本文へ

文字の大きさ : 大きくする | 元に戻す

文字の大きさを変更する機能は、スタイルシートが無効なため使用できません。


宮津市・与謝野町阿蘇海

場所

阿蘇海一帯

みられる海藻

内湾域の藻場

阿蘇海は天橋立によって宮津湾と隔てられた閉鎖性の強い内湾です。湾奥には野田川が流入し、宮津湾とは狭い水道によってつながっています(図1)。
 阿蘇海の底質はほとんど砂泥ですが、場所によってはカキ殻が積み重なっていることがあります。砂泥にはアマモが生育し、カキ殻には海藻類が付着することができます。
 水道口の近辺には比較的大きなアマモ場があり(図2)、カキ殻が分布する地点ではミヤベモクによる藻場ができていました(図3)。阿蘇海の北側中央部には、大規模なミヤベモクの藻場が形成されていましたが(図1)、この地点は、マガキが堆積して浅くなった場所であると考えられます。
 その他では、溝尻から江尻にかけてはアマモとミヤベモクがパッチ状に分布していました。南側の一部でわずかにコアマモが見られました。また、カキ殻の上には、アオサ類が生育していました。湾奥にあたる西側半分には、海藻・海草類がほとんど生育していませんでした。これらの地点は、特に水の濁りが強く、海藻・海草類の生育に不適な環境となっていると考えられました。


図1 阿蘇海におけるホンダワラ類(黄色)とアマモ(緑色)の分布(2006年4月19日調査)

アマモ場 アマモ水中写真
図2 天橋立の松林の前に広がるアマモ場(写真左)とアマモ群落の水中写真(写真右)(2006年4月19日撮影)

アオサミヤベモク
図3 カキ殻に付着して生育するアオサ(写真左)とミヤベモク(写真右)(2006年4月19日撮影)


ページの先頭に戻る