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(ものづくり振興課 足利)
近年食品産業界では、資源利用の効率化やコストの無駄を省くために食品ロスの削減が求められ、賞味期限の延長や鮮度保持が課題となっています。また、食品の海外への輸出は国内各地で関心が高まっていますが、流通過程においてこちらも同じく賞味期限の延長や鮮度保持が課題となっており、現在様々な技術開発が進められているところです。
そこで、平成30年11月1日、今回、京都でも1次産業から3次産業までの各分野の多くの農家、食品メーカー、飲食店様とも連携されている、株式会社氷感サプライ(外部リンク)の榊原代表取締役様にご講演をいただきました。
同社の「氷感」技術とは?
従来の冷蔵技術に「高電圧(最大7,000v)」「低電流(5mA周波数(50or60Hz))」の電気エネルギーを安全かつ安定的に加えることで、食材の分子同士が並んで凍るのではなく、分子がゆらいで食材を凍りにくくする技術です。つまり、「生」のまま凍ることなく、「長期保存」が可能なのです。それにより、当然、今、世の中で問題になっている、様々な「ロスの削減」にも繋がります。
加えて、冷凍するわけではないので、ドリップ(旨み成分など)が発生しないこと、低温で長期間保存することによって熟成が進むことなど、「おいしさもアップ」するとのこと。
「食品分野」はもちろん、「物流分野」、臓器や血液の保存などの「健康分野」、その他花卉など、様々な分野での活用も期待されています。
今、これまでにも増して食品衛生への視線が熱くなっています。今後も、こうした鮮度保持技術は目が離せません!
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