トップページ > インフラ > 公共事業・一般 > 鴨川真発見記<31から36>

ここから本文です。

鴨川真発見記<31から36>

鴨川から大文字を眺める(第36号)

京都の夏の風物詩「五山の送り火」

  8月16日 この日が来ると夏ももうすぐ終わりだなと感じる行事があります。そう、「五山の送り火」です。

    お盆にお迎えしたご先祖様を送り火でお送りするための行事。道に迷われないように灯すのでしょうか、この壮大な目印は多くの人を引きつけます。

    今年は初めて鴨川からの大文字を眺めてみようと北大路橋へとやってきました。
    時刻は午後8時前、既に河川敷きは多くの人でひしめきあっています。帰省されたファミリーグループとおぼしき小団体が多く「今か今か」と点火をまっていました。

<多くの方集まっています>


<北大路橋右岸下流の様子です>

<紫明通付近の鴨川へと続くスロープの様子>

    私は北大路橋下流の2つ目の落差工の護岸肩に腰を下ろして眺めることにしました。
    何カ所かに火の手が上がると、後は一気に大の字が夜空に燃え上がり、「オー綺麗」とあちらこちらで声があがりました。

<京都の夏の夜空を焦がします>


<芝に腰を下ろしての鑑賞です>

    点火してしまえば、それ以上の変化も無くしばらくすると「帰路に着くか」「上流の舟形を見に行くか」と人々の移動が始まります。

    北大路通りでは歩行者天国の人の流れを整理するため、警察官の誘導で交差点を渡ります。
私も警察官の誘導に従って北方面へ急ぎました。

<北大路の交差点にも歩行者天国の人の波>

    舟形を見るには大文字と逆の左岸側へ移動しながら、上賀茂橋まで到着するとまたまたドンピシャのタイミングで舟形が「炎上」し、笑っているような可愛い表情を見せていました。

<道行く人から”かわいい”の声>



    鴨川からは見えませんが、お隣の「法」を見て帰ろうと”そちら”に向かうと既に消えていて、かすかに炎が見える程度でした。

    地上から五山のビューポイントを回るのは相当難しいと感じました。

    「金環日食」の時と同様に「鴨川の河川敷き」は、何かを見上げるビューポイントとして府民の皆様に愛されていると実感しました。
            平成24年8月17日(京都土木事務所Y)

 

試合前のウオーミングアップも鴨川で(第35号)

元気な挨拶とともに

  鴨川を早朝に散歩すると御池大橋~四条大橋の再整備が完了している区間で、中学や高校の運動クラブらしき団体の早朝練習の光景を目にすることがあります。

    他の区間でも地元校のクラブ活動としてのランニング光景はよく見かけますが、この区間では京都市外や他府県の生徒さん達のようです。

  近辺には修学旅行生が利用するリーズナブルな宿泊施設もあることから、他府県等からの遠征チームと想像します。

  以前は凸凹のブロックが敷き詰められていたこの場所も芝生や土系舗装でフラットになった結果、左右の動きを伴う練習も安心して出来る環境になったのかと思います。


<7月の集中豪雨の影響を受ける前の様子>


  高水敷を広く使って準備運動が始りました。近づくと大きな声で「おはようございます」と気持ちの良い挨拶が投げかけられます。こちらも思わず大きな声で「おはよう!」と投げ返します。挨拶のキャッチボールの成立です。

<輪になってのストレッチ>


    練習内容で、あれは「バスケットボール」「バレーボール」「陸上」などなど想像しながら眺めるのも楽しいものです。

<足上げ>


<ディフェンス?>


<ランニング>


<随分大勢でのランニングです>



    球技ではボールを使った軽い練習も行われます。ウオーキングやジョギングの方に当たらないようにお気をつけください。

<バットは周りに気をつけてね>

<上の柵は芝生養生中の「立入禁止柵」今はありません>

  この後、朝食を食べて試合会場に向かう彼等。地元に戻ったら試合の話題とともに「京都の鴨川で朝練したよね」と鴨川も思い出して欲しいものです。 
                  

             平成24年8月9日(京都土木事務所Y)

第43回「鴨川納涼」が開催されました(第34号)


鴨川の三条・四条間は多くの来場者で熱気ムンムン



第43回「鴨川納涼」を覗いて来ました。
<8月4日(土曜日)5日(日曜日)開催>


  このイベントは、鴨川の美化を呼びかける「鴨川を美しくする会」の主催です。昭和40年代から「鴨川を美しく」という同会からの呼びかけに賛同する多くの団体が参加して盛大に開催されています。

<会場入口  三条側>


  「鴨川納涼」には京都府河川課・京都土木事務所の共同展示ブースも設けておりまして、私も1日目の後半(午後7時30分~10時まで)の管理当番という職務を兼ねていましたので、前半の様子をレポートします。

    開始時間の夕方5時、会場に着きますと既に多くの人の熱気が充満しています。一年のうちでこの2日間が「鴨川三条~四条間」最も賑わう瞬間ではないでしょうか。各県人会が出されている飲食の出店からは食欲を誘う香りが立ち上ります。ついつい財布の紐もゆるみがちの様です。

<おいしそうな香りに誘われて>


    会場中央に設けられているステージでは、子供の太鼓が披露されて会場も賑やかになってまいりました。

<子供達による元気な太鼓が開会を告げます>



  会場は混雑・混雑で、警備のおまわりさんも大変です。

<ご苦労様です「おまわりさん」>



  太鼓に続いては「つくば開成高校 京都校」のダンス発表が華やかさを添えます。クラブ活動ではなく、職業とするためにダンスなどを学んでいる生徒達の力強いパフォーマンスが会場の人の目を釘つけにしていました。

<次はつくば開成高校京都校のパフォーマンス>


<パワフルな動きです>


<司会も生徒が担当します>



<手作りファッションショー>



<今時は中学生も授業でダンスが必須とか>



    会場を回っているとわれらが広報監「まゆまろ」さんも御来場。会場には東北の七夕かざりもライトアップされて、絶好の記念写真スポットとなり、「シャッター押してもらえませんか?」「はい喜んで」とカップルの写真をたくさん撮らせていただきました。

<イベントに引っ張りだこのまゆまろ広報監>



<山田知事も記念撮影>



<暗くなるとライトアップ>



<記念撮影の一番のスポットとなりました>



<みそそぎ川の水に竹灯籠が映えます>

 

    また、三条大橋と御池大橋の間では、「京の七夕」が開催されており、LED電球で光る灯籠が和やかな空間を演出していました。

<風に揺られて風鈴も「ちりん、ちりん」>



  この辺でブース管理の時間がやってましりました。

    京都府河川課・京都土木事務所のブースでは、昨年度に三条~四条間を工事した際に仮囲いに展示した大きな古写真を2枚展示し道行く人の目を引いていました。また、「鴨川真発見記」第1号~第30号までをプリントアウトした冊子を設置して京都土木事務所のHPをPRさせていただきました。

<ひときわ目を引く「古写真」>


<これがA0サイズ 一際目を引く古写真>


  8月4日、5日の2日間で開催されました「鴨川納涼」は主催者(鴨川を美しくする会)発表で25万5千人と昨年を若干上回ったそうです。

多くの方に利用される「鴨川」。今後とも利用者の皆様に喜ばれる「整備・管理」に努めてまいります。
            

             平成24年8月6日(京都土木事務所Y)

 

鴨川で涼むのは節電にも一役か(第33号)


京(みやこ)のオアシス鴨川

  猛暑日が続く「夏真っ盛り」の京都鴨川です。日が傾く夕方になっても気温は30度を上回る暑さです。

    鴨川の「飛び石」や水辺に近い階段では、靴下を脱いで流れる水に足を浸したり、水面を渡る涼風を受けながら体を横たえたりして鴨川の「涼」を楽しむ人達を見かけます。


<北山大橋下流  飛び石の中央に座して涼む人>

<北大路大橋下の階段で魚取り>

<カップルで夕涼み>


 「カップル」「家族連れ」「散歩の途中の御年配」とあらゆる年齢層のみなさんが夕焼けを見ながら厳しい夏を「鴨川の恵み」で乗り切るといったところでしょうか。


<高野橋下流 亀の上で夕涼み>


<犬も水浴びでクールダウン>


<出町賀茂大橋 靴を脱いで場所とりへ>


<やっぱり水辺は涼しそう>


<対岸までびっしりの賑わいです>

<亀の上で熟睡でしょうか>


    また、焼け付く様な「真っ昼間」クールスポットは、柊野公園です。こちらの砂防堰堤には綺麗な水が流れており、その流れる様を眺めるだけでも「涼」を感じますが、こちらではプール的に泳ぐ人が多く、全身に「鴨川」を感じての「クールダウン」となっています。
(大変危険なので堰堤からの飛び降りは決してしないでください)

 
<砂防堰堤から流れる水が涼しげです>

  

    川遊びのスポットはなんといっても橋の下が広くて綺麗な「西賀茂橋」付近です。網で生き物をすくったり、水中めがねとシュノーケルで「鴨川の内部」を覗いたり。日焼けが気になる「お母さん」は橋の下で待機です。

<西賀茂橋 ここの橋の下は他と比べて明るいです>


<何か捕まえたかな?>



<上賀茂橋 先日の増水で流されてきた流木も見えますが>

急な増水にはご注意を!
「川遊びの注意事項」
を読んで安全に川遊びを楽しんでください。川遊びの注意事項( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,768KB)

            平成24年7月30日(京都土木事務所Y)

 

 

 

犬の散歩その1<第32号>

人も健康 犬も健康

人と犬 リードで繋がりみんな安心

  鴨川の人の利用風景で多いのは、ウォーキング、ジョギングですが、犬を連れてのウォーキングつまりは犬の散歩の光景が目に止まります。


<朝日を浴びての散歩は気持ち良いです> 



    ゆっくり進む犬もあればペースが速く人が引っ張られているケースもあります。一人で複数の犬を散歩させている人もいます。

<この犬達は夫婦なのかな?>

 
  犬を介して飼い主同士の親交も深まる様で、「△△ちゃん」と対岸で散歩している犬の名前を呼んだり、知り合いの犬とスキンシップしたりする方もいます。


<小型犬大集合>

 
  犬同士も尻尾を振り合って「毎日の挨拶」を交わしたりします。


<あんた大きいね。君小さいね。>


  様々なスタイルで人と犬の健康の為の散歩が繰り広げられています。


<こちらは4頭様ご案内>

 
  しかしながら、少し残念な事が何点かあるのです。その一つが「リード」と呼ばれる犬と人とを繋ぐ「ロープ」や「鎖」などの「犬を制御」するツールを鴨川の河川敷きに入ると首輪などから離して犬が自由に行動出来る様にする人を多数見受けます。


<犬は先に行ってます。なが~いリードかな?>


  いわゆる「ノーリード」です。京都市発行の印刷物にはこう記してあります。

「放し飼いはいけません」
  京都府の「動物の飼養管理と愛護に関する条例」により、犬はつないで飼うことが義務づけられています。放し飼いは、ご近所に迷惑をかけるだけでなく、犬が交通事故に遭う原因にもなりたいへん危険です。散歩をする時も引綱等をつけて、犬を制御できる者が行いましょう。

犬の飼い主マナーチラシ( PDFファイル ,2MB)(PDF:2,219KB)


<川の中でのノーリードも決して安心ではありません>


    私の経験を一つ。仕事帰りに高野川のベンチで腰を下ろしてウインナーをぱくついていたところ、小型犬が私の膝に前足をのせて見つめてきました。飼い主は先に行ってしまっていて「早く追いつきなさい」と言っても離れません。仕方がないのでウインナーを1本差し上げて飼い主を追いかけてもらいました。

    鴨川を利用されている方の中には犬が苦手な方もおられることと思います。また、ノーリードがトラブルの原因となることもありますので、しつけの行き届いた「お行儀の良い」ワンちゃんの場合でもしっかりリードで繋いでいただくことが「みんなの鴨川」を気持ちよく利用する一つの条件ではないでしょうか。

              平成24年7月20日(京都土木事務所Y)

河川の水の中でのノーリードにもご注意を!

鴨川ノーリード物語(PDF:1,007KB) 

情緒たっぷりの鴨川<第31号>


「宇治の川霧」は歌にも詠まれていますが...


  今にも降り出しそうな梅雨空に湿った空気がまとわりつく様な「ムシムシ」する日の夕刻、帰宅の為にいつもの様に鴨川北山大橋から下流に向かって歩いていますと、「うっすら」と霧が発生してきました。

<うっすら霧が発生してきました>




    歩いているうちに段々と濃さを増して、舞台でドライアイスを炊いたような光景へと変化していきました。

<マガモのファミリーも霧を避けて>


<湯かげんどうでしょう?>


  河川の霧は「沸かした”やかん”」から湯気が出るのと同じ現象とのこと。水の温度が気温より高くなった時に蒸発した水が飽和状態となって水滴となるそうです。

  河川が近い郷里では「夜間」や「朝方」の気温が低い時間帯に霧に包まれるという経験は度々ありましたが、夕方はあまり覚えがありません。

  時刻は夕方の6時過ぎでまだ明るく、しかも「じっとり」と暑さを感じる状況で霧を目にするとは思いませんでした。

    「湯けむり」のような「噴き出すミスト」のような、はたまた「富士山の雲海」のような不思議な光景が広がっていました。

<空も河川も白くなりました> 


    この状況は「北大路橋」より上流で起こっていましたが、下流では霧は発生していませんでしたので、ここを境に何かの「環境」の違いが引き起こした現象ではないでしょうか。

    道行く人は「見て!見て!鴨川が真っ白や」とケイタイの写メにその様子を納めていきます。やはり珍しい風景なのでしょうか。

<鴨川 川霧の図>



  雪景色の「白」とはまた違った雰囲気の鴨川を目にすることが出来ましたので紹介せずにはいられませんでした。

    この1時間も経たない間に京都市内には「大雨・雷・洪水注意報」が発令されて、水防待機当番の私は帰宅後「とんぼ返り」で事務所にもどり一夜を明かすこととなりました。

 



<水防待機当番とは>

    大雨や洪水に関する注意報・警報が発令された場合に河川の状況を把握して関係機関に知らせる為に、通常勤務時間外に事務所内で情報収集・発信する業務を行うこと(複数体制です)。

               平成24年7月7日(京都土木事務所Y)  

 

目次に戻る

お問い合わせ

建設交通部京都土木事務所

京都市左京区賀茂今井町10-4

ファックス:075-701-0104

kyodo-kikakusomu@pref.kyoto.lg.jp