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丹後の海の生き物(オゴノリ)

オゴノリ


   オゴノリは一般に河口付近や内湾域など、淡水が流入する多少砂がかかった岩盤上に繁茂する海藻です。丹後の海でも、ごく普通に見ることができます。
  オゴノリは寒天の原料や刺身のツマとして利用されているので、皆さんも知らぬうちに口にしているかもしれません。味噌汁の具にしても美味しく食べられます。しかし、海で採った本種を、生や軽く茹でて食べたことによって中毒を起こした事例も報告されているため、天然のものを利用する場合には注意が必要です。新鮮なオゴノリの体に含まれる成分や、付着した藻類が中毒の原因であると考えられています。
  市場で流通しているオゴノリは、アルカリ処理されているため、中毒の心配なく食べることができます。ご安心を。

京都府立海洋センター技師  山本圭吾
(平成20年11月21日、京都新聞掲載)

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