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マアジ
1〜2月になると、東シナ海でマアジの産卵が始まります。季節が進むにつれて、産卵場は日本の沿岸を北上し、4〜6月には丹後の海でも産卵がおこなわれます。
釣りの好きな人なら、同じマアジでも2つのタイプのあることに気が付いている人も多いことでしょう。漁業関係者は、「クロアジ」と「キアジ」に区別しています。
日本海で獲れるマアジの大部分は「クロアジ」と呼ばれ、東シナ海で産まれて、日本海に入り、日本海を南北に大きく回遊しながら生活しています。
一方、丹後の海の周辺で産まれ育ち、大きな回遊をおこなわないマアジは「キアジ」と呼ばれ、「クロアジ」と比べて成長は遅いのですが、味が良いので市場では高値で取り引きされています。最近は「キアジ」の資源量が減ってきています。
京都府立海洋センター 技師 久田哲二
京都新聞掲載
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