ここから本文です。

長谷山清掃工場更新事業方法書答申

平成13年7月2日

京都府知事荒巻禎一様

京都府環境影響評価専門委員会
委員長山本剛夫

長谷山清掃工場更新事業に係る環境影響評価方法書について(答申)

平成13年2月21日付け3環管第76号で諮問の上記のことについて、別紙のとおり答申します。


(別紙)

長谷山清掃工場更新事業に係る環境影響評価方法書に対する意見は次のとおりです。

1全般的事項

施設の設計に当たっては、ごみの減量化・リサイクル等を積極的に推進し、一層のごみ処理量の削減を図ること。
○環境影響評価を行う過程において調査、予測及び評価(以下「調査等」という。)の手法の選定に影響を及ぼす新たな事情(事業内容の具体化等)が生じたときは、必要に応じ、選定された手法の見直しを行うこと。
○予測に当たっては、予測の前提となる条件、予測で用いる原単位及び係数その他の予測に関する事項の内容及び妥当性を明らかにできるようにすること。なお、予測の前提となる条件の設定に当たっては、当該条件の経時的変動、季節的変動及び経年的変化も踏まえ、環境影響が適切に予測されるよう留意すること。
○予測に当たっては、対象事業以外の事業活動等によりもたらされる当該地域の将来の環境の状況を考慮すること。

2個別事項

(1)大気質
○気象調査については、事業による環境への影響が及ぶおそれのある地域全体の大気の流れを可能な限り把握できるよう配慮すること。
○高層気象観測については、その実施時期の季節的代表性や逆転層の発生の可能性等を十分考慮するとともに、必要に応じ、追加調査の実施等を検討すること。
(2)振動
○施設からの振動影響の予測に当たっては、必要に応じ、振動源となる機器等を設置している建物の影響についても考慮すること。
(3)悪臭
○排出水による悪臭影響の調査等の必要性についても検討すること。
(4)水質・水底の底質
○河川の水質及び水底の底質の調査地点については、長谷川の流量変化等の特性を考慮し、必要に応じ、追加・見直しを検討すること。
(5)地下水の水質
○地下水の調査地点については、地下水の流動に係る現地踏査等により、その妥当性を検討し、必要に応じ、追加・見直しを行うこと。
(6)動物・植物・生態系
○動植物の生息・生育及び生態系の状況については、現地踏査等による確認や地元の有識者等への聞き取り調査を行う等、更に情報の収集に努めること。
(7)景観
○調査等の地点の選定に当たっては、周辺道路からの眺望景観にも配慮すること。
○施設の設計に当たっては、将来の対象事業予定地内の施設整備計画、周辺地域の土地利用計画等との整合性を図りつつ、建物の色彩、屋根の形状、植栽等について検討すること。
(8)温室効果ガス等
○予測に当たっては、省エネルギー型設備・機器の導入、廃熱利用等による温室効果ガスの削減の方法及び効果についても検討すること。

お問い合わせ

総合政策環境部環境管理課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4705

kankyoka@pref.kyoto.lg.jp