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丹後の海の生き物(カタクチイワシ)

カタクチイワシ

  丹後海で「イワシ」と言えば昔はマイワシ、今ではカタクチイワシでしょう。何故なら、最盛期には8万トン以上漁獲されたマイワシは、現在では殆ど獲れなくなりましたが、カタクチイワシは毎年2~3千トンが水揚げされているからで、その多くが煮干しや飼料等の加工原料に利用されています。
カタクチイワシの寿命は1~2歳ですが、その数量が多くなると2~3歳になります。仲間が増えると産卵量を減らし、エネルギーを体の成長に使います。体が大きくなり、産卵による消耗も抑えられて、寿命が延びるという訳です。さらに、春から秋の長期間にわたり、変化する環境に合わせて数回産卵します。他の魚達の餌になる弱々しい魚ですが、巧みな繁殖戦略により、安定した資源量を保っているのです。

京都府立海洋センター主任 戸嶋孝(現、京都府水産事務所)
(京都新聞掲載)