認知症について
1 認知症ケアは高齢者介護の中心的課題
現在、全国の要介護認定者の2人に1人について認知症の影響。その数は約150万人。
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超高齢社会の到来と同時に2020年には300万人に達すると予想。
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認知症ケアが重要
認知症高齢者の思いや心を理解し、それに寄り添うケアが求められています。
2 認知症とは
WHO(世界保健機関)の定義
いったん発達した知能が、様々な原因で持続的に低下した状態(年をとってもの忘れがひどくなり、生活に支障が出ること)。
認知症とは、通常、慢性あるいは進行性の脳の疾患によって生じ、記憶、思考、見当識、概念、理解、計算、学習、言語、判断など多数の高次脳機能の障害からなる症候群である。
ごく普通に社会生活を送ってきた人が、主に老年期に慢性の脳機能障害に陥り、判断能力等が異常に低下して社会生活に支障をきたす「認知(知能)障害」です。
3 認知症の症状
認知症の症状は様々ですが、大きく3つのタイプに分けられます。
症状の出方は、現在の生活環境、過去の生活歴、性格等によって個人差があり、認知症のレベルによっても違いがあります。
A 知的能力の低下(認知症の「中心症状」)
- もの忘れ(健忘)
- 時間や場所、人がわからない(見当識障害)
- 言葉、知識、判断力の低下(思考・認知障害)
B 心の症状と行動の障害
- 不安で落ち着かない
- 憂うつで元気がない
- もの盗られ妄想
- 徘徊
- もの集め
- 夜間に騒ぐ
- 異食、暴力、弄便
C 日常生活能力の低下(できて当たり前のことができなくなる)
- 料理ができない
- 掃除や洗濯ができない
- 電話がかけられない
- 湯沸かし器やテレビのリモコンが使えない
- お金の計算ができない
- 道に迷う
認知症は、中心症状とよばれるAの症状が進行するにつれ、BやCの症状が次第に強くなっていく傾向がみられます。中心症状の進行をくい止めることが本人の不安や、日常生活での混乱を最小化することにつながります。
今のところ根本的に治すことは困難ですが、初期段階からの投薬により進行が抑えられたり、介護の仕方によって症状改善の可能性があります。症状に気づいたら早めに医療機関で診てもらうことが大切です。
4 認知症の種類
認知症の原因疾患の多くは、「脳血管性認知症」と「アルツハイマー型認知症」の2つです。
脳血管性認知症
脳梗塞(脳の血管が詰まる)や脳出血(血管が破れて出血した状態)など脳に栄養が行かなくなって起こる認知症。
適切な急性期治療を行い、早めにリハビリテーションを受けると回復していく可能性があります。
アルツハイマー型認知症
脳細胞が変性したり消失した結果、脳が萎縮して起こる認知症。
アルツハイマー病では、神経伝達物質のアセチルコリンの分泌が減ってくることから、アセチルコリンを増やす薬が開発されています。
原因をなくすことはできませんが、軽症~中等症の場合に進行を遅くすることができます。
5 「認知症かな」と思ったら
- 認知症の初期段階ではなかなか気づきにくいもの。
- 以下の「早期発見のポイント」に少しでも当てはまると思ったら、
- 早めに専門外来のある病院(精神科、神経内科、脳神経外科、老年病科等)や老人性痴呆診断センターなどの専門医療機関で受診。
- 初期のうちに治療や介護のプランを考えていくことにより、認知症の進行をくい止め、家族の介護の負担を軽減。
- 認知症の原因や状態によっては、日常生活に支障のない程度まで回復。
認知症では早期発見・早期治療が最も重要
「認知症」早期発見のポイント
(1) 何回も同じことをたずねたり言ったりする
(2) よく知っている人の名前を覚えていない
(3) 自分の住所や電話番号を覚えていない
(4) 周りの状況、ものごとの善悪などの理解や判断ができない
(5) 計算やお金の勘定ができない
(6) 日付(今日は何月何日か)がわからない
(7) 場所の見当がつかない(道に迷ったりする)
(8) 簡単な事柄や質問の意味がわからない
(9) 普通に会話ができない(話が通じない)
(10) 好きなことをやらなくなった
6 認知症を防ぐために
認知症を防ぐためには、早期発見を心がけるとともに、普段の生活から予防することが必要です。
ポイントは「健康なからだ」と「脳を使う生活」です。
脳血管性認知症
脳卒中や動脈硬化など生活習慣病を予防しましょう。
アルツハイマー型認知症
脳の機能をしっかり使って、脳の神経機能を維持しましょう。
中でも認知症になりかけの時に低下する機能を意識的に使い、鍛えることが重要です。
- 生活習慣を正しく保つ
- バランスのとれた食事(塩分控えめ、魚・野菜中心の献立に)
- 適度に運動
- いろいろなことに興味をもつ(読む、書く、ゲームをする、新しいことに挑戦を)
- 考えをまとめて表現
- 人に頼らない生活(自分でお金の管理や計画の運営を)
- 家族や友人と楽しく会話
- 積極的に活動し、明るく楽しく生活
認知症に関する相談窓口
認知症高齢者の介護については、こちらの「認知症高齢者に関する相談窓口」までご相談ください。
認知症に対応できるかかりつけ医
認知症は早期に対応することにより、治療が可能であったり、進行を遅らせたりすることができます。認知症かなと思ったら早めに医療機関で診てもらうことが大切です。
京都府では、高齢者が日頃から受診する医師を対象に、認知症診断の知識や家族からの相談に対応する能力等の向上を図るため、「かかりつけ医認知症対応力向上研修」を実施しています。
上記研修のかかりつけ医認知症対応力向上研修修了者名簿( PDFファイル ,128KB)(京都市以外)を公表しますので、参考にしてください。
なお、京都市分についてはこちら(京都市ホームページ)を参考にしてください。
認知症介護情報等
認知症介護情報ネットワーク(厚生労働省補助事業)
認知症介護研究・研修センターが運営しています。
介護情報の最前線のトピックスや最新の研究報告、研修会やセミナーの案内や厚生労働省・法令・通知情報等認知症介護の最新情報をご覧いただけます。
この中で、冊子「訪問介護員のここからはじめる認知症介護」が掲載されています。
「認知症を知る1年」キャンペーンホームページ
厚生労働省では官民の協力体制のもと”認知症になっても、安心して暮らし続けられる町づくり”をめざし、平成17年度を「認知症を知る1年」と位置付け、広報・情報提供等を行っています。4月には「認知症になっても安心して暮らせる町づくり100人会議」の発起人会が行われ、「認知症になってもだいじょうぶ町づくり」キャンペーン等さまざまな取り組みが行われることとなりました。
キャンペーンは、国際長寿センター、認知症介護研究・研修東京センター、社団法人認知症の人と家族の会、厚生労働省による協働事務局によって運営されます。
お問い合わせ先
京都府健康福祉部 高齢者支援課
〒602-8570
京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町(京都府庁第1号館4階)
電話 075-414-4570・075-414-4568
ファックス 075-414-4572
Eメール koreishien@pref.kyoto.lg.jp
