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丹後の海の生き物(フサコケムシ)

フサコケムシ

  海藻のように見えますが、その名のとおりれっきとした動物です。海のことは何でも知っている漁師の方でも、海藻と思っている方は結構多いのでは。このフサコケムシを顕微鏡でじっくりと観察すると、樹枝状の枝には細かい節があり、海藻ではないと分かります。この節々には小さな虫が入っていて、一見海藻のように見えるものは小さな虫の集合アパートなのです。同じような群体(アパート)をつくるサンゴ類よりも体の構造が複雑で、少し高等な動物です。
  本来は浅海の岩石などに付着していますが、船底や筏さらには定置網などにも大量に付着するので、水産や海洋関係者からは嫌われ者。写真のようにトリガイの育成コンテナにも大量に付着して、餌であるプランクトンを横取りするだけでなく、海水の入れ替わりを困難とし、トリガイを全滅させてしまうこともあります。そのため、定期的に育成コンテナを掃除しなければなりません。付着量が急激に増えるのは5~7月頃で、この頃が主な繁殖期です。

京都府立海洋センター主任研究員 藤原正夢 
(平成19年9月5日、京都新聞掲載)

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