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丹後の海の生き物

ハモ

ハモ

 ハモは、暖流の影響をうける海に生息し、京都の海では年に数トン程度が延縄漁業で獲られています。体の形はウナギ、アナゴ型で細長く、2m近くにもなる個体もいますが、50cm位の大きさに成長するのに5〜6年はかかり、大物は生まれてから10年以上たっているのではと考えられています。水深40〜60mの海域を主な生息域としており、日中は砂泥底や岩穴に潜み、夜は活発に活動して魚やエビ・カニ類等を好んで食べます。
 ハモの口には両あごに鋭い歯が2〜3列また前方に犬歯があり、釣り上げられて水から出ても手当たり次第にかみつき危険です。
 ハモは気の荒い魚ですが、肉質は白身で淡泊、京料理の食材としてよく知られ、京都では夏に欠かせない大切な魚です。

 京都府立海洋センター 専門員 飯塚 覚 (現水産事務所調整課)
 京都新聞掲載


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