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丹後の海の生き物(コンペイトウ)

コンペイトウ

  コンペイトウの名前は無数の骨質のコブと体の色合いがお菓子の金平糖に似ていることに由来します。この魚はダンゴウオの仲間で、団子のような体型とお腹に吸盤を持つのも特徴です。吸盤は産卵の時に役立ちます。吸盤で海底の巻き貝に吸着して貝殻内に卵を産み付けます。産卵された卵は、ふ化するまでオスが保護するとも言われ、子育て熱心で愛情いっぱいの魚です。
  食用にはならないコンペイトウですが、丹後沖でズワイガニやカレイ類等を獲る底曳の網に入ってしまいます。京都の漁師さんたちは、コンペイトウなどの利用しない魚の混獲を最小限にして、海の生態系に配慮するよう努力しています。海洋センターでは、有用魚のみを獲る新しい漁具の研究・開発を進めています。

京都府立海洋センター技師 藤原邦浩
 (平成18年10月11日、京都新聞掲載)

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