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アイゴ

アイゴ

アイゴは暖かい海を好む魚で、丹後の海では水温の高い時期に姿を現し、水温が低くなると姿を消してしまいます。海藻類を主に食べる魚で、水温が高いほど食欲が旺盛になります。近年、海水温が上昇したことで、分布域が北に広がり、活発に海藻類を食べてしまうため、九州地方を中心に磯焼けの被害が拡大しています。京都での被害はまだ報告されていませんが、今後が心配です。
独特の磯臭さがありますが、塩焼きや煮付けにするとおいしい魚です。磯臭さが気になる方は、内蔵と皮をきれいに除けば臭みはなくなります。ただし、背びれ、腹びれ、臀びれには毒をもった棘があるため、調理の際には注意が必要です。死んだ後でも、うっかりこの棘に触ってしまうと猛烈な痛みに襲われます。くれぐれもご注意を

京都府立海洋センター 技師 白藤徳夫
京都新聞掲載


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