴などの菓子卸・小売業でらっしゃいますが、メーカー商品をそのまま売ってらっしゃるわけではなさそうですね。

蛯谷) はい。年間2000アイテム、170万袋を販売していますが、ほとんどの商品で味、サイズ、パッケージ、ネーミングをアレンジし、オリジナル菓子として販売しています。200社を超えるメーカー様とのお付き合いがありますが、当社の商品ラインナップの特性上、こだわりをお持ちの職人気質の中小メーカー様が多いので、そこで当社がお客様目線で改善を加えていくことで、価格競争に巻き込まれない、より付加価値の高い商品を作っていくことができます。メーカー様にも最初は嫌がられますが、こうして手間をかけることでメーカー様も当社も、小売店もお客様もみんながハッピーになれます。

―メーカーさんからも信頼が増しますね。

蛯谷) メーカー様には値引きもしませんし、多くの時間をかけて共に作り上げてきた商品ですから、絶対にメーカーさんに返品せず、さらなる改良を加えていきます。そのため、メーカー様から取引停止にされたことは一度もありません。

―販売ルートはどういったものですか?

蛯谷) 全国のスーパーマーケット400カ所近くに専用販売コーナーを持っておりますほか、本社敷地内にアンテナショップ「幸悦庵」、ウェブショップも開設しています。

同じお菓子なら日本一おいしいものを―「故郷の銘菓®」シリーズ

画像:ピーナッツせんべい 画像:輪切り梅鉢

―主力商品はどういったものでしょうか?

蛯谷) まず一つは、通称赤ラベルと呼んでいる「こころなごむ故郷の銘菓®」シリーズです。「同じピーナッツせんべいでも、日本一おいしいピーナッツせんべいを」というモットーで、全国津々浦々の逸材を見つけ出し、提供しています。

―どのように商品を厳選されてらっしゃるのですか?

蛯谷) まず、メーカー、職人の思い、ポリシー、作り方のこだわりなどを重視します。また、原材料についても当然、品質の高いものに限ります。そして、味については、当社の社員(25名)全員が試食して「おいしい」と言ったものに限ります。例えば、「やわらかいピーナッツせんべい」や「輪切り梅鉢」は、それぞれ全国菓子大博覧会で厚生労働大臣賞、全菓博栄誉大賞を受賞しています。

―販売ルートは?

蛯谷) スーパーマーケットなどの小売店に卸しています。多くのメーカー、職人との協力関係、自社の袋詰設備・仕組みなどの工夫により、小ロット(12袋×6ケース)にも対応しています。

雑貨・アパレル店向け新サービス「COVACO®」

―新たな事業について教えてください。まず、「COVACO®」シリーズとは?

蛯谷) 和紙の貼箱に手刷りで柄を入れたものに、飴を詰めあせたもので、現在30種類以上の絵柄を用意し好評を得ています。そして今回、プチギフト用として雑貨・アパレル店向けのOEM対応を進めています。他のOEMメーカーではロットサイズが大き過ぎ、多くの雑貨・アパレル店で二の足を踏んでらっしゃるため、当社の小ロット対応力を活かして取り組むものです。

施設向け「お菓子の月間献立宅配システム」

―「お菓子の月間献立宅配システム」とはどういったサービスですか?

宇野) 高齢者施設様向けにおやつを直接お届けする宅配システムです。お菓子の献立表を月ごとにお渡しし「おやつのご注文」をFAX等で頂いています。施設様が勤務時間中にお菓子を買いに行く時間が必要になり負担だとお聞きしています。現状施設様では通勤の途中などに買われるか、ネット販売等でまとめ買いされたりしていますが、メニューも偏ってしまったり、おやつの幅が限定されたりするケースも多いようです。そうしたお困りごとや負担を軽減し、毎日違ったお菓子を、しかもご利用者様が昔懐かしいと感じられるお菓子を中心に今風のお菓子まで幅広く好きなものを選んでいただける「おやつの楽しみ」を提供するものです。展示会では「そうきたか!」「盲点をついてきたな!」「すごい仕組みを考えたな!」と評判が良く、「在庫を抱えずに提供できる」と給食会社等からもお問合せが多くよせられています。

―こちらもやはり、改良を加えられているのですか?

宇野) 最初は京都市内の全施設に飛び込み営業し、そのうち取引をしていただいた施設様でモニタリングを重ね、利用者様が求める適切な「柔らかさ」や、お一人分の「量」などが分かってきました。

―人気メニューは?

宇野) そうですね。「ふわきぬカステラ」「おつまみえびせん」「八つ橋」などが人気ですね。

120年の老舗、常に違う世界をみて発展を続ける

写真:建仁寺納豆の歴史を感じる看板

―御社は120年以上の歴史がある老舗でらっしゃいますね。

蛯谷) 明治25年に建仁寺御用達「建仁寺納豆」製造にて創業、2代目が「青木光悦堂」に屋号を変更し、製造販売から卸業に業態を変更しました。

―次々とユニークなお取り組みにチャレンジされてらっしゃいますが、社員の皆様はどういった工夫をされてらっしゃいますか?

蛯谷) そうですね。社長には常日頃から「違うものを見るように!」と言われています。「休日でも家にいるな」と言われています(笑)。休日や会社帰りにいろんなところに出掛けたりして、様々な動向を観察したり知見を広げています。

 

120年の歴史を誇る同社の今後の発展がますます楽しみです。

 

お問い合わせ

商工労働観光部産業振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp