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丹後の海の生き物(コショウダイ)

コショウダイ


  日本近海では本州中部以南の岩礁域に生息しています。エビなどの甲殻類が好物で、それらを食べて全長60cm位まで成長します。
  背中から尾びれには、胡椒の実をばらまいたような黒い斑点があり、これが魚名の由来になっています。ちなみに、コショウダイはイサキの仲間です。この魚のように、タイの仲間ではないのにタイと名の付く日本産の魚類は、イボダイやキンメダイなどざっと350種以上にものぼります。一説には、縁起物の象徴であるタイにあやかって数多く名付けられたと言われています。
  観賞用として飼われることの多い魚ですが、刺し身や塩焼きなどが美味しいようです。丹後では定置網などで時々水揚げされているので、機会があれば召し上がってみてはいかがでしょうか。
 
京都府立海洋センター主任 熊木 豊
 (平成20年7月16日、京都新聞掲載)

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