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丹後の海の生き物(コッペ)

コッペ


  コッペはズワイガニの雌で、雄に比べ甲羅は小さいですが、お腹には卵を抱いており立派な親です。雌は卵を抱えると、その後は脱皮しなくなるので、大きくはなりません。水揚市場では、甲羅やお腹が少し汚れたコッペを「ヤケ」と呼び、他と区分けしています。これは、脱皮しなくなり数年が経ち、徐々に体に染みが付くためで、味が劣るわけではないようです。
  コッペは体内に左右一対の受精嚢という袋状の器官を持ち、雄から受取った精子を何年間も保存でき、生涯に1度の交尾で数回の産卵を行うことができます。交尾の際には雄の大きな鋏で脚を強く鋏まれるため、コッペの脚の裏側にはその傷跡が残っている場合があります。
  普段は何気なく食べるコッペもじっくりと観察するととても面白いものです。
 
京都府立海洋センター主任研究員 山﨑 淳
 (平成20年11月14日、京都新聞掲載)