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京都府レッドデータブック2015

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チドリ目 カモメ科

コアジサシ

Sterna albifrons
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
コアジサシ

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選定理由

夏鳥として府内に生息して繁殖する。繁殖個体数は極めて少ないが、近年減少はしていない。

形態

全長28cm。小型のアジサシ。夏羽では額が白く、頭上から後頭にかけて黒い。冬羽では額と頭頂が白く、後頭は黒い。

分布

ユーラシア大陸から北アメリカ大陸の中緯度地帯で繁殖し、オーストラリア、アフリカ大陸、南アメリカ大陸で越冬する。国内では夏鳥として本州以南に渡来し繁殖する。府内へも夏鳥として渡来する。府北部地域からの記録は少ない。

◎府内の分布区域 北部地域、南部地域。

生態的特性

海岸、河川、湖沼に生息。上空から水中に飛び込んで小魚を採食する。5月頃に地面に浅いくぼみをつくり、一腹2~3卵を産み、雌雄が交代で抱卵する。

生息地の現状

府内では4月下旬頃、主に淀川水系の河川に姿を見せ、河川敷や造成地の砂礫地で営巣するが、繁殖個体数は極めて少なく不安定であり近年繁殖記録がない。川から離れたため池でも、小魚を採食するのが時々観察される。

生存に対する脅威

営巣地となる造成地や河川敷での人による影響が大きい。

必要な保全対策

毎年の営巣地を把握できるシステムを構築し、営巣地に人が立ち入らないような管理が必要である。特に河川敷へのオフロード車の乗り入れを厳重に規制する必要がある。デコイや音声をつかったコロニーの誘導も有効かもしれない。

関係法令

絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(国際希少野生動植物種)
京都府絶滅のおそれのある野生生物の保全に関する条例(指定希少野生生物)

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