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舞鶴市長浜地先
浅 | |||||
アマモ | トゲモク ウミトラノオ ミヤベモク |
アナアオサ マルバツノマタ |
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アキヨレモク | マクサ | ||||
シワヤハズ ユカリ |
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ミル 有節サンゴモ |
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多 | ![]() |
少 | 深 |
舞鶴市捻松は舞鶴湾の湾奥部に位置し、昭和62年に投石により造成された藻場です。舞鶴湾は透明度がよくない(光条件が悪い)ために、大型になるホンダワラ科海藻の成育場所としては適していません。捻松でもホンダワラ科海藻は浅い場所に3,4種類しか成育していません。さらに水深3mくらいになるとほとんど海藻を見ることはできません。
捻松の造成域の水深1〜2mで特に大きな群落を形成しているのがアキヨレモクです。アキヨレモクはヨレモクと形態が非常によく似ていますが、上部の葉が細く、鋸歯が不明瞭になっていることで区別ができます。さらにアキヨレモクには、他のホンダワラ科海藻より成熟する時期が遅いという生態的特徴があり、舞鶴湾でも春から夏にかけて1mくらいまで生長し、9〜10月に生殖器床を付けます。その名の示すとおり“秋”に成熟する珍しいホンダワラ科海藻です。だからアキヨレモクが繁茂している捻松は、夏でもうっそうとした藻場の様子を目にすることができる大変珍しい場所です。
また投石された場所よりも浅い水深帯は底質が砂地になっており、アマモが繁茂しています。アマモ場も内湾での貴重な海の森となっています。
所変われば品変わるというように、海域の違いにより成育している海藻も大きく異なります。その海域に成育する海藻の特徴を踏まえた藻場造成方法を開発することが課題となっています。
手前:アマモ、奥:アキヨレモク群落
(2002年9月19日撮影)
アキヨレモクの成熟個体
(全長94cm)
(2003年9月16日撮影)
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