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丹後の海の生き物(ガンガゼ)

ガンガゼ

 

  細長い棘が特徴のウニで、他の種類との区別は容易です。長く鋭い棘は中空で、細かなかえしがついているため、刺さると体内に残ったまま簡単に折れてしまい、激しい痛みに苦悶することになるでしょう。この種のウニには注意が必要です。
  通常、浅海の岩場などに生息していますが、育成中のイワガキの隙間やトリガイの飼育コンテナ中にも見られるため、鋭い棘に刺さされないよう気をつかいます。
  南方系のウニで、棘を含めた大きさで40cm程にもなります。丹後の海では9~12月頃によく見られますが、数cm程度の小型サイズのものしかいません。夏に南方から流れ着いた幼生が、秋に目のつく大きさまで育ち、冬には寒さのため死滅しているのでしょう。しかし、温暖化の影響か、近年海洋センターの取水海水の最低水温も上昇傾向です。近い将来、大型のガンガゼが1年中見られるようになり、生態系が乱れることが心配です。

京都府立海洋センター主任研究員 藤原正夢
 (平成19年11月14日、京都新聞掲載)