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コース紹介

 

やきもの成形科 成形コース(定員20名)

一年間の実習を通して、陶器のロクロ成形、道具作り、施釉、焼成作業等の基本技能と、製陶法、図案法、美術工芸史及び釉薬の基礎知識を身につけます。

ロクロ成形の基本を徹底して身に付けることに実習の重点を置き、各課題ごとに個数のノルマを設定し、サイズや形態を揃えるのみならず、反復練習により、早さと完成度を高めていきます。


やきもの成形科・成形コースの様子 

基本実技(4月から)

土もみ

ロクロ成形に不可欠な陶土 (粘土)のもみかたの習得

土取り(バイ挽き)

水挽きの基本。土の量を決め、道具を使わず朝顔型の器を揃えて成形する。

ロクロ成形

各課題について、一定量を揃えて製作する。
4月から5月 小煎茶碗
5月から6月 丸底湯呑
6月から7月 角底湯呑
7月から 額皿
8月から 一輪生
9月から 筒花生

装飾技法

飛びガンナ、白化粧掻き落とし(ゴム抜き、ゴス巻き)

応用実技(10月から)

花器、番茶器、コーヒー碗セット、皿、鉢、茶道具等の定められた課題から、各自の課題を選択し、オリジナルデザインによる製品を一定量製作する。

適性実技(2月から)

就職先に応じた実技実習
家業(自営)に応じた実技実習
図案科絵付用素地の製作、その他

必修課題

ひねり成形、石膏型成形、タタラ成形、下絵付、上絵付、釉薬実習(4月から10月)

その他

製陶法、図案法、釉薬講義、美術工芸史

 

やきもの成形科 総合コース(定員10名)

やきもの成形科 総合コース(定員10名)

陶器のロクロ成形の基礎と、磁器を主体とした高度で幅広い知識、技術を習得する総合的な訓練カリキュラムの二年制のコースです。

伝統ある京焼・清水焼の技術の習得を目指します。現場で役立つ高度な技術と知識を有し、即戦力となる人材を育成します。

陶磁器の基礎技術を身に付け、それを生かした製品の造形、装飾や釉薬を開発し、それらを製品に施して実用的かつ優れた製品の完成を目指します。

 

 やきもの成形科・総合コースの様子 

 

ロクロ基本実技

【総合コース1年】

  • 小煎茶碗(4月から)
  • 丸底湯呑
  • 角底湯呑
  • 額皿
  • 一輪生
  • 筒花入 

【総合コース2年】

図案科で使用する練習用素地の作成
汲み出し碗(4月)
角底湯呑(5月から6月)
皿・鉢・セット物(6月から7月) 

ロクロ応用実技

【総合コース2年】

磁器土を使用した各自のデザインによる製作
(課題内容、寸法、数量という決められた約束事の中で、各自のオリジナリティを表現)
中皿・中鉢(7月から)
大皿・大鉢(9月)
花器(10月)
セット物(11月から12月)番茶器、煎茶器、酒器、コーヒー碗ほか

必修課題

【総合コース1年】

ひねり成形 縄文・弥生時代の形状を研究
茶陶実習 低火度釉を使った製作(楽茶碗)
タタラ成形 板づくりによる成形
鋳込み成形 石膏型を有効に使った泥漿鋳込み成形(香合)
型おこし成形 打ち込み型を使った成形(変形皿)
下絵・上絵実習 湯呑などを使った絵付け

研究開発課題

【総合コース2年】

原料 種々の陶土の調合
化粧土 顔料による色化粧の調合
釉薬 低火度釉、基礎釉、色釉の調合
焼成 種々の焼成方法の実践

適性実技(1月から3月)

各自が学んできた技術を踏まえ、それぞれが自由にテーマを設定し、各自のデザインによる製作

その他

製陶法

やきもの図案科(定員20名)

京焼・清水焼の窯元では、「下絵付」「上絵付」のそれぞれに、専門的技能者が伝統を受け継ぎながら活躍しています。 やきもの図案科では、毛筆の使い方、線の描き方、絵の具の使い方等、特に絵付の基本となる課題に重点を置き、「絵付」のスペシャリストを育成しています。

まず基本課題として、京焼・清水焼の伝統的な文様について、それを描く順序・構成・空間処理等をひととおり習得します。その後、各自の専門(下絵または上絵)を選択し、自主デザイン製作等の応用実習により、更なる早さと完成度を高めます。

やきもの図案科の様子 

4月から

紙上訓練

毛筆の使い方、線の引き方、模様を描く順序、構成、空間処理(小紋、山水、松竹梅、唐草)

水墨画

手本(四君子)による没骨法の筆の使い方(直筆・側筆)

応用運筆デザイン

切り花写生、鉛筆描き、毛筆描き、没骨描き
切り花写生物よりオリジナルデザイン
(顔彩仕上げ)染め付け・上絵・釉彩

粘土成形

タタラ成形による器作り

5月から

下絵基本実技

素地の扱い方、絵の具の扱い方、筆の扱い方
手本による絵模様で反復基本訓練
釉薬仕上げ

課題 装飾技法
小煎茶碗 呉須絵の具によるロクロ線・ダミ付
小煎茶碗 手本の模様による呉須絵具描き(小紋)
小鉢 手本の模様による呉須絵具描き(松竹梅)
湯呑 手本の模様による呉須絵具描き(丸紋、山水))
紙上訓練でマスターした模様の組み合わせにより、各自がデザインした製品を作成

9月から

上絵基本実技

絵具の扱い方、筆の扱い方
絵具の摺り方、濃度の調整、絵具の盛り付け

課題 装飾技法
小煎茶碗 和絵具等(彩色、骨描、赤ダミ)
小煎茶碗 手本の模様による上絵具の使い方(小紋)
小鉢 手本の模様による松竹梅の描き方
抹茶碗 手本の模様によるマット金液の使い方

10月から

応用実技

希望の専門コース(上絵付け、下絵付け)を専攻し、伝統的模様・各自のデザインによる製品化
仕上げ作業、上絵窯詰め作業

1月から

就職準備

就職先に応じた訓練
就職先からサンプルを借用し、用筆・雰囲気などを模写

その他

製陶法、図案法、釉薬講義、美術工芸史

お問い合わせ

商工労働観光部陶工高等技術専門校

京都市東山区今熊野阿弥陀ヶ峰町17-2

ファックス:075-561-3429

tokgs-k@pref.kyoto.lg.jp