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イシモズク
イシモズクは丹後の海の新しい味覚です。福井県以北の日本海では古くから利用されていましたが、京都府では一昨年から漁獲が始まりました。当所の調査で広範な分布場所が発見され、漁業者に紹介したことがきっかけになりました。
モズクが他の海藻に着生するのに対して、岩盤や転石に付着します。冬に岩の表面が砂などで削られた所に、春に生殖細胞が付き、光が充分に当たると6月頃には食べられる大きさにまで成長します。丹後の冬の荒海と初夏のおだやかな澄んだ海が育んだ海の恵みです。
低カロリーで食物繊維や様々な機能成分が含まれています。真水で揉むとおどろくほどぬめりが出ます。シャキシャキした歯ごたえが良く、酢の物、てんぷら、佃煮など様々な料理法で味わえます。
京都府立海洋センター 主任研究員 和田洋藏
京都新聞掲載
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