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京都府が農林水産業で目標にしていること

農林水産業や農山漁村は、新鮮で安心な食料や良質な木材をみなさんに届けるだけでなく、豊かな自然を守ったり、水を蓄えて洪水を防いだり、地域の伝統文化や生活の知恵・技を伝えるなど、多くの役割を果たしています。

しかし、農業や林業、漁業で働く若い人たちが少なくなり、また、人口も減少してきているため、その人たちだけで農林水産業や農山漁村を守っていくことがむずかしくなってきました。

そこで、京都府では、多くの人たちに農林水産業や農山漁村の役割や大切さを知ってもらい、みんなで守り育てていこうと、次の5つのことを目標にしてがんばって いきます!

1 農林水産業を支える人づくり・組織づくりを進めます

京都府内の農林水産業で働く人は約3万人で、人口(約261万人)の約1%ととても少なく、この20年間で約45%も減りました。しかも、60歳以上の人の占める割合が80%以上と全国の平均に比べて高くなっています。

そこで、農林水産業を仕事として一生懸命に取り組んでいる人たちが、生産だけでなく販売や加工を行うことで、さらに発展できるよう応援することや、女性や高齢者の人たちも一緒になって農林水産業に取り組む仕組みづくりを進めていきます。

また、農林水産業をこれから始めてみようと思う人から、これからもっと頑張っていこうとする人まで、それぞれの経営内容に応じたいろいろな手助けをしていきます。

農業の会社でみず菜を栽培

 

新しい商品づくりや販売方法を応援 

2 住民が自信と誇りを持てる地域づくりを進めます。

農山漁村地域に住む人たちが、人や集落の「絆」を大切にし、将来の自分たちの住む地域がどうなったらいいかを話し合い、地域が元気になるような取組を応援します。

地域の人たちが望む地域の将来の姿を実現するために、将来の地域を支える人や組織をつくったり、生活しやすい環境づくりや、新しい産業を興して働く場をつくるなど、地域の住民や市町村だけでなく、大学や多くの府民のみなさんもいっしょになって取り組みます。

 地域みんなで豊かな農村を守る活動

地域の将来についての話し合い

3 京都ならではの価値の高い「ものづくり」を進めます

京野菜や黒大豆、小豆、丹波くり、丹後とり貝など京都ならではの質の高い特産物を「京のブランド産品」(外部リンク)として認定してマークを付けて販売していますが、その数をもっと増やしたり、お客さまが求める新たな商品づくりや新しい売り方を工夫しながら、たくさん売れるようにします。

また、京野菜や宇治茶、北山丸太など京都ならではの特産物を日本だけでなく世界に向けて宣伝し、外国にも売っていこうとする人たちを応援します。

小豆を機械で収穫

新しい加工品を試作中

4 安心・安全で豊かな生活が送れるようにします

みんなが健康で豊かな食生活が送れるよう、農薬や化学肥料を減らした、人や環境にやさしい農産物づくりを進めたり、食品を販売しているお店をパトロールして、食品に付いている表示が正しいかをチェックしたりします。

農作業体験や収穫した農産物を使った調理体験、地びき網体験などの「食」や「農林水産業」の大切さを学べる機会を増やします。

大雨などの災害から府民のみなさんを守るため、災害に強い森づくりや農業用ため池の点検や修繕を進めます。 

食品の表示をチェック

お母さんとちまきづくり

5 森や緑の環境を守ります

京都府の森林の面積は、府全体の74%(34万ha)を占め、きれいな空気、水や住宅を建てるための木材をつくり出したり、洪水や土砂くずれなどの災害を防いだり、地球温暖化の防止、景観の保全など多くの役割を果たしています。

しかし、これまで森林を守り育ててきた林業の担い手は年々少なくなり、手入れされず荒れた森林が増えているため、森林の持ち主や林業で働く人たちだけで森林を守ることがむずかしくなっています。

森林を守り、良い木を育てるためには、木を植えるだけでなく、日当たりを良くし、木を適度に切って木の間隔を広げる「間伐」という作業も必要です。

そこで、京都府の林業大学校で新たな林業の担い手を育てるとともに、府民のみなさんや企業の力を借りてみんなでいっしょに木を植えたり間伐作業などをして、京都の森を守り育む「京都モデルフォレスト運動」(外部リンク)を進めていきます。

また、京都で育った木を多く使った家を建てる取組など、京都府の木材をもっと使ってもらうような仕組みづくりもしています。 

森林を守る活動

京都府の木材で建てられた家

 

 

お問い合わせ

農林水産部農政課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-432-6866

nosei@pref.kyoto.lg.jp