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平成28年度「1(ひと)まち1(ひと)キャンパス事業」実施結果について

大学生が府内各地で様々な実践型研究を行いました

大学教員の指導のもと、大学生が府内各地へ飛び出し、現地調査や地元の方へのインタビュー、グループ討議等を重ねて地域の課題や魅力を発見し、地域活性化に向けて取組みました。

丹後地域

宮津市

  1. 連携大学
    京都大学
  2. プロジェクト名
    農山村学生実習のための丹後アジア研修拠点形成事業
  3. 参加学生数
    延べ68名
  4. 事業目標
    丹後・丹波地域の過疎や離農の問題について、アジア諸国と宮津市、住民組織、大学が協働して参加型調査を行うことにより課題を明確化するとともに、それぞれの国や地域の文化や歴史、問題克服に向けた取組みを比較し、国際的視野を持って解決手段を探る。
  5. 28年度の事業内容と成果
    28年8月から29年2月まで、宮津市内各地で地域おこし活動の調査や住民への聞き取り、ボランティア活動を通じて各地区の状況を比較、本年度の活動報告会として国際ワークショップ「ブータンとの比較で考える過疎・農業離れの問題」を開催し、宮津市民へ広く発信した。また、ブータンやミャンマーからの招へい者(大学教員、学生、国会議員等)も各国でその結果報告をしていただいたことから、過疎、農業離れがグローバル問題であるという認識をアジアに発信することができた。

写真:上世谷地区の棚田で農家の方から話を聞く学生

京丹後市

  1. 連携大学
    (代表)龍谷大学
    (参画)京都大学、京都府立大学、京都産業大学、京都橘大学、京都文教大学、福知山公立大学、同志社大学、佛教大学、慶応義塾大学、
    大手前大学、鳥取環境大学
  2. プロジェクト名
    仮想キャンパス構想による大学地域連携事業の拠点的展開
  3. 参加学生数
    延べ553名
  4. 事業目標
    地元高校生と複数大学の学生が協働で地域資源を発掘する「高大接続京丹後モデル事業」、地元の地域組織と複数大学の学生が協働で地域課題解決に取り組む「京丹後交歓留学事業」、これらの学びを地域公共政策士の資格フレームワークと接続して認証するといった、スキーム全体を仮想キャンパス構想として国内外に発信し、恒常的な大学地域連携事業のプラットフォームを構築する。
  5. 28年度の事業内容と成果
    ・LOCAL STUDYプログラム
    京都府北部地域・大学連携機構がコーディネートする「限界集落stay」、「田舎にしかない暮らしを学ぶ1週間」、「地域体験型インターンシップ」の3プログラムに学生が参加
    ・聞き書きプロジェクト
    大宮町五十河(いかが)地域の住民に、人生観や地域に伝わる食や農業について学生が聞き書きし、「いかがだより」を発行するとともに、聞き書きした内容をもとに、地元の方とバラ寿司、こんにゃく、みそ、そば打ちなどを体験
    ・野間活性化グループとのふるさと共援協定に基づく支援
    弥栄町野間地区での田植え、草刈り等の農作業の手伝いや地域の祭りの準備、片付けを支援
    ・地域農業の再生事業
    大宮町三重地区、森本地区での生き物調査や地域農業や農法、農歴などをヒアリングなど

写真:学生と地域の方とのワークショップ

与謝野町

  1. 連携大学
    福知山公立大学
  2. プロジェクト名
    与謝野町・イン・レジデンス(短期滞在型プログラム)推進事業
  3. 参加学生数
    延べ8名
  4. 事業目標
    北近畿への移住や就職希望者が持つ多様なライフスタイルや働き方を実現するために、地域資源を生業とする地元住民の手仕事や暮らしに触れる短期滞在型移住プログラムを開発する。
  5. 28年度の事業内容と成果
    試行的ローカルインターンシッププログラムを作成し、学生が実際に参加してみて、地域住民や事業へのインタビュー及びアンケート調査を実施し、改良点等の検討を行った。

写真:織物会社を見学する学生

中丹地域

福知山市(三和町、夜久野町、大江町)

  1. 連携大学
    福知山公立大学
  2. プロジェクト名
    住民主体の持続可能な地域ガバナンスの構築
  3. 参加学生数
    延べ301名
  4. 事業目標
    学生が地域に入り、地元住民や文化、環境に触れる中で課題を発見し、解決に向けて取り組むことで地域社会に必要な能力を有する学生を育成するとともに、まちづくりに関する質的・量的調査を実施し、地域の課題の再認識と魅力の再発掘を行い、大学の知見をいかした地域創生を行う。
  5. 28年度の事業内容と成果
    三和、夜久野、大江の3地域協議会との連携のもと、学生が地域主催のワークショップや高校生とのフィールドワーク、地域イベントに参加したり、住民のまちづくりに関する意識調査を行うことで、地域の現状を知ることができた。

写真:地元の方に聞き取り調査を行う学生

福知山市

  1. 連携大学
    龍谷大学
  2. プロジェクト名
    市民参加と協働による福知山創生の政策マーケティング・プロジェクト
  3. 参加学生数
    延べ136名
  4. 事業目標
    大学・地域コミュニティ・福知山市が連携し、市民参加と協働の政策マーケティング手法を開発し、福知山創生に取り組む。
  5. 28年度の事業内容と成果
    福知山市が実施する「アイデア買い取り事業」や「ふくちやま次世代交流ワークショップ」において、学生が企画運営や応募されたアイデアの審査、ワークショップの運営やアフターミーティング等に参加することで、行政の役割や市民協働の手法を理解するとともに、ファシリテーション能力の向上にも努めた。また、若者を中心に多様な世代や立場の市民がまちづくりについて意見を交わすワークショップの開催を通じて、福知山創生における地域の担い手の要請にも貢献。

写真:ワークショップでの話し合いの内容を発表する学生

舞鶴市

  1. 連携大学
    福知山公立大学
  2. プロジェクト名
    京都舞鶴港におけるクルーズ船受入機能の強化とインバウンド観光の推進
  3. 参加学生数
    延べ12名
  4. 事業目標
    地域の現状把握と地域資源の再発掘を行い、京都舞鶴港を拠点とした「海の京都」圏域内でのインバウンド観光を実現する。
  5. 28年度の事業内容と成果
    舞鶴港に寄港するクルーズ船観光客を対象に質問紙調査を行うとともに、GPSロガーを配布し、観光客の属性、消費動向、満足度、観光の情報源、観光ルートの同定を行い、回収したデータを分析してクルーズ船観光客の回遊性及び消費動向の基礎資料を作成し、舞鶴市へ報告した。

写真:インタビューのためにクルーズ船観光客に近づく学生

綾部市

  1. 連携大学
    京都産業大学
  2. プロジェクト名
    あやべ・むすびわざプロジェクト
  3. 参加学生数
    延べ30名
  4. 事業目標
    京都市内の学生が綾部市の魅力の再発見とその発信を行うとともに、地域市民と協働でワークショップを行い、綾部の未来のまちづくりについて提言する。
  5. 28年度の事業内容と成果
    地域住民、行政、市議、中学生とともに綾部市の魅力を考えるワークショップを開催し、まちづくりにつながるアクションを「私の三か条」として全員が作成し、発表するとともに、学生が綾部の魅力を発信する短編映画を作成した。

写真:「私の三か条」を掲げる参加者たち

南丹地域

亀岡市

  1. 連携大学
    (代表)龍谷大学
    (参画)立命館大学、京都学園大学
  2. プロジェクト名
    低炭素農業(カーボンマイナスプロジェクト)による多世代協働の亀岡づくり
  3. 参加学生数
    延べ60名
  4. 事業目標
    炭素隔離農法による野菜「クールベジタブル」と同圃場を事業地とするソーラーシェアリングを大学地域連携によって発展させ、低炭素農業をコンテンツとして小中高校生を含む多世代協働の多様な事業を実現する。
  5. 28年度の事業内容と成果
    地元小中学校での食育活動や環境教育に資するプログラム作りに向けて、座学はもとよりソーラーシェアリング圃場での現地学習や生育調査、地元小学生との農業体験等を実施した。また、「亀岡アグリフェスタ2016」や「亀岡サイエンスフェスタ2016」においてブースを出展し、研究成果を発表した。

写真:亀岡サイエンスフェスタでのブース

南丹市(日吉町)

  1. 連携大学
    立命館大学
  2. プロジェクト名
    日吉町まちおこし研究会
  3. 参加学生数
    延べ250名
  4. 事業目標
    学生が地域住民と交流、協働する中で地域資源を再発見し、「森の京都」の魅力を高める体験型事業を提案し実践する。
  5. 28年度の事業内容と成果
    ・廃校舎を活用した学外ゼミの開催
    ・地元朝市への参加(朝市カフェの内容充実、定期実施)
    ・地元夏祭り、秋祭り等、地域の伝統行事への参加、交流
    ・地元小学校の木にクリスマスイルミネーションを実施
    ・日吉産の食材を利用した飲食を京都市内で提供など

学生の活動写真(PDF:618KB)

南丹市(美山町)

  1. 連携大学
    京都大学
  2. プロジェクト名
    人と自然の関係を多面的に考察する「エコツーリズムとはなんなのか」
  3. 参加学生数
    延べ50名
  4. 事業目標
    人はなぜ自然を美しいと感じるか、エコツーリズムは人にどういった影響を与えるかについて、脳波計を用いて森林が及ぼす心理的効果を定量的に計測し、その効果を科学的に評価することによって、より効果の高い森林浴の形態や森林のデザイン、セラピーコースの提案につなげる。
  5. 28年度の事業内容と成果
    脳波計、ウェアラブルカメラ、心拍計、スマートフォンのデータ解析から、森林の中でどのような場所がエコツーリズム参加者の集中度、リラックス度に影響を与えるかを確認することができた。

写真:森の中で脳波を測定する学生

京丹波町

  1. 連携大学
    関西大学
  2. プロジェクト名
    CATVにおける防災コンテンツの共同製作による地域防災力向上支援プロジェクト
  3. 参加学生数
    延べ80名
  4. 事業目標
    町のケーブルテレビと連携して防災情報を持続的に発信することにより、町民の防災意識を向上させ、地域防災活動を活性化させる。
  5. 28年度の事業内容と成果
    学生が町民へインタビューし、防火対策で心がけていることをカメラの前で発言してもらい、それを編集して住民参加型の防災特番とスポットCMを作成し、ケーブルテレビで放映した。また、視聴者への質問紙調査の結果、今回の試みは、防災への低関心層の意識を変容させたり、互いに切磋琢磨する機運を形成する可能性があることがわかった。

関西大学関連PDF(外部リンク)

 

山城地域

宇治市

  1. 連携大学
    京都文教大学
  2. プロジェクト名
    「ともいきキャンパスin宇治」で育む地域人材の育成
  3. 参加学生数
    延べ109名
  4. 事業目標
    宇治市の地域課題である「高齢者福祉」「障がい者支援」「子育て支援」「観光・まちづくり」「定住促進」などをテーマに、学生が正課内外を問わず、地域をキャンパスと見立てて活動し、地域の方々とともに学び会う機会を創出する。
  5. 28年度の事業内容と成果
    課外プログラムの地域連携学生プロジェクトでは、宇治茶の振興や宇治橋通り商店街の活性化、宇治を舞台としたアニメファンの交流など、宇治の地域特性や地域課題をテーマに活動し、正課の「プロジェクト科目(地域)」では、授業の調査報告書を発行した。また、総合社会学部観光・地域デザインコース1年生が、宇治市内のフィールドワークやアクトパル宇治でワークショップを行った。

写真:宇治茶スタンプラリーを主催した学生

八幡市

  1. 連携大学
    関西大学
  2. プロジェクト名
    男山地域再生まちづくりプロジェクト
  3. 参加学生数
    延べ397名
  4. 事業目標
    八幡市男山団地を中心とする地域再生まちづくり活動を継続的に展開し、団地及び地域コミュニティの空間的・制度的再編を進行させる。
  5. 28年度の事業内容と成果
    365日オープンの住民コミュニティ拠点「だんだんテラス」を運営し、様々なイベントを企画・実施するとともに、八幡市、UR都市機構と連携協力して、住民が住戸を自主改修(原状回復不要)できる仕組み「ココロミタウン」を実現した。また、28年11月に都市住宅学会賞・業績賞を受賞するとともに、29年2月にABCテレビで「男山団地の大改造」というテーマで特集が放映された。

関西大学関連HP(外部リンク)

木津川市

  1. 連携大学
    京都大学
  2. プロジェクト名
    地域の学校を拠点にした大学生・高校生・地域住民の協働による地方創生木津川市とのコラボレーションを通して
  3. 参加学生数
    延べ22名
  4. 事業目標
    木津川市における学生による学術活動・研究活動の拠点を関西文化学術研究都市に整備し、学生が地域住民との交流の中で様々な地域課題を捉える目を養い、地域リソースを活用した学校教育の構築に挑戦することで、学生の起業的精神を涵養するとともに、大学と地元との継続的な活動を通じて地域活性化を図る。
  5. 28年度の事業内容と成果
    けいはんなプラザ・ラボ棟に研究室を設置し、ここを拠点として学生が地域調査を行った。木津川市の過疎対策、観光、教育をテーマとし、現地を視察したり関係者への聞き取り、アンケート調査などをグループで実施し、その成果をけいはんなオープンイノベーションセンターにて発表した。
    また、木津川市の小学校、中学校教員や、教員志望の学生を対象として、教育用ICT機器体験セミナーを実施した。

写真:教育用ICT機器体験セミナーを受講する学生

笠置町

  1. 連携大学
    京都教育大学
  2. プロジェクト名
    笠置物語を紡ぐ笠置の魅力発見発掘プロジェクト
  3. 参加学生数
    延べ12名
  4. 事業目標
    学生が住民への聞き取り調査や歴史的遺産の視察などを通じ、笠置町の歴史、自然、文化の概要を知り、町への愛着と関心を高め、活性化に向けたアイディアを創出する。
  5. 28年度の事業内容と成果
    11月は昭和30年から40年にかけての食文化の調査、2月は同時期における町民の生活、遊びなどを住民への聞き取り調査を行い、学生一人ひとりが自分なりの視点でこの町の魅力を発見し、活性化に向けて様々なアイディアを持つことができた。

写真:住民への聞き取り調査の様子

お問い合わせ

総合政策環境部大学政策課

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