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丹後の海の生き物

イワガキ

イワガキ

 イワガキは夏ガキとも呼ばれ、冬が旬のマガキと異なり、旨味成分が夏に多く蓄積して、初夏〜夏が旬となります。大きくて濃厚な味は一度食べたら忘れられません。ミネラル分が豊富で栄養価が高く、健康食品として注目されています。
 京都府のイワガキの漁獲は平成10年の約200トンをピークに減少傾向にあります。これは稚貝の新たな発生が少ないこと、漁獲できるまでに生後5年以上の年数を要することなどが原因と考えられます。そこで海洋センターではイワガキの安定生産を目指して、養殖の技術開発を行っています。
 養殖物は天然物よりも味や品質が劣ると思われがちです。しかし、イワガキの養殖貝は天然貝と同じ植物プランクトンを餌として成長し、天然貝よりも成育条件の良いところで育てるので、身は太り、天然貝より高品質となります。

 京都府立海洋センター 主任研究員 藤原正夢
 京都新聞掲載


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