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丹後の海の生き物(くるくる回る小魚たち)

イトヒキハゼとサビハゼとこれらの脳内からみつかった幼吸虫のシスト

  バレエではないのですが、海面で小魚たちがクルクル回る現象が夏から秋にかけて海洋センターのある栗田湾奥で時々みられます。クルクル舞の経験魚の主なものはイシダイ、マアジ、カタクチイワシ、ウマヅラハギ、イトヒキハゼ等、計10種ほどの小型魚です。なかなか多彩なメンバーによる円舞の競演です。写真はイトヒキハゼとサビハゼで、球形のものはこれらの脳内からみつかった幼吸虫のシストですが、クルクル舞の原因は小魚たちの脳に寄生するこの幼吸虫です。
この吸虫の終宿主はウミネコとされ、上空を飛ぶ海鳥が見つけやすいように海面を回らされているのです。脳に潜むだけあって、なかなか頭のいい吸虫だなあと感心させられます。人にも寄生虫はいますが、自然界ではなおのこと。魚の世界にも多くの寄生虫が存在します。でも、脳内寄生で回らされて弱った小魚たちにとっては迷惑千万な話でしょう。なお、人体には無害です。

京都府立海洋センター海洋生物部長 中津川俊雄
 (平成19年7月11日、京都新聞掲載)

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