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京都府の洛西浄化センターでは、高度処理水を長岡京市の勝竜寺城公園の堀に送水し、堀の水質改善を図るとともに、水と親しむ憩いの場を創出しています。長岡京市が昭和60年度からアメニティ下水道モデル事業として実施しているもので、平成2年度から送水しています。
また、洛西浄化センターの水処理施設の上部空間を利用した洛西浄化センター公園でも、高度処理水を園内の散水やトイレの水に使用しています。
高度処理は、通常行われている標準的な下水処理よりも有機物を高度に除去したり、標準的な下水処理では十分に除去できない窒素やリンを除去したりするものです。
京都府においては、洛西浄化センター、洛南浄化センター、南丹浄化センター及び木津川上流浄化センターで、市町村においては、京都市及び宇治市の処理場で高度処理を行っています。
下水の汚れを分解するために必要な空気を送る送風機の消費電力量は、処理場全体の消費電力量の約4割を占めます。ここに省エネルギー型である超微細気泡散気装置を導入することによって、送風機の消費電力量を従来の約半分にすることが可能です。水処理設備の新設や改築更新に併せて、順次導入しています。
京都府の洛南浄化センターでは、濃縮、消化、脱水、乾燥により汚泥を処理しており、発生する消化ガスを燃料とした発電を行っています。
また、消毒棟の屋上を利用し、太陽光発電も行っています。
大規模な地震時においても、未処理下水の流出による水道水源の汚染や処理場の機能停止によるトイレの使用停止等の様々な被害が発生することを防止し、最低限の機能を確保できるよう、下水道の耐震対策を進めています。
京都府流域下水道では、被災すると重大な影響のある施設の耐震化を当面の目標としています。処理場においては簡易放流できる最低1ラインの確保、管渠においては緊急輸送路や河川の横断部等、被災後に二次災害の発生が予想される箇所の耐震対策を行っています。
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