桂川右岸・雨水(いろは呑龍トンネル) [京都府の下水道]
ただいまの「いろは呑龍トンネル」の雨水貯留率はどれくらい?「いろは呑龍トンネル」のリアルタイム雨水貯留率にあわせて貯留履歴が確認できます。一度ご覧ください。
★平成23年10月11日北幹線第2号・第3号管渠を供用開始しました。( PDFファイル ,260KB)
★台風4号豪雨で「いろは呑龍トンネル」が過去最大の貯留量を記録しました
- 近年、浸水被害を生じている桂川右岸地域は、西暦784年桓武天皇が長岡京を造営した歴史的な地域です。しかし、長岡京はわずか10年で平安京へ遷都となりました。
- 「続日本紀」によると、「延暦9年閏3月16日詔して曰く、国災相ついで災変やまず…」と記されているように、天皇周辺の不幸が相次ぎ、さらには小畑川、小泉川、桂川の大氾濫が追い打ちをかけ、ついには遷都に至ったとされています。1200年前からこの地域は多くの水害に苦しめられていました。
- 京都府は、京都市、向日市、長岡京市にまたがる1,838ヘクタールの区域の雨水排水・浸水対策として、雨水が流入して増水した川から水を取り込んで貯留するための延長約8.8キロメートル、容量約25万立方メートルの地下トンネル(いろは呑龍トンネル)を作る計画を策定しました。
- 呑龍トンネルのうち、北西端部の935メートル(北幹線1号管渠、内径8.5メートル)については、巨大なシールドマシンによって掘削工事が行われ、平成13年6月1日、供用開始が行われ、約5万立方メートルの水を貯留することができるようになりました。貯留された水は、川の水位が下がった後、ゆっくりとポンプで汲み出されます。
- 平成14年8月13日、呑龍トンネルの計画変更が行われました。貯めた水を雨が上がってから桂川支川の西羽束師川へ放流するという計画を、貯めた水の一部を雨が降っている最中に洛西浄化センターのポンプ場から桂川本川へ直接放流するという計画に変更することで、
(1)大雨が止んですぐの大雨というような場合でも洪水の取り込みができるようになり、
(2)全体のトンネル容量を約25万立方メートルから約20万立方メートルに縮減できる こととなりました。 - 呑龍トンネルによる浸水被害の軽減効果は次のようなものです。
(1)想定浸水解消区域
呑龍トンネルだけの浸水防止可能降雨は、7~8年に一度(1/7~1/8年規模と言います。)の大雨ですが、支川流域での貯留対策と併せると1/10年規模の降雨の浸水を防止できます。
(2)呑龍トンネルで対処する降雨は、概ね10年に1度の大雨(61.1ミリメートル/h、176.9ミリメートル/日)ですので、過去12年間(平成2年~平成13年)にあった浸水被害のうち下記の5件の被害が解消されることとなります。
*過去の浸水戸数は、京都市、向日市及び長岡京市の区域のものの総計です。年月日 時間最大雨量 総雨量 浸水戸数 被害解消 1 平成2年9月13日 70.5mm 349.5mm 約810戸 2 平成3年7月15日 37.0mm 109.0mm 約570戸 解消 3 平成5年7月5日 29.5mm 165.0mm 約400戸 解消 4 平成9年8月5日 48.5mm 103.5mm 約20戸 解消 5 平成10年8月27日 55.5mm 61.5mm 約30戸 解消 6 平成11年6月27日 67.5mm 125.0mm 約480戸 7 平成11年6月29日 37.5mm 177.0mm 約440戸 解消
(3)呑龍トンネルの貯留効果約25万立方メートルは、単純に区域内世帯数約6万で除しても、一世帯当たりドラム缶20本(約4立方メートル)を置くことに相当し、さらに、呑龍トンネルが洪水のピーク部分を選んで取り込む仕組みであることも考え合わせれば、断然多くのドラム缶本数となります。
