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アマノリ類
学名 Porphyra sp.
分類 紅藻綱ウシケノリ目ウシケノリ科アマノリ属
分布  アマノリ類は、熱帯から寒帯までの全世界の沿岸域に広く分布する紅い色をした薄い膜状の海藻です。日本には約30種が分布し、養殖「海苔」として知られているナラワスサビノリや、天然の岩礁に生育するウップルイノリ、クロノリ等がこの仲間に入ります。京都府沿岸では丹後半島の外海や舞鶴市野原などの波のしぶきがかかるような場所に生えています。アマノリ類は体形が単純なため、種を分類することは難しいのですが、京都府産のアマノリ類では、ウップルイノリは秋季から1月まで、クロノリはそれ以降にみられますので、この両種はだいたい区別することができます。このうち、ウップルイノリは「岩ノリ」として漁獲されています。
利用・生態  アマノリ類の暮らしは少々複雑です。夏場は、糸状体と呼ばれる糸のような姿で、貝殻の中にもぐりこんでいて、時期が来ると殻胞子という生殖細胞を放出します。そして、冬の寒い時期になると、そこから葉状体と呼ばれる食用になる部分がのびてきます。
 丹後地方の岩ノリかき(岩からノリをかきとること)は、この地方の冬の風物詩となっています。普段、冬の荒波が洗う岩場ですので、時化の合間のごく限られた時間だけしか操業できません。
 さて、岩からアワビの殻やうすいヘラのようなものでかきとられた岩ノリですが、家へ持ち帰った後、冷たい水の中で洗い、ごみを取ったあと、紙のように漉(す)かれます(写真)。岩ノリの収穫から選別、乾燥までの作業は、冷たく、つらい作業の連続です。この作業を、少しでも軽減しようと、丹後地方では、岩場の波打ち際に「床張り」といって、モルタルを塗り、ノリをとりやすくしています。こうすることによって、ノリの収穫量は1.5倍、収穫に要する時間は半分になるといわれています。また、小石が混じらないために、製品の質も向上するそうです。
 最後に、岩ノリの製品ですが、漁獲量が少ないため市場にはあまりでまわりません。ただ、季節になると時々地元の魚屋やスーパーに出回りますので、見つけられた方は味わってみてください。
防波堤に着いたアマノリ類 アマノリ類の姿
防波堤に着いたアマノリ類 アマノリ類の姿
すのこの上で漉かれているイワノリの写真 海岸ですのこに並べられ、干されているイワノリの写真
漉(す)かれたイワノリ 干されたイワノリ

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