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丹後の海の生き物(サワラ 2)

サワラ4


  丹後の海では、ここ数年サワラの大漁が続いています。平成11年からサワラの漁獲量が増え始め、平成18、19年と、2年連続で日本一を記録しています。
  この京都府の大漁は、地球の温暖化と関係しているのかも知れません。サワラの生まれ故郷の東シナ海の水温が上昇し、産卵海域が北に移動・拡大し、幼魚が日本海へ来遊し易くなったためとも言われています。また、日本海の水温環境もサワラにとって好適なものに変化してきているのでしょう。サワラの変化は、地球環境の重大な変化を私達に教えてくれているのかも知れません。
  サワラは骨が軟らかいため捌きやすく、刺身はもちろん、味噌漬け、汁物、塩焼き、唐揚げなど工夫次第で色々な味を楽しめる魚です。ぜひ一度ご賞味下さい。
 
京都府立海洋センター主任研究員 上野陽一郎
 (平成20年8月27日、京都新聞掲載)

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