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宮津市養老長江地先
宮津市養老長江地先は、丹後海に面しており、遠浅の砂浜域が広がっています。その砂浜域の間には岩場もあり、長江地先ではホンダワラ藻場とアマモ場を同時に見ることができます。藻場の様子(藻場を構成する海藻の種類)は底質と水深によって変わります。底質が岩や石のところにホンダワラ藻場がみられ、底質が砂のところにはアマモ場がみられます。また、ホンダワラ藻場の中でも水深によってみられる海藻の種類が異なります。また、ホンダワラ藻場の沖側の深い場所(水深5〜7m)にもアマモ場が広がっており、長江地先の藻場の特徴と言うことができます。
長江地先の様子を浅いところから順番に見ていくと、アマモがまばらに分布(上の図のA)→ジョロモク、ヨレモク、マメタワラ、ヤツマタモクが混在して繁茂(B)→ヤツマタモクが優占(C)→ノコギリモクが優占(D)→アマモが優占(E)→砂地(F)となっています。このようにいろいろな景観がみられる場所は、そこに棲む動物たちに様々な環境を提供しており、生物の多様性を維持する上で大変重要な場所であると考えられています。
海洋センターでは、長江地先で海藻の生長する状況を調べています。さらに、それらの海藻が砂浜に打ちあがったり、流れ藻となっていく過程を調査することによって、多様な生態系のつながりを明らかにしていく研究を行っています。
沖側の砂地のアマモ群落(2002年9月26日撮影)
岩盤上のホンダワラ類群落
(2002年9月26日撮影)
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