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最新の府内の発生状況(2022年第○週)

今週のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎地図(京都府版)

丹後 中丹東 中丹西 南丹 京都市 乙訓 山城北 山城南
  • 発生なし
  • 発生
  • 注意報
  • 警報

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2024年第16週の報告です。

京都府全体の定点報告対象疾患の報告数はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎が2.36件、RSウイルス感染症が2.1件で微増が続いています。保健所別では京都市右京区のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が5.6件あり、先週に比べて少し減少はしましたが警報レベルが継続しています。咽頭結膜熱は山城南で3.5件の報告があり、新たに警報レベルになりました。ほかに、インフルエンザは丹後で10.5件、水痘は京都市左京区で1.0件の報告があり注意報レベルになりました。

全数報告対象の感染症は、結核が4件、レジオネラ症が1件、アメーバ赤痢梅毒が各1件報告されました。また、基幹定点ではマイコプラズマ肺炎が2件報告されました。

毎週のように報告が続いている疾患が結核です。結核は、毎年新たに1万人程度の患者が発生しています。2020年からの罹患率は減少しているものの、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響も考えられ、引き続き、注意深いモニタリングが重要です。結核菌は空気感染により一般的には肺で増えて、咳、痰、呼吸困難等の症状を呈することが多いですが、腎臓、骨、脳など肺以外のあらゆる部位に感染し発症することがあります。また、結核菌に感染してもすぐには発症せず、体内に留まったのちに活動を開始し、遅れて発症することもあります。結核を発症した場合、無治療では死亡率が高いとされており、特に髄膜炎を発症した場合は30%近くの方が亡くなり、治った場合でも後遺症が残ることがあります。

発熱・上気道炎などの呼吸器症状・関節痛・倦怠感などが見られましたら、流行が続くCOVID-19インフルエンザA群溶血性レンサ球菌肺結核などを念頭に置いて医療機関を受診の上、診断やその後の治療・対処について指示を受けるようにして下さい。